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6歳臼歯ってなに?噛み合わせの基準になる理由と親が知っておきたいこと
お子さんが6歳前後になると、乳歯の後ろに大きな永久歯がひょっこり顔を出すことがあります。この歯、実は6歳臼歯と呼ばれ、将来の歯並びと噛み合わせを決める“要”になる重要な歯です。
「奥歯が1本増えただけ」と思いがちですが、6歳臼歯にはとても大事な役割があります。
今回は、6歳臼歯の基礎知識と、親として知っておきたいケア・注意点をわかりやすくまとめました。
目次
そもそも「6歳臼歯」ってどんな歯?

6歳臼歯とは、6歳前後に乳歯列の一番奥から生えてくる最初の永久歯のことです。写真では一番後ろに生えている歯を指します。
正式には「第一大臼歯」と呼ばれ、上下左右で合計4本生えてきます。
この歯は乳歯が抜けた場所に生えるわけではなく、乳歯の奥に直接生えてくる永久歯なので、乳歯の数が減るわけではありません。親御さんによっては「新しい歯が増えてる?」と驚くかもしれません。
6歳臼歯が「噛み合わせの基準」と言われる理由
6歳臼歯は、子どもの歯並びや噛み合わせにとって非常に大きな意味を持ちます。その理由は以下の3つです。
① 噛み合わせの「中心軸」になる
6歳臼歯は、上下のあごの位置関係を決める最初の永久歯であり、噛み合わせ全体の基準になります。この歯がズレた位置に生えてしまうと、それに続く他の永久歯もズレて生えてくるリスクがあります。
② 噛む力が大きく、成長の刺激になる
6歳臼歯は非常に大きく、噛む力も強い歯です。正しく使えば、あごの正常な発育を促進し、永久歯が並ぶスペースを確保することにもつながります。
③ 永久歯列の並び順に影響を与える
6歳臼歯の生える位置が手前すぎたり傾いていたりすると、その前にある乳歯やその後に生える永久歯のスペースが不足してしまい、歯並びがガタガタになる原因になります。
6歳臼歯のチェックポイント
次のような点に注意して、6歳臼歯の生え方や状態をチェックしましょう。
✅ まっすぐ正しい位置に生えているか
斜めに生えていたり、片方だけ遅れていたりすると、噛み合わせがずれてしまうことがあります。気になるときは歯科で確認を。
✅ 歯肉の腫れや炎症はないか
6歳臼歯が生えてくる際、歯ぐきが一時的に腫れることがあります。清掃が不十分だと炎症(萌出性歯肉炎)になることも。
✅ むし歯になっていないか

6歳臼歯は、生えたての時期が特にむし歯になりやすいです。写真のように7番目の歯もむし歯になりやすいです。溝が深くて磨きにくいため、早めのフッ素塗布やシーラント(歯の溝を埋める処置)がおすすめです。
親ができるサポートは?
6歳臼歯の状態を良く保ち、将来の歯並びの基準を守るために、家庭でできるサポートを紹介します。
● 毎日の仕上げ磨き

6歳臼歯は奥まった位置にあり、子ども自身でうまく磨くのは難しいです。親が毎日仕上げ磨きをすることで、むし歯や歯周病の予防につながります。
● 歯科の定期検診
6歳臼歯が生え始めたら、3〜6か月ごとの定期検診を受ける習慣をつけましょう。正しい噛み合わせや生え方をチェックしてもらえます。
● 食生活を見直す
よく噛む習慣をつけることは、6歳臼歯をしっかり使うことにもつながります。硬めの野菜やおにぎりなど、噛みごたえのある食材を積極的に取り入れましょう。
歯並びへの影響が心配なら、早めに矯正相談を
6歳臼歯の位置やかみ合わせに問題があると、今後生えてくる前歯や奥歯の並びにも影響が出ることがあります。
とくに、以下のような場合は、小児矯正専門の歯科医に相談することをおすすめします。
- 6歳臼歯の生える位置が明らかに左右で違う
- 咬み合わせが深すぎる、開いている
- 乳歯の抜ける順番が偏っている
まとめ
6歳臼歯は、お子さんの「永久歯生活」の第一歩となる、とても大切な歯です。噛み合わせや歯並びの土台となる役割を果たすため、この時期の観察とケアが将来のトラブル予防に直結します。
「奥歯が生えてきたな」と思ったら、まずは仕上げ磨きと定期検診を習慣化し、必要があれば早めに専門医に相談を。6歳臼歯を守ることは、きれいな歯並びと健康的な成長への第一歩です。
矯正治療に関するお悩みは、ぜひ無料カウンセリングでご相談ください☺︎
参考文献
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「第一大臼歯(6歳臼歯)」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-003.html - 日本小児歯科学会「子どもの歯と健康」
https://www.jspd.or.jp/











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