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矯正中の口内炎を防ぐには?原因と効果的な対策を徹底解説
矯正治療中に多くの患者さんが悩むのが、口内炎。
「ワイヤーが当たって痛い」「しゃべるだけでしみる」「食事がつらい」
と毎日の生活に大きく影響することがあります。
矯正装置は、普段の口の中には存在しない“異物”です。
そのため、歯や頬、唇にこすれて炎症が起きやすく、口内炎が発症することは避けられません。
しかし、正しい知識と対策を知っておくと、症状を大幅に軽減することが可能です。
この記事では、
- 口内炎が起きる原因
- 矯正中に口内炎を防ぐ方法
- できてしまった時の対処法
- 早く治すためのポイント
を矯正専門の視点で詳しく解説します。
■1. なぜ矯正中は口内炎ができやすいのか?
矯正治療中は、通常よりも口内炎のリスクが上がります。
主な原因は以下の通りです。
① 矯正装置が粘膜に当たる(最も多い原因)

- ワイヤーの端が頬に刺さる
- ブラケットが唇に当たる
- マウスピースのフチが擦れる
これらの刺激が繰り返されることで、粘膜が傷つき、口内炎へとつながります。
② 矯正で唾液の流れが変化する
矯正装置の装着により、口の中が乾きやすくなり、
ドライマウス気味になってしまうことがあります。
乾燥 → 粘膜のバリアが弱くなる → 口内炎ができやすくなる
という流れです。
③ 歯磨きがしにくく、細菌が増える

特にワイヤー矯正では歯磨きが難しく、
磨き残し→細菌の増加→炎症の悪化
が起こりやすくなります。
④ ストレス・疲労・免疫低下
矯正の痛みや生活の変化でストレスが増えやすく、
免疫が下がると口内炎の頻度が増えます。
■2. 矯正中の口内炎を防ぐ7つの対策
口内炎は完全には防ぎにくいものの、発生を大幅に減らす方法があります。
① 矯正用ワックスを使って装置の刺激を軽減する

最も効果が高い予防方法です。
- ブラケットが当たる部分
- ワイヤーの端が気になる部分
- マウスピースのフチが鋭い部分
にワックスをつけることで、粘膜への刺激を大きく減らせます。
② マウスピースの角をやすりなどで整える
マウスピース矯正(インビザライン等)で口内炎ができる場合は、
フチの鋭さが原因であることが多いです。
自宅でも
- 紙やすり
- 爪やすり
で軽く整えると改善することが多く、安全性も高い方法です。
③ 粘膜を保護するジェル・軟膏を使う
- 口内炎用保護シール
- ケナログ(ステロイド軟膏)
- アズノール軟膏
- 口内炎パッチ
保護と炎症軽減の両方に役立ちます。
特に痛みが強い場合は早めの使用がおすすめです。
④ 口の中を乾燥させない
乾燥は口内炎の天敵です。
以下の工夫で粘膜を守れます。
- こまめに水を飲む
- マスクで乾燥を防ぐ
- 加湿器を使う
- ガムで唾液分泌を促す
唾液は“天然の保護剤”ともいわれ、非常に重要です。
⑤ 歯磨きを丁寧にする

細菌の増殖を防ぐと、口内炎の悪化を防げます。
- ワンタフトブラシ
- 歯間ブラシ
- フロス
を組み合わせて磨くのがおすすめです。
⑥ 刺激物を控える

治療中に口内炎ができている時は、
以下は悪化させやすいため注意が必要です。
- 辛いもの
- 酸っぱいもの(酢・柑橘類)
- アルコール
- 塩分が強い食べ物
治癒が遅れることがあります。
⑦ 栄養バランスを整える
口内炎は栄養不足も関係します。
- ビタミンB2:皮膚・粘膜の回復
- ビタミンB6:炎症抑制
- 鉄分:免疫維持
これらが不足すると口内炎が長引きやすくなります。
■3. できてしまった口内炎を早く治す方法
矯正中の口内炎は痛みが強いため、早く治すことも重要です。
①矯正装置をワックスで保護
まずは触れている部分を守ることが最優先です。
② 局所薬を使用
塗り薬やパッチなど、ドラッグストアで購入することができます、痛みが強い場合は即効性があるのでおすすめです。
③ うがい薬で殺菌・炎症軽減

- イソジン
- アズレンうがい薬
は傷の治りを促します。
④ よく寝る・ストレスを減らす

睡眠不足は治癒速度を大幅に下げます。
口内炎の自然治癒には“免疫”が最も重要です。
まとめ:矯正中の口内炎は“予防”が最も大切
矯正中の口内炎は完全には避けにくいものの、
適切な対策で 痛みを最小限にすることが可能です。
●予防に効果的な方法
- ワックスで装置の刺激を軽減
- マウスピースのフチをやすりで整える
- 保護ジェルや薬を使う
- 乾燥対策
- 丁寧な歯磨き
- 刺激物を避ける
- 栄養バランスを整える
これらを習慣化することで、
矯正治療をより快適に進めることができます。
伸びてきたワイヤーや歯茎に食い込むワイヤー、装置は当たらないように調節することが可能です。
強い痛みや出血のある場合は早めにご連絡ください👩⚕️
参考文献
- 日本矯正歯科学会「矯正装置と口腔トラブル」
- 日本口腔粘膜学会ガイドライン
- Journal of Clinical Orthodontics
- Oral Medicine and Pathology Review











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