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【不正咬合】そもそもなぜ歯並びは悪くなる?原因を解説
「歯並びは生まれつきのもの」と思われがちですが、実は後天的な癖や生活習慣によって大きく変化します。
子どもの頃はもちろん、大人になってからでも歯並びは少しずつ動いていきます。
では、歯並びが悪くなる原因にはどんなものがあるのでしょうか。
このブログでは、患者さんから特に多い質問をもとに、できるだけわかりやすく解説します。
目次
◆ 1. 歯並びを決めるのは「遺伝」と「環境」の両方

歯並びに影響する要素は、大きく分けて以下の2つです。
- 遺伝的な要因(顎の骨の大きさ・歯の大きさ・顔立ちなど)
- 環境的な要因(癖、食生活、口呼吸など)
遺伝だから仕方ない……と感じる方もいますが、実際には後天的な要因によって乱れるケースが非常に多いです。
特に現代の生活は柔らかい食事が増え、顎が成長しにくい傾向が強いため、環境面の影響は昔より大きくなっています。
◆ 2. 歯並びが悪くなる主な原因
① 顎の大きさと歯の大きさの不調和
顎が小さいのに歯が大きいと、歯が並ぶスペースが不足してガタガタになります。
逆に、歯が小さく顎が大きいとすきっ歯になりやすくなります。
このバランスは遺伝によって影響されやすい部分です。
② 口呼吸

口呼吸は歯並びに強く影響します。
口で呼吸すると、舌の位置が下がり、上顎が狭く成長しやすくなります。
すると歯が並ぶスペースが小さくなり、出っ歯や叢生ガタガタにつながります。
また、常に口が開いていると唇の筋力が弱く、前歯を支える力が減って前に倒れやすくなります。
③ 舌癖

歯並びに最も影響するのが舌の力です。
舌は思っている以上に強い筋肉で、軽い癖でも歯を動かす力があります。
たとえば、
- 飲み込むときに舌を前に押し出す(舌突出癖)
- いつも下の歯の裏に舌を置く
- しゃべる時に舌が歯に当たる
こうした癖は出っ歯や開咬を引き起こしやすく、矯正治療後の後戻りの原因にもなります。
④ 頬杖や寝る向きなどの生活習慣

長時間の習慣は、歯を動かしてしまいます。
- 頬杖
- 横向きでいつも同じ方向を下にして寝る
- 手で口元を押さえる癖
- 荷物を片側に持つ
これらのクセは顎の骨をゆっくり歪め、噛み合わせをズレさせる原因になります。
⑤ 乳歯のむし歯や早期喪失
乳歯は「永久歯のガイド」の役目があります。
しかし、乳歯が虫歯で溶けてしまったり、抜けるのが早いと、永久歯が正しく生えるスペースが確保できません。
その結果、
- 永久歯が変な角度で生える
- スペースが不足してガタガタになる
- 噛み合わせがズレる
などの問題につながります。
⑥ 柔らかい食事が多い
昔と比べ、子どもの咀嚼回数は大幅に減っています。
噛む回数が少ないと顎の成長が不十分になり、歯並びが乱れやすくなります。
特に、
- 柔らかいパン
- ハンバーグ
- うどん
- スナック菓子
などは噛む量が少なく顎の発達が遅れがちです。
⑦ 加齢による歯並びの変化

「大人になったら歯並びは変わらない」と思われがちですが、加齢によって下の前歯は少しずつ重なりやすくなります。
理由は、
- 歯周病で支えが弱くなる
- 噛む力で歯が前に倒れる
- 唇の筋力が低下する
など、複数の要因が重なるためです。
◆ 3. 歯並びを悪くしないために今日からできること
● 口呼吸をやめて鼻呼吸へ
口が乾きやすい、寝ている時に口が開く、という方は口呼吸の可能性大。
鼻炎やアレルギーがある場合は耳鼻科での治療も検討しましょう。
● 舌の正しい位置を意識する(スポットポジション)

正しい舌の位置は、
上あごの天井に舌全体が吸い付くように置く
ことです。
これは矯正治療後の安定にも非常に大切な習慣です。
● 頬杖や片側噛みをやめる
無意識の癖があれば、なるべく早い段階で修正することが重要です。
● よく噛む食事を意識する

硬すぎる食べ物は避けつつ、適度に噛むメニューを取り入れるのが理想です。
野菜スティック、ナッツ、根菜などは顎の成長に良いとされています。
◆ 4. 歯並びの乱れは「予防」できる時代🦷
歯並びは遺伝だから……と諦めてしまう方は少なくありません。
しかし、実際には予防・改善できる要素が多いのが現代の矯正歯科の特徴です。
特に子どもの場合は成長を利用して正しい顎の形に導けるため、
「悪くなる前に予防する矯正」
が広まりつつあります。
大人になってからも、癖を改善することで後戻りしにくい環境作りができます。
歯並びは見た目だけでなく、噛み合わせ、虫歯、歯周病、発音、姿勢にも影響します。
気になるサインがある場合は、早めの相談がおすすめです。
歯並びについてのご相談は、無料カウンセリングにて承っております🦷
下記LINEからもお問い合わせが可能ですので、お気軽にご連絡ください( ◠‿◠ )♩
参考文献
- 日本矯正歯科学会「不正咬合の原因」
- 厚生労働省 歯科保健情報
- Proffit WR, Contemporary Orthodontics, Elsevier











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