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抜歯矯正で舌の置き場がなくなる?違和感の原因とMFTによる対策方法
「抜歯矯正をしてから、舌の置き場がなくなった気がする」
「以前より舌が前に出やすくなった」
そんな声を治療後に聞くことがあります。
確かに、抜歯矯正を行うと口腔内のスペースが変わるため、舌の位置が不安定になるケースも。
しかし、それは治療の失敗ではなく、適切なトレーニングやケアによって改善できる問題です。
この記事では、抜歯矯正と舌の置き場の関係性、舌の正しいポジション、対策方法について詳しく解説します。
目次
そもそも「舌の置き場」とは?
普段、舌の先端はどこにありますか?

✅ 正しい舌の位置(安静時)は以下の通り:
- 舌の先は上あご(スポット)に軽く触れている
- 舌全体が上あごの内側にフィットしている
- 舌が歯に触れていない
- 唇が自然に閉じている(鼻呼吸)
これを「正しい舌位(ぜつい)」と呼び、歯並び・呼吸・発音・姿勢にまで大きく関わります。
抜歯矯正で舌の置き場がなくなるのはなぜ?
🔹 抜歯でスペースが減る → 舌が圧迫感を感じることも
矯正治療で前から4番目の歯(第一小臼歯)を抜歯し、前歯を後方へ下げる治療を行うと、口腔内の前後的なスペースが減少します。
このとき、元々舌が大きい人や低位舌の傾向がある人は、舌が後ろに押しやられるような感覚や、「置き場がない」と感じることがあります。
🔹 舌癖(ぜつへき)が影響している場合も
もともと舌が前に出る癖(舌突出癖)や、舌で歯を押す癖(舌突出嚥下)があった方は、矯正によって歯並びが整うことで「今までの位置に舌が置けなくなる」と感じやすくなります。
舌の位置が悪いとどうなる?
舌の位置が正しくないまま放置すると、次のような問題が起こりやすくなります。
- 噛み合わせや歯並びの後戻り
- 開咬やすきっ歯などの不正咬合の再発
- 口呼吸やいびきの原因に
- 発音の不明瞭化(特に「サ行」「タ行」)
- 舌圧の不均衡による顔貌の変化
つまり、「舌の置き場」は後戻り予防と健康維持にとても重要な要素なのです。
抜歯矯正後の「舌の違和感」への対策
✅ 1. MFT(口腔筋機能療法)を取り入れる

MFTとは、舌・唇・頬などの口腔筋を正しく機能させるためのトレーニング法。
抜歯矯正後の舌の位置に違和感がある場合、MFTで舌を自然に正しい位置に戻すことができます。
<例:舌のポジション安定の基本トレーニング>
- 舌の先を「スポット(上前歯の裏側やや後方のくぼみ)」に置く
- 舌全体を上あごに吸い付けるように広げる
- 鼻呼吸を意識する
- 飲み込み時に舌で前歯を押さない
※医院での指導に基づいて正しいトレーニングを行いましょう。
✅ 2. 舌癖のチェックと改善

もし「無意識に舌を歯に押し当てている」「話すときに舌が前に出る」などの癖がある場合は、癖そのものを自覚し、修正することが重要です。
- 話し方
- 飲み込み方(嚥下)
- 安静時の舌の位置
この3つを正しく整えることが、後戻りを防ぎ、快適な口腔環境を保つ鍵になります。
✅ 3. 医院での定期チェックを受ける

治療が終了しても、舌の違和感や位置に不安がある場合は、担当の矯正医に相談するのが一番です。
必要に応じて、リテーナーの調整やMFTの再指導を受けることで、舌の不安定感は改善しやすくなります。
まとめ|抜歯矯正後も舌は正しい位置に戻せる
- 抜歯矯正で舌の置き場に違和感を感じることはあるが、治療の失敗ではない
- 舌の正しい位置(スポット)は歯並びや噛み合わせの安定に重要
- MFTや舌癖の改善によって、舌のポジションは改善可能
- 不安があれば、早めに矯正歯科で相談を
「舌の置き場がない」と感じたら、それは矯正治療後の口腔バランスが変化している証拠かもしれません。正しい知識とサポートで、違和感のない快適な口元を目指しましょう。
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参考文献リスト
- 日本矯正歯科学会「矯正治療における舌位の重要性」
- 日本口腔筋機能療法学会「MFTの基礎と症例」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「舌癖と不正咬合」「口腔機能発達不全症について」
- Journal of Oral Rehabilitation
“Effects of tongue posture on dentofacial morphology: A clinical review” - American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics
“Post-orthodontic relapse and the role of tongue posture and function” - Orthodontic Waves(日本矯正歯科学会誌)
「舌位の変化と歯列安定性の関係」











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