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【矯正中の疑問】顎間ゴムをつけたまま食べてもいい?正しい外し方と食事のコツ
矯正治療中に「顎間ゴム」をつけていると、
食事のたびに「このまま食べていいの?」「外したほうがいい?」と悩みますよね。
結論から言うと、食事のときは顎間ゴムを外すのが基本です。
ただし、外すタイミングや再装着のコツを知らないと、効果が落ちてしまうこともあります。
今回は、顎間ゴムをつけたまま食べてよいか、外すタイミング、食事中の注意点などを歯科的根拠に基づいて詳しく解説します。
目次
顎間ゴムはなぜ必要なの?

まずは簡単におさらいしましょう。
顎間ゴムは、上下の歯を小さなゴムでつなぎ、歯や顎の位置を正しい方向へ引っ張るための補助装置です。
主な目的は以下のとおりです👇
- 出っ歯(上顎前突)や受け口(反対咬合)の改善
- 上下の歯の中心(正中)のズレを整える
- 噛み合わせの最終調整と安定化
つまり、矯正治療の中でも仕上げと微調整のために欠かせないパート。
毎日の装着時間が長いほど、治療がスムーズに進みます。
顎間ゴムをつけたまま食べてもいいの?

❌ 基本的にはNG!
食事のときは、必ず顎間ゴムを外しましょう。
理由は以下の3つです。
① ゴムが切れやすくなる
食べ物を噛むと、顎間ゴムに強い力がかかります。
特に、硬いものや粘着性のあるものを食べると、ゴムが簡単に切れてしまうことがあります。
切れたままにしておくと、矯正の効果が低下するだけでなく、ゴムが口の中に残ってしまう危険も。
② 衛生面で不衛生
顎間ゴムは小さいため、食べ物のカスや油分が付着しやすく、雑菌が繁殖します。
そのまま再利用すると、口内炎・歯肉炎・口臭の原因になります。
③ ゴムが外れて誤飲するリスク
食事中にゴムが外れて口の中で動き、誤って飲み込むリスクがあります。
小さなゴムでも、喉に張りつくと危険です。
食事前の正しい外し方

顎間ゴムを外すときは、次の手順を守りましょう👇
- 手を洗う
- ゴムを指でつまみ、ゆっくり引き外す
- 使用済みのゴムは再利用せず破棄
- 食事後は新しいゴムに交換して再装着
ポイントは、毎回新しいゴムを使うこと。
顎間ゴムは伸びやすく、数時間で力が弱まるため、再利用はNGです。
食後の再装着のコツ
🍽 ① 食後はすぐに歯磨き or うがい
歯磨きができないときは、水でしっかりうがいをしてから装着しましょう。
食べカスが残ったままだと、ゴムの装着部が汚れやすくなります。
⏱ ② 外している時間は最小限に
食事のたびに外すのはOKですが、外している時間が長いと効果が下がります。
食後はできるだけ早く再装着するのが鉄則です。
矯正医が指示する「1日20時間以上」の装着時間を守るために、
食事・歯磨きのとき以外は常につけておくことが理想です。
🧤 ③ 外出時は「ケース」を持ち歩こう
外出先で食事をするときは、ゴムを衛生的に保管できる小さなケースを持ち歩くと便利です。
ティッシュやポケットに直接入れるのはNG。汚れやすく、誤って捨ててしまうこともあります。
顎間ゴムを外したほうがいい食べ物・注意すべき食事
🚫 顎間ゴムをつけたままだと危険な食べ物

- 硬いもの(ナッツ、フランスパン、硬いおせんべい)
- 粘着性のあるもの(キャラメル、ガム、もち)
- 歯にくっつきやすいもの(グミ、飴)
- 油分の多い揚げ物(ゴムが滑りやすく外れやすい)
これらはゴムを痛める原因になるため、必ず外して食べましょう。
マウスピース矯正をしている方はもちろんマウスピースも外してください!
🥣 食べやすいおすすめメニュー
矯正中や痛みがあるときは、以下のようなやわらかいメニューがおすすめです。
- 卵焼き、茶碗蒸し、豆腐
- スープ、シチュー、おじや
- パスタ
- 白身魚、ハンバーグ
- バナナ、ヨーグルト
これらは顎やゴムに負担が少なく、再装着後の違和感も少ない食事です。
顎間ゴムを外すタイミングを間違えるとどうなる?
顎間ゴムは継続時間=効果です。
食事以外で外している時間が長いと、歯が元の位置に戻ってしまいます。
例えば、
- 「食事の後に装着を忘れて半日外していた」
- 「痛いから夜だけ外していた」
このような積み重ねが、治療期間の延長につながります。
矯正医の多くは「1日20〜22時間装着」を推奨しています。
つまり、食事や歯磨き以外のほとんどの時間は、装着が基本です。
顎間ゴムを正しく外す&食事するためのまとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 食事時 | 必ず外す(衛生・安全・効果のため) |
| 使用済みゴム | 再利用NG、食後は新しいゴムを使用 |
| 外していい時間 | 食事・歯磨きのみ(できるだけ短く) |
| 外食時 | ゴムケースを携帯して清潔に管理 |
| 食べやすい食事 | 柔らかく、粘着性の少ないものがおすすめ |
まとめ|外してOK。でも再装着の“スピード”が大切!
顎間ゴムは、つける時間が長いほど効果が出る治療法です。
食事のときは外して構いませんが、
「食べ終わったらすぐ再装着」「毎回新しいゴムに交換」を守ることが成功のカギ。
顎間ゴムを正しく扱えば、噛み合わせの仕上がりが格段に良くなります。
少しの工夫で、治療をスムーズに進めましょう!
当院は土日も診療しています!
歯並びでお悩みの方はお気軽にご連絡ください🌷
参考文献
- American Association of Orthodontists (AAO). Elastics Use in Orthodontic Treatment. 2021.
- Proffit, W. R., Fields, H. W., Sarver, D. M. Contemporary Orthodontics, 6th Edition. Elsevier, 2018.
- 日本矯正歯科学会「顎間ゴムの正しい使用方法」(2023)
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯列矯正と口腔衛生管理」











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