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バッカルコリドーと矯正治療の深い関係~笑顔の印象は“隙間”で決まる?
皆さんは「バッカルコリドー」という言葉をご存じでしょうか?
矯正治療に関心のある方や、笑顔の印象にこだわりたい方には、ぜひ知っていただきたいキーワードです。
今回は、バッカルコリドと矯正治療の関係について、審美的観点からわかりやすくご紹介します。
目次
バッカルコリドーとは?
バッカルコリドーとは、笑ったときに奥歯の横にできる黒っぽい空間のことを指します。
前歯から奥歯にかけての「歯が見える範囲」と「頬の間の隙間」のバランスで決まるもので、日本語では「頬側空隙」とも呼ばれています。
このスペースの広さによって、笑顔の印象は大きく変化します。
バッカルコリドーの大きさで変わる笑顔の印象

| バッカルコリドーが狭い(小さい) | バッカルコリドーが広い(大きい) |
|---|---|
| 歯が横に広がって見える | 歯列が狭く、細く見える |
| 明るく華やかな印象 | やや寂しげ・老けた印象に見えることも |
| 欧米人に多いスマイル | 日本人に多く見られる笑顔 |
特に欧米では、バッカルコリドが狭い=歯が横にしっかり見える笑顔が「理想的」とされ、「ハリウッドスマイル」と呼ばれる口元が重視されています。
一方、日本人はもともと顎が小さく、歯列が内側に入りがちなので、バッカルコリドーがやや広くなる傾向があります。
矯正治療でバッカルコリドーは変わる?
結論から言うと、矯正治療によってバッカルコリドーを調整することは可能です。
① 歯列の横幅(臼歯部幅径)がカギ
バッカルコリドーは、歯列弓(歯の並び方)の横方向の広さに大きく影響を受けます。
つまり、矯正で歯列を外側に拡大すればバッカルコリドーは狭くなり、逆に内側に寄せすぎると広がってしまいます。
② 抜歯矯正では注意が必要
ゴボ口改善や出っ歯治療などで抜歯矯正を行うと、前歯を下げるために歯列全体がやや狭くなることがあります。
その結果、バッカルコリドーが広がってしまい、笑顔が貧弱に見えることもあります。
このようなリスクを避けるには、歯列の横幅を保ったまま、必要最小限のスペースだけをコントロールする治療設計が求められます。
インビザラインとバッカルコリドー
インビザラインなどのマウスピース型矯正は、歯列の側方拡大を比較的得意としています。
そのため、抜歯を避けたい軽度~中等度の症例では、非抜歯+拡大によるバッカルコリドーの調整が可能です。
歯列を広げることで笑ったときの歯の見える範囲が増え、自然で華やかな笑顔を演出することができます。
ただし、無理な拡大は歯茎や骨の問題を引き起こすため、歯科医師の精密な診断と計画が前提です。
理想の笑顔は“歯”だけじゃ決まらない
矯正治療では「歯並び」ばかりに目が行きがちですが、本当に大切なのは「口元全体の調和」です。
- 笑ったときに自然か?
- 横顔とのバランス(Eライン)はどうか?
- 唇や頬の筋肉と調和しているか?
このような総合的な審美評価の中で、バッカルコリドーは“笑顔の余白”として重要な役割を担っています。
まとめ:バッカルコリドーも矯正の仕上がりに大きく関わる
バッカルコリドーは、矯正治療における「見た目の仕上がり」を左右する大切な要素のひとつです。
矯正によって歯並びが整っても、笑顔の印象が暗くなってしまってはもったいないですよね。
理想的な笑顔を目指すためには、「歯列の横幅」や「バッカルコリドーのバランス」まで考えた治療設計が必要です。
矯正を考えている方は、ぜひカウンセリング時に「笑ったときの印象」や「バッカルコリドー」についても相談してみてください。
一人ひとりに合った美しいスマイルラインを、一緒にデザインしていきましょう!
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参考文献
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