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【矯正治療を始めてから顎がカクカク鳴る?】顎関節症と矯正の関係を解説
「矯正を始めてから、顎がカクカク鳴るようになった」
「口を開けると音がする」「顎が痛い」
こうした症状は、矯正中の患者さんからよく寄せられるお悩みです。
「もしかして矯正が原因なのでは…?」と心配になる方も多いでしょう。
結論から言うと、顎関節の“カクカク音”は必ずしも矯正が悪いわけではありません。
ただし、矯正治療の過程で顎関節のバランスが変化し、一時的に音が出るケースもあります。
この記事では、
- 顎の「カクカク音」が起こる仕組み
- 矯正との関係
- 放置していい症状と注意が必要な症状
- 対処法と予防のポイント
を歯科的な視点から詳しく解説します。
目次
👂 顎の「カクカク音」はなぜ起こるのか?

顎関節は、下顎の骨と側頭骨の間にある「関節円板」という軟骨のクッションで滑らかに動いています。
しかし、何らかの原因でその円板がズレると、
開口時に「カクッ」と音が鳴ることがあります。」
🔹 主な原因
- 食いしばりや歯ぎしり
- 片側で噛む癖
- 姿勢の悪さ(猫背・ストレートネック)
- 噛み合わせの不均衡
- ストレスによる筋緊張
このような要因で顎関節の動きが乱れると、「カクカク音」が発生します。
🦷 矯正治療と顎関節症の関係
矯正によって歯や噛み合わせが変化すると、顎の位置にも少なからず影響が出ます。
🔸 矯正で顎が鳴るようになる原因の一例
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 噛み合わせの変化 | 矯正中は歯の位置が一時的に不安定になり、顎の動きがズレる |
| 筋肉バランスの変化 | 咀嚼筋(こうじょくきん)の使い方が変わり、筋肉が緊張する |
| 顎の動きの適応 | 新しい噛み合わせに慣れる過程で、一時的にクリック音が出る |
| 食いしばり | 矯正装置による違和感やストレスで無意識に力が入る |
つまり、矯正が直接の原因というよりも、「噛み合わせが変化する過程で顎関節が一時的に反応している」ということが多いのです。
⚠️ 放置してよいケース・注意が必要なケース
✅ 放置しても問題ないケース
- 音はするが痛みがない
- 口の開閉がスムーズにできる
- クリック音が一時的に出て、その後落ち着く
この場合は、顎が新しい噛み合わせに慣れる途中の可能性が高いです。
ほとんどのケースでは数週間〜数か月で自然に落ち着きます。
🚨 注意が必要なケース
次のような症状がある場合は、顎関節症に進行している可能性があります。
- 顎の痛み・耳の前あたりがズキズキする
- 口が大きく開かない(開口障害)
- 音とともに違和感・引っかかりを感じる
- 朝起きたとき顎がだるい・こわばる
こうした症状がある場合は、早めに担当の矯正歯科または顎関節症専門医に相談しましょう。
顎が鳴るときにできるセルフケア
① 顎に過度な力をかけない
大きなあくび・硬い食べ物・ガムなど、顎に負担をかける動作は控えましょう。
食事は左右均等に噛むことが大切です。
② 食いしばりを意識的に減らす
日中、無意識に歯を噛み締めていないかチェック。
「上下の歯は1〜2mm離れているのが正常」です。
寝ている間の食いしばりが強い場合は、ナイトガード(マウスピース)を使用すると安心です。
③ 姿勢を整える
猫背や前傾姿勢は顎関節に負担をかけます。
パソコン・スマホ使用時は、背筋を伸ばし、頭を前に出しすぎないように意識しましょう。
④ 顎周りを温めて筋肉を緩める
顎の横(耳の前あたり)に温かいタオルを当てると、
筋肉の緊張がほぐれて痛みが軽減します。
ただし、急性の炎症(ズキズキ痛む)場合は冷やす方が良いこともあるため、
医師に確認しましょう。
👩⚕️ 矯正中に顎の音が出てしまったら?

- まず担当医に相談しましょう。
矯正力やゴムの方向、噛み合わせの調整で改善することもあります。 - 症状の経過を記録する。
「いつから音が出るようになったか」「痛みがあるか」「口が開きにくいか」などをメモして伝えると診断がスムーズです。 - 必要に応じて顎関節専門医へ紹介。
MRIなどの検査で関節円板の状態を確認する場合もあります。
まとめ|矯正と顎のカクカク音は「経過の一部」のことも
矯正中に顎が鳴ることは、決して珍しいことではありません。
多くの場合、噛み合わせの変化や筋肉の緊張に伴う一時的な症状で、
治療の進行とともに改善していきます。
ただし、痛み・開かない・引っかかるなどの症状があるときは、
早めの相談が安心です。
焦らず、医師と連携しながら安全に治療を進めましょう。
歯並びに関するお悩みは、お気軽にご相談ください🍀
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参考文献
- American Association of Orthodontists (AAO). Orthodontics and Temporomandibular Disorders. 2023.
- Okeson JP. Management of Temporomandibular Disorders and Occlusion, 8th Edition. Elsevier, 2020.
- 日本顎関節学会「顎関節症の診断と治療ガイドライン」(2022)
- 日本矯正歯科学会「矯正治療と顎関節の関係」(2023)











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