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矯正治療中に起こる知覚過敏とは?原因と対処法をわかりやすく解説

医院ブログ 2025/07/28
名古屋西矯正歯科クリニック 平澤建太朗

矯正治療を始めてしばらくすると、
「冷たいものがしみる…」
「歯を磨くとチクッとする感じがある…」
そんな“知覚過敏”のような症状を感じる方がいます。

これは決して珍しいことではなく、矯正治療中に一時的に起こる知覚過敏は、実際によく見られる現象です。

今回は、「なぜ矯正治療で知覚過敏になるのか?」という疑問にお答えしながら、原因や対処法、予防についてわかりやすく解説していきます。


そもそも知覚過敏とは?

知覚過敏とは、虫歯や炎症がないのに、冷たいものや歯ブラシの刺激で一時的な痛みやしみる感覚がある状態のことを言います。

特に以下のような刺激で症状が出ます:

  • 冷たい飲み物や空気
  • 歯ブラシが当たったとき
  • 甘いもの、酸っぱいものを食べたとき

症状は一時的で、持続的な強い痛みではないのが特徴です。

矯正中に知覚過敏が起こる3つの原因

1. 歯が動くことによる一時的な神経の刺激

矯正装置によって歯に力が加わると、歯の根元や周囲の神経に軽い刺激が加わることがあります。これにより、歯が「敏感」になり、知覚過敏のような症状を感じることがあります。

特に、調整した直後やマウスピースを交換した後に症状が出やすく、多くの場合は数日から1週間ほどで自然に軽減します

2. 歯ぐきが下がることで露出した象牙質

歯の移動にともなって、歯ぐきのラインが少しずつ変わることがあります。これにより、歯の根元が見える状態(歯根露出)になると、内部の「象牙質」が刺激を受けやすくなり、知覚過敏の症状が出やすくなります

特に、もともと歯ぐきが薄い方や、強いブラッシングの習慣がある方は注意が必要です。

3. 歯磨きによるエナメル質の摩耗

矯正中は、装置の周囲に汚れが溜まりやすいため、ついつい力を入れて歯を磨きすぎてしまう方も少なくありません。これにより、歯の表面のエナメル質が削れ、内側の象牙質が露出して知覚過敏になることがあります。

正しいブラッシング法を守ることが、予防の第一歩です。


知覚過敏が起きたときの対処法

1. 適切な歯磨き方法を見直す

  • 力を入れすぎず、やさしく小刻みに磨く
  • 毛先の柔らかい歯ブラシを使う
  • 知覚過敏専用の歯磨き粉(シュミテクトなど)を使用する

これだけでも、かなり症状が緩和される方が多いです。

2. 知覚過敏の部位を避けたケア

しみる歯がある場合は、無理にゴシゴシ磨かず、やさしく“撫でるように”ブラッシングを心がけましょう。歯間ブラシやフロスも、過度に力を入れないようにします。

3. 歯科医院でのコーティング治療

知覚過敏の症状が強くてつらい場合には、歯科医院での対応も可能です。たとえば

  • フッ素や知覚過敏抑制剤の塗布
  • 歯の根元の樹脂コーティング

など、歯の刺激をブロックする処置で症状を抑えることができます。

放っておいても大丈夫?

矯正による知覚過敏は、ほとんどの場合一時的なもので、そのまま放っておいても自然に治まることが多いです。ただし、

  • 症状が長期間続く
  • どんどん悪化している
  • ズキズキした痛みに変わってきた

といった場合は、虫歯や歯の神経に問題が起きている可能性もあるため、放置せずに早めに歯科医院へ相談しましょう。


知覚過敏を予防方法は?

  • 正しいブラッシング方法を身につける
  • フッ素配合の歯磨き粉を使う
  • 柔らかめの歯ブラシを選ぶ
  • 定期的に歯科でクリーニングを受ける
  • 歯ぎしりや食いしばりのある方は、就寝中のマウスピース使用も検討

矯正中は口の中の環境が変化しやすく、トラブルも起きやすい時期です。“予防ケア”がとても大切になります。

まとめ:矯正中の知覚過敏は珍しくないが、正しく対処を

矯正治療中の知覚過敏は、誰にでも起こる可能性があります。しかし、その多くは一時的で、適切にケアすれば心配のないものです。

ただし、自己判断で放置せず、「気になる症状は必ず相談する」ことが大切です。私たち歯科医師は、患者さん一人ひとりの状態に合わせたアドバイスや処置を提供できますので、不安があればいつでもお声がけください。

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参考文献

日本歯科保存学会『知覚過敏症の診断と治療ガイドライン』

Orchardson R, Gillam DG. “Managing dentin hypersensitivity.” J Am Dent Assoc. 2006.

日本矯正歯科学会|https://www.jos.gr.jp/

林 美穂『知覚過敏症の臨床と研究』医歯薬出版, 2020年

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