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矯正中にカレーやコーヒーを食べても大丈夫?着色の原因と対策を解説
「矯正中って、カレーとかコーヒーは控えた方がいいですか?」
「ブラケットが黄色くなった気がするのですが、これって着色ですか?」
矯正治療中の患者さんから、こんな質問をよくいただきます。
とくにワイヤー矯正をしている方は、白いブラケットやゴムの変色が気になるところ。
実は、色の濃い飲食物による「色素沈着」は、矯正中には起こりやすい現象の一つ。
でも、ちょっとした工夫とケアで、カレーやコーヒーなど色の濃い食べ物飲み物を我慢せずに楽しむことも可能です。
この記事では、矯正中に気をつけたい食べ物と、着色を防ぐための具体的な対策について解説します。
目次
なぜ矯正中は着色しやすい?
矯正中は、普段よりも着色汚れがつきやすい状態です。
その理由は、以下のような点にあります。

1. 白いブラケットやゴムは着色しやすい素材
透明や白いセラミックブラケット、ゴムは見た目が目立ちにくい反面、色素を吸着しやすいという特徴があります。
特にゴムは定期的に交換しますが、カレーやコーヒーなどの色素が一度染み込むと落としにくいため、見た目が気になりやすくなります。
2. 歯磨きがしにくく、色素が残りやすい
矯正装置の周りは磨き残しが起こりやすい場所。
色素を含んだ食べ物が歯や装置に残ると、そこに汚れが溜まり、着色の原因になります。
3. 食べる頻度・タイミングも影響する
「毎日コーヒーを飲む」「ランチはほぼ毎日カレー」など、日常の中で頻繁な摂取があると、どうしても蓄積されやすくなります。
【矯正中でもカレーやコーヒーを楽しむための対策】
では、どうすれば着色を気にせず楽しめるのでしょうか?
以下のような工夫で、リスクを大幅に下げることができます。
✅ 食後すぐにうがいや歯磨きをする

色の濃い飲食物を摂取したあとは、すぐに水でうがいをするだけでも色素が残るのを防げます。
できれば食後10分以内に歯磨きできると理想的です。
✅ ストローで飲む(マウスピース矯正の場合)
マウスピース矯正中であれば、飲み物をストローで奥に流すように飲むことで、前歯や装置への接触を減らせます。
※ただし糖分入り飲料は注意!
✅ 装置交換前のタイミングを狙う
「カレーを食べたい日は、ゴムを交換する直前にする」など、着色しても気にならないタイミングを選ぶのも一つの手です。
✅ 歯科医院で定期的なクリーニングを受ける

歯科医院でのプロによるクリーニングは、普段のブラッシングで落としきれない着色や汚れもスッキリ落としてくれます。
それでも着色が気になるときは?
矯正中は完璧に着色を避けるのは難しい部分もあります。
どうしても気になる場合は、以下の方法も検討しましょう。

- 透明ゴムから色付きゴムへ変更する(目立ちにくくする目的で)
- マウスピース矯正に切り替えることで着色リスクを減らす
- 矯正終了後にホワイトニングで仕上げるという選択肢も
- ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用する
我慢しすぎないことも大切
矯正期間は長く続くため、食事制限がストレスになると続けにくくなることも。
色の濃い食べ物を完全に避けるのではなく、ケアと工夫で上手に付き合っていくのがおすすめです。
「どうしてもカレーが食べたい!」
「朝のコーヒーだけはやめたくない!」
そんな時は、頻度とケアのバランスを意識して、無理なくすごしましょう!
まとめ|矯正中でも色の濃い食べ物を楽しむために
- カレーやコーヒーは矯正中でも「絶対NG」ではありません
- 着色しやすい素材や磨きにくさによってリスクは高くなる
- 対策をすれば、色素沈着はかなり防ぐことができる
- 定期的なクリーニングとセルフケアが美しい仕上がりにつながる
- ストレスなく矯正期間を過ごす工夫も大切
【参考文献】
- 藤田信之ら「色素を含有した食品摂取が矯正用エラストマーに与える影響」日矯歯誌
- Ardeshna A. “External discoloration of aesthetic brackets and adhesives by coffee and tea”, The Angle Orthodontist, 2011
- 公益社団法人 日本矯正歯科学会「患者向けQ&A」https://www.jos.gr.jp
- 大滝陽一監修『矯正歯科のための口腔衛生指導ハンドブック』医歯薬出版
- 日本歯科保存学会「歯面の外因性着色に関する文献レビュー」











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