トップへ » 医院ブログ » 【矯正治療中の歯のぐらつき、心配いらない?】~歯の動揺と矯正の関係について~

【矯正治療中の歯のぐらつき、心配いらない?】~歯の動揺と矯正の関係について~

医院ブログ 2025/06/23
名古屋西矯正歯科クリニック 平澤建太朗

こんにちは名古屋西矯正歯科クリニックです🦷

矯正治療を開始された患者さまからよくいただく質問のひとつに、

「最近、歯が少しぐらつく感じがするのですが大丈夫でしょうか?」

というものがあります。

「歯が動いてるってこと?」
「抜けてしまうんじゃないかと不安です……」

そう感じるのも無理はありません。大人になってから歯が動く感覚を経験することはそう多くありませんからね。

今回は、矯正治療中の「歯の動揺」と呼ばれる「歯のぐらつき」の正体について、わかりやすくお話していきます。


そもそも「歯の動揺」ってなに?

「歯の動揺」とは、文字通り歯がぐらぐらと揺れている状態のことを指します。

普段の生活で歯ががっちり固定されているように感じるのは、歯の根っこが歯槽骨という骨の中にしっかり埋まっているからです。
しかし実は、歯は骨に“完全に固定されている”わけではありません。歯根膜という薄いクッションのような組織によって、わずかに揺れる構造になっています。これが「生理的動揺」と呼ばれる、正常な歯の揺れです。

しかし矯正治療を始めると、この動揺が一時的に大きくなることがあります。

矯正治療と歯のぐらつきの関係

矯正治療では、歯に力をかけて少しずつ理想的な位置へと動かしていきます。このとき歯にかかる力は、歯槽骨のリモデリング(再構築)を引き起こします。

▼リモデリングとは?

歯が移動する際、歯の片側では骨が吸収され、反対側では新しい骨が形成されます。この「骨の生まれ変わり」によって、歯は安全に動いていきます。

この過程で、歯と骨の間に一時的に“ゆるみ”が生じ、歯がぐらぐらと揺れるように感じられることがあります。これが、矯正治療中に多くの患者さんが経験する「動揺」の正体です。


歯がぐらつくのは危険じゃないの?

結論から言うと、矯正治療中の動揺は通常の範囲内であれば問題ありません。

矯正力が適切であれば、骨のリモデリングは正常に進行し、最終的に歯はしっかりと固定されます。
つまり、このぐらつきは歯が動いている証拠であり、治療が順調に進んでいるサインとも言えます。

▼こんな時は歯科医に相談を

ただし、以下のような症状がある場合は、ただの矯正による動揺とは限らない可能性があるため、すぐにご相談ください。

  • 歯ぐきが腫れている
  • 出血がある
  • 噛むと強い痛みがある
  • 動揺が急にひどくなった

これらは歯周病やその他のトラブルが起きている可能性もあるため、早めの診察が必要です。

治療後は歯は安定するの?

リテーナー

はい、矯正治療が完了し、保定装置(リテーナー)による後戻り防止期間がしっかりと守られれば、歯は再び骨の中にしっかりと固定されていきます。

この安定期間を経ることで、歯の動揺は次第におさまり、治療前のような安定感が戻ってきます。

患者さんができるケアと注意点

矯正中の歯は、少しデリケートな状態にあります。以下のポイントを守って、歯を大切にしてあげましょう。

  • 固いものや粘着性のある食品は控える
  • 丁寧な歯磨きで歯周病を予防する
  • 定期的な診察を忘れずに
  • 過度に歯を触って揺らさない

歯が動く過程では、本人の意識的なケアも非常に大切です。


まとめ:ぐらつきは「歯が動いている証拠」

矯正治療中の歯のぐらつきは、多くの場合、正常な治療の一環です。歯と骨が少しずつ変化しながら、理想の位置へと移動している証拠でもあります。

もちろん、気になる症状があればいつでも私たちにご相談ください。
安心して矯正治療を受けていただけるよう、スタッフ一同しっかりサポートさせていただきます。

当院では無料カウンセリングを行っております。

LINEよりカウンセリング予約のお問い合わせを受け付けております。お気軽にご連絡ください🙂

友だち追加

参考文献

日本矯正歯科学会(2020).「矯正歯科治療Q&A」
 https://www.jos.gr.jp/
 → 矯正中の歯の動きや痛み、動揺について一般向けにわかりやすく解説されています。

Proffit, W. R., Fields, H. W., Sarver, D. M. (2018). Contemporary Orthodontics (6th ed.). Elsevier.
 → 矯正治療中の歯の生物学的反応(骨の吸収・再生や動揺の仕組み)に関する専門的な解説書です。

増原英一(2008).『矯正歯科治療学』医歯薬出版.
 → 日本の矯正専門医向け教科書で、治療中における歯の動揺や保定に関する項目が詳しく記載されています。

Lindhe, J., Lang, N. P. (2015). Clinical Periodontology and Implant Dentistry (6th ed.). Wiley-Blackwell.
 → 歯周組織(歯根膜や歯槽骨など)と矯正力の関係性について解説した、歯周病学の標準的文献です。

小林義典(2021).「矯正治療における歯の動揺と歯周組織の応答」『日本矯正歯科学会雑誌』Vol.80(1), pp. 34–42.
 → 歯の動揺のメカニズムを臨床的・基礎的に検証した論文です。

カウンセリングをおこなっております

カウンセリング 無料カウンセリング 無料相談メール 当院のカウンセリング内容


コールバック予約

PAGE TOP