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留学・移住前に矯正は終わらせた方がいいのか?現地治療との違いや注意点を解説
「もうすぐ留学が決まっているけど、矯正始めたばかり…」
「移住予定だけど、日本で矯正治療を始めるか迷ってる…」
そんなお悩み、ありませんか?
歯列矯正は数年にわたる長期治療になることが多く、留学や海外移住を控えている人にとっては、
- どのタイミングで始めるべきか
- 渡航後も治療は継続できるのか
- 日本と海外の治療体制にどんな違いがあるのか
といった点が気になるはずです。
今回は「矯正は渡航前に終わらせるべきか?」という疑問に対して、日本と海外の違い、途中で渡航するリスク、マウスピース矯正の活用法などをわかりやすく解説します。
目次
結論:可能なら、日本で矯正は「完了」または「落ち着いた段階」まで進めておくのがベスト

理由は以下のとおりです:
- 海外では治療費が高額になるケースが多い
- 医療制度が異なるため、継続治療がスムーズにいかないことも
- 担当医の変更は治療方針のズレやトラブルにつながることも
- コミュニケーション面での言語的・文化的なハードル
それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。
1. 国によって矯正治療の費用が大きく異なる
矯正治療は日本では基本的に自費診療ですが、海外でも多くの国で同様に保険適用外。しかも、国によっては治療費がかなり高額です。
| 国・地域 | 成人矯正の費用目安(全顎) |
|---|---|
| 日本 | 約70万〜120万円 |
| アメリカ | 約8,000〜12,000ドル(約120万〜180万円) |
| イギリス | 約5,000ポンド前後 |
| オーストラリア | 約8,000オーストラリアドル〜 |
| 韓国・台湾 | 日本と同程度またはやや安価 |
特にアメリカ・カナダ・オーストラリアでは、矯正治療は非常に高額。さらに、診療の都度予約が取りにくかったり、定期チェックが数ヶ月空くことも珍しくありません。
2. 渡航後の継続治療にはハードルがある
✅ 治療方針の違い
国によって矯正の診断基準や方針が異なるため、日本の治療をそのまま引き継いでもらえない可能性があります。装置の種類や固定方法が異なるケースもあります。
✅ 医師間の引き継ぎが困難
医師によって治療計画が違うため、途中から別のドクターに変わると、方針の食い違いや再調整が発生する可能性があります。
✅ 言語の壁
治療内容の相談や不具合時の対応には、専門的な英語力が必要。微妙な痛みや違和感を正確に伝えるのは意外と難しいです。
3. 渡航前に矯正治療を始めるなら、ここに注意!
✅ 出発時期とのバランスを考える
矯正装置をつけた直後は、月1回ペースの調整が必要です。渡航まで半年以上あるなら、ブラケット矯正でもスタート可能ですが、それより短い場合は慎重に。
✅ 途中での渡航が確定している場合
どうしても治療完了前に渡航が決まっているなら、
- 転院先を事前に調べておく
- 担当医と紹介状や治療計画を共有
- 言語サポートがある現地医院を選ぶ
といった対策が必要です。
4. 移動が多い人には「マウスピース矯正」もおすすめ
留学や出張など、生活拠点が流動的な人には、マウスピース型矯正が向いています。

▼ マウスピース矯正のメリット
- 通院頻度が少ない(6〜10週に1回)
- 持ち運びが可能で海外でも継続しやすい
- 装着中も目立たず、衛生的
- デジタル管理で治療の進捗が可視化できる
実際に、留学前にマウスピース矯正を始め、海外でも継続して治療を進めたケースも増えています。ただし、マウスピースの交換タイミングやトラブル時の対応には注意が必要です。
5. 渡航前に矯正を「終わらせる」ことのメリット
- ✔ 費用が一定でわかりやすい(日本の自費診療)
- ✔ 言語の心配がない
- ✔ 医師と継続的に信頼関係が築ける
- ✔ アフターケアやリテーナー管理がしやすい
- ✔ 急なトラブルにもすぐ対応可能
つまり、国内で矯正を完了させておくことは、時間的にも経済的にも心理的にも大きな安心材料になるのです。
まとめ:渡航の予定があるなら、矯正の計画は早めに相談を
留学や移住を控えている方にとって、矯正治療はタイミングと方法がとても重要です。
✅ 渡航時期がまだ先 → 今のうちに矯正を始めるのも選択肢
✅ 渡航が近い・継続的に海外に住む → マウスピース矯正 or 渡航先での対応を計画的に
✅ 渡航前に治療が終わるならベスト → 安心・安全・経済的
まずは、担当の矯正歯科で「渡航予定がある」ことを必ず伝え、将来を見据えた治療計画を立てましょう。ライフスタイルに合った選択をすることで、安心して矯正治療を続けることができます。
計画的に治療を開始しましょう!
お気軽にご相談ください^^
参考文献
- 日本矯正歯科学会「成人矯正治療に関するガイドライン」
- American Association of Orthodontists (AAO)
- Invisalign Official International Treatment Guidelines
- NHS England “Orthodontics Coverage”
- 厚生労働省 海外療養費に関する情報











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