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インビザラインで抜歯は必要?判断基準と治療の流れを解説

医院ブログ 2025/09/20
名古屋西矯正歯科クリニック 平澤建太朗

「インビザラインは抜歯しないでできるって聞いたけど、本当?」
「抜歯が必要って言われたけど、マウスピース矯正でも抜かなきゃいけないの?」

こういった疑問を持つ患者さんは少なくありません。
インビザラインはワイヤー矯正と比べて非抜歯で治療できるケースも多いですが、全ての症例に当てはまるわけではありません

この記事では、インビザラインにおける抜歯の必要性の判断基準や、抜歯あり・なしの治療の流れの違いについて、矯正歯科の視点から詳しく解説します。


そもそもインビザラインで抜歯することってあるの?

はい、あります。
インビザライン=非抜歯矯正と思われがちですが、歯列の状態によっては抜歯が必要になる場合もあります

抜歯が必要になる主な理由:

  • 歯の並ぶスペースが足りない(叢生・ガタガタ)
  • 出っ歯(上顎前突)を引っ込めるためにスペースが必要
  • 口元を下げてフェイスラインを整えたい
  • 噛み合わせを根本から整えるため

つまり、スペース確保・審美改善・機能回復が目的で、抜歯が選択されるのです。

インビザラインで抜歯が必要かどうかの判断基準

歯科医師が抜歯の必要性を判断する際、次のような項目を総合的に診断します。

✅ 1. 歯列のスペースの過不足(叢生 or 空隙)

  • ガタガタが大きい(叢生量が6mm以上など) → 抜歯の可能性高
  • すきっ歯気味(空隙が多い) → 非抜歯で可能性あり

✅ 2. 顔貌・口元のバランス(Eライン)

  • 横顔で口元が前に出ている(口ゴボ) → 抜歯で後退させる治療が有効
  • 出っ歯・唇が閉じにくい → 抜歯治療が検討される

✅ 3. 奥歯の位置と噛み合わせのずれ

  • 骨格的な問題を含むケースでは、抜歯で奥歯の位置を調整することも
  • 過蓋咬合や開咬などの不正咬合では、戦略的な抜歯が有効

✅ 4. 年齢・骨格・歯の大きさのバランス

  • 成長途中の10代なら非抜歯の可能性が高くなることも
  • 成人矯正では、歯の移動に限界があるため抜歯が必要なことが多い


抜歯あり vs 抜歯なし|治療の流れの違い

項目非抜歯抜歯
スペースの確保方法歯列拡大・IPR(歯の表面、隙間を少し削る)小臼歯を4本抜歯することが多い
口元の変化変化は少なめ口元が引っ込み、横顔が整うことも
治療期間比較的短いやや長くなる傾向(平均2〜3年)
難易度低〜中高(歯のコントロールが重要)

※ 抜歯矯正でも、インビザラインは対応可能です(ただし医師の経験が重要)

インビザラインで抜歯する場合の流れ

  1. 精密検査(写真・レントゲン・3Dスキャン)
  2. 抜歯の要否を診断
  3. 治療計画の立案(クリンチェック)
  4. 抜歯の実施(通常は小臼歯4本)
  5. アライナー治療スタート
  6. リファインメント(微調整)を重ねて完成へ

※ 抜歯後、スペースを閉じる工程が重要になるため、綿密なモニタリングが必要です。


抜歯=悪いことではない

歯を抜くのは嫌」「なるべく抜歯したくない」という気持ちはとても自然です。
しかし、無理に非抜歯で進めると、次のような問題が起きることもあります。

  • 歯が並びきらずに前に出てしまう(出っ歯が悪化)
  • 噛み合わせがずれる
  • 治療後の後戻りが起こりやすくなる
  • 顔貌バランスが崩れる(口元がモコっと残る)

矯正治療の本当のゴールは、「見た目の美しさ+機能の安定
そのためには、必要な場合には戦略的な抜歯を選択することも、むしろ前向きな判断といえるでしょう。

まとめ|インビザラインでも抜歯はある。大事なのは適切な診断

  • インビザラインでも抜歯が必要になるケースはある
  • 抜歯の要否は、歯並び・口元・噛み合わせの状態で総合判断
  • 抜歯治療でもインビザラインは可能だが、精密な計画と管理が不可欠
  • 無理な非抜歯矯正より、必要な抜歯の方が満足度は高くなることも

「抜歯したくない」と考える前に、“なぜ抜歯が必要なのか”を正しく理解することが、後悔しない矯正治療への第一歩です。


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✅ 参考文献リスト

  • 日本矯正歯科学会「抜歯と非抜歯の判断基準について」
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「咬合と顔貌の関係性」
  • Invisalign Doctors Site(Align Technology)「抜歯ケースにおけるクリンチェック活用」
  • American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics
    “Extraction vs. non-extraction treatment in orthodontics: Evidence-based decision making”
  • Journal of Clinical Orthodontics
    “Managing premolar extractions in aligner therapy: Clinical strategies and limitations”
  • Orthodontic Waves(日本矯正歯科学会誌)「アライナー矯正における抜歯症例の治療戦略」

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