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頬杖をつくことで起こる歯並びへの影響 〜無意識のクセが未来の口元を変える〜
仕事や勉強、スマホを見ているとき、ふと気づけば頬に手を当てていませんか?
実はその“なんとなくの頬杖”が、あなたの歯並びや顔立ちに影響を与えているかもしれません
今回は、「頬杖をつくことが歯並びに与える影響」について、原因と結果、そして対策まで詳しく解説していきます。
目次
頬杖とは?その習慣の正体
頬杖とは、椅子や机に座っているときに、手や肘をついて顔を支える姿勢のことです。特に片側だけに力がかかる「片側頬杖」が多く見られます。
この姿勢は、身体が疲れていたり、無意識にリラックスしたいときに現れがちです。小学生から大人まで幅広い年齢層で見られ、長時間座っている現代人にとっては非常に一般的なクセとも言えます。
学生の方は授業中、社会人の方は仕事中など無意識のうちにやってしまっているかと思います。
なぜ頬杖が歯並びに影響するのか?

頬杖によって起きる歯並びへの影響には、以下のような理由が挙げられます。
1. 外的圧力が歯列や顎に影響する
顔や顎に手のひらを押し当てることで、歯列や骨格に直接的な圧力が加わります。特に成長期の子どもにとっては、骨がまだ柔らかいため、わずかな力でも徐々に形が変化してしまう可能性があります。
この「持続的な外的圧力」が、歯列のバランスを崩す一因となるのです。
2. 顔の左右非対称を引き起こす
片側だけに頬杖をつくことで、顔面の筋肉や骨格が片側だけに引っ張られたり、圧迫されたりする状態が続きます。結果として、顔の非対称、つまり「ゆがみ」が生じやすくなります。
このゆがみが顎の関節や歯列に影響を及ぼし、噛み合わせの不調や歯の傾き、前歯の出っ歯化、下顎のズレなどにつながることがあります。
3. 顎関節症のリスクも
頬杖は、顎の位置を不自然にずらすことが多く、それが続くと顎関節に負担がかかります。その結果、口を開けるとカクカク音がする、口が開けづらい、顎に痛みを感じるといった「顎関節症」のリスクが高まることがあります。
具体的にどんな歯並びの問題が起こるのか?
頬杖を続けることで起こる歯並びのトラブルには、以下のようなものがあります。
・出っ歯(上顎前突)

頬杖によって下顎が後ろに押し込まれると、上の前歯が強調されて前に出ているように見える、いわゆる「出っ歯」になりやすくなります。
・受け口(下顎前突)

逆に、下顎を前に押し出すような頬杖をする場合には、下の歯が前に出て「受け口」になる可能性があります。
・開咬(かいこう)

前歯が噛み合わず、上下に隙間ができる状態。頬杖による筋肉や骨格のバランスの崩れが、開咬の一因になることもあります。
・叢生(歯のガタガタ)

圧力の影響で歯の生えるスペースが狭くなり、結果的に歯が重なり合って「ガタガタ」になる叢生(そうせい)も、頬杖が関与しているケースがあります。
頬杖を防ぐためにできること
「頬杖をつかないように」と言われても、無意識にやってしまうのがクセというもの。そこで、日常生活の中でできる工夫を紹介します。
● 姿勢を意識する
まずは座る姿勢を正しく保つことが重要です。背筋を伸ばし、骨盤を立てて座ることで、体のバランスが整い、頬杖をつく必要がなくなります。
● デスクや椅子の高さを調整する
机が低すぎたり、椅子が高すぎたりすると、自然と頬杖をつきやすくなります。自分の身長に合ったデスクとチェアを選ぶことも、予防には欠かせません。
● 鏡で自分の姿勢をチェックする
自分の姿勢を客観的に見ることで、「あ、自分こんな姿勢してたんだ」と気づくことができます。鏡やスマホの自撮り機能などを活用して、日々意識するようにしましょう。
● 家族や周囲に声をかけてもらう
「また頬杖ついてるよ」と優しく注意してくれる人がいると、自覚が芽生えやすくなります。家族や友人に協力してもらうのも手です。
もし歯並びが悪くなってしまったら?
もし、頬杖によって歯並びに変化が起きてしまったと感じた場合は、早めに歯科医院や矯正歯科に相談しましょう。特に成長期の子どもは、放っておくと将来さらに歯列不正が進むことがあります。
大人の場合も、矯正治療や噛み合わせの改善を通して、健康的な口腔環境を取り戻すことが可能です。
まとめ:小さなクセが大きな変化に
頬杖は、多くの人が何気なくやってしまう行動ですが、継続すると歯並びや顔の形、さらには健康全体にまで影響を及ぼすことがある、侮れないクセです。
大切なのは、「気づくこと」と「意識して直すこと」
少しずつでも、毎日の姿勢やクセを見直すことで、美しい歯並びと健康な顎を守ることができます。
小さなクセが、将来の大きな悩みに繋がる前に。
自分の顔や歯並びを守るために、今日からできることを始めましょう。
当院では無料カウンセリングを行っています。カウンセリングのお問い合わせはLINEからも可能です。
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参考文献
日本矯正歯科学会『口腔習癖と歯列への影響』
URL:https://www.jos.gr.jp
日本顎関節学会『顎関節症の原因とセルフチェック』
URL:https://www.jsomt.jp
厚生労働省 e-ヘルスネット『歯列不正』
URL:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp
American Association of Orthodontists (AAO) “Bad Habits and Orthodontics”
URL:https://www.aaoinfo.org











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