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歯並びが遺伝するって本当?親子で注意したい成長期の癖

医院ブログ 2025/07/29
名古屋西矯正歯科クリニック 平澤建太朗

「子どもの歯並びが悪くなってきたけど、私もそうだったから仕方ないのかも……」
こんなふうに思ったことはありませんか?実際、親子で似たような歯並びになるケースは多く見られます。

では、歯並びは本当に遺伝するのでしょうか?
答えは「部分的には遺伝するが、生活習慣や癖の影響も大きい」というのが正解です。

この記事では、歯並びに関係する遺伝の要素、そして親子で注意したい日常の癖や予防法についてわかりやすく解説します。


1. 歯並びはどこまで遺伝するの?

遺伝するのは「歯の大きさ」「顎の骨格」

歯並びそのものが遺伝するわけではありませんが、歯の大きさ顎の形・大きさは遺伝的要素が強いとされています。

たとえばこんなケース:

  • 顎が小さい × 歯が大きい → 歯が並びきらず、叢生(ガタガタの歯並び)
  • 顎が大きい × 歯が小さい → 前歯にすき間ができる「すきっ歯
  • 下顎が前に出ている → 「受け口(反対咬合)

親から受け継いだ骨格バランスが歯並びに影響を与えるのです。

ただし、遺伝だけがすべてではない

同じ兄弟でも歯並びが違うように、「成長期の生活習慣や癖」が歯並びに与える影響はかなり大きいのが現実です。実際、遺伝的に問題がなかったはずの子どもでも、習慣によって歯並びが悪化することがあります。

2. 歯並びに悪影響を与える「癖」とは?

以下は、子どもの歯並びを悪くする可能性のある、注意すべき癖や習慣です。

① 指しゃぶり(特に3歳以降)

指しゃぶりは赤ちゃんのころは自然な行動ですが、3歳を過ぎても続いていると、上の前歯が前に出る(出っ歯)や、開咬(上下の歯が噛み合わない)につながることがあります。

② 口呼吸

口呼吸は顎の発達や舌の位置に影響しやすく、歯列が狭くなる・受け口や出っ歯になるなどのリスクがあります。また、口が常に開いていると唇や頬の筋肉も緩み、顔の筋肉バランスも崩れがち。

③ 舌の癖(舌で歯を押す、舌を前に突き出す)

舌の位置や動かし方が正しくないと、前歯が押されて出っ歯になるすき間が開くなどの原因になります。とくに「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」には注意。

④ 頬杖・横向き寝・うつ伏せ寝

これらの習慣は顎や顔の骨格のゆがみにつながり、左右非対称の歯並びや噛み合わせの悪化を引き起こすことがあります。


3. 歯並びを守るために親ができること

① 正しい姿勢と呼吸を意識させる

  • 座るときに背筋を伸ばす
  • 鼻呼吸を促す(アレルギー性鼻炎があるなら耳鼻科へ)
  • 食事中の姿勢も要チェック(足が床についていないと顎に力が入らない)

② よく噛む習慣をつける

軟らかいものばかりでは顎が十分に発達しません。繊維質の多い野菜や歯ごたえのある食材を取り入れて、しっかり咀嚼することが大切です。

③ おしゃぶり・指しゃぶりは段階的に卒業

強制ではなく、「お兄さん・お姉さんになったからやめようね」とステップを踏みながらやめていくのが効果的です。

④ 歯科医院で定期的にチェックを

小児歯科・矯正歯科では、成長に合わせて歯並びや顎のバランスを確認してくれるので、早期発見・予防が可能です。乳歯の段階から相談するのもおすすめです。


4. まとめ:歯並びは「遺伝×環境」で決まる

歯並びは、たしかに親から受け継ぐ顎や歯の形状によって左右される面があります。
しかしそれと同じくらい、毎日の癖や生活習慣が大きな影響を与えているというのも事実です。

成長期のちょっとした癖が、将来の歯並びや顔つきを左右することも。
だからこそ、親としてできるのは「正しい習慣」を楽しく身につけさせること。
そして、必要があれば早めに専門医に相談することが大切です。

子どもの健康な笑顔と噛む力を守るために、今できることから始めてみませんか?


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参考文献

日本矯正歯科学会. 子どもの矯正治療について

公益社団法人 日本小児歯科学会. 成長期の不正咬合と生活習慣の関係

厚生労働省 e-ヘルスネット. 指しゃぶりと口腔発達

日本小児耳鼻咽喉科学会. 口呼吸と健康への影響

東京医科歯科大学附属病院 小児歯科外来

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