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ゴボ口と歯列矯正の関係~口元を変えるだけで印象は大きく変わる~
「口元がなんとなく出ている気がする」「写真で横顔を見ると、口元だけが前に出ているように見える」——こうしたお悩みを抱えている方が、近年とても増えています。
このような状態は、「ごぼぐち」と呼ばれ、美容や審美の観点から気になるポイントとして注目されることが多くなってきました。
今回は、このゴボ口がなぜ起こるのか、そして歯列矯正でどのように改善できるのかについて詳しくお話しします。
目次
ゴボ口とは?──横顔に現れる口元の前突

ゴボ口とは、上下の前歯や唇、口元全体が顔の前方に突出して見える状態のことを指します。
正式な医学用語ではありませんが、SNSや美容系メディアなどで広まり、一般的な言葉として認知されるようになりました。
ゴボ口の主な特徴:
- 横顔で口元が鼻先よりも前に出ている
- 唇が厚く見えたり、常に口が半開きになりやすい
- 無表情でも口周りに緊張感がある
- 「Eライン」から唇が大きく外れている
このような特徴から、ゴボ口は「老けて見える」「不機嫌そうに見える」といった印象を与えることもあり、特に若い世代を中心にコンプレックスの一つとなっています。
日本人に多い?
実は、ゴボ口は日本人を含む東アジア人に比較的多く見られる傾向があります。
その理由には、骨格的・生活習慣的な要因が関係しています。
1. 骨格や歯列の特徴
東アジア人の多くは、欧米人と比べて顎の骨が小さく、奥に引っ込んだ形をしています。そのため、歯が並びきらずに前方へ押し出され、結果的に口元が突出してしまうことがあります。
2. 舌や呼吸の習慣
口呼吸や、舌が常に下のほうにある「低位舌」と呼ばれる癖も、歯列や口元の突出に影響します。
正しい舌の位置は上顎に軽く触れている状態ですが、低位舌の場合、歯を外側から押し出す力が弱く、代わりに唇や頬の筋肉による影響を受けやすくなり、歯が外へ出やすくなります。
ゴボ口と歯列矯正──
では、ゴボ口は歯列矯正でどこまで改善できるのでしょうか?
結論から言えば、歯並びやかみ合わせが原因のゴボ口であれば、矯正治療によって大きく改善が期待できます。
抜歯矯正で前歯を後退させる
ゴボ口の方に多いのは、歯が顎の骨より外に並んでしまっている「上下顎前突」や「唇側傾斜」と呼ばれる状態です。このようなケースでは、第一小臼歯などを抜歯し、そのスペースを利用して前歯を後ろに下げる「抜歯矯正」がよく行われます。
この前歯の後退によって、唇の突出感が軽減され、自然と口元全体がスッキリとした印象になります。
非抜歯で対応できるケースも
歯列が比較的軽度の前突である場合や、顎のスペースに余裕がある場合は、抜歯をせずに矯正装置で歯を内側に引っ込めることも可能です。
ただし、見た目だけでなく、かみ合わせや口元のバランスなどを総合的に判断する必要があります。
外科矯正が必要なことも
骨格的に上下の顎そのものが前に出ている場合には、矯正治療だけでは対応しきれないこともあります。
そのような場合は「外科的矯正(顎矯正手術)」が選択肢になります。
これは、入院・手術を伴う治療であり、審美目的で気軽に行うというよりは、機能的な問題(発音・咀嚼など)を含む重度の症例に対して適用されることが一般的です。
ゴボ口の矯正ビフォーアフターが印象を変える

歯列矯正によってゴボ口を改善した方の多くは、「横顔に自信が持てるようになった」「笑顔が自然になった」といったポジティブな変化を感じています。
特にEラインが整うことで、全体の顔のバランスが良くなり、フェイスラインがシャープに見えるようになります。
顔立ちが劇的に変わったわけではなくても、口元の印象が変わるだけで、周囲からの見られ方が大きく変わることもあります。
まとめ:口元の印象は人生を変えるかもしれない
ゴボ口は、決して「病気」ではありませんが、見た目に大きく影響するため、多くの方が気にされるポイントです。
しかし、その原因の多くは、歯並びやかみ合わせ、筋肉のバランスなど「矯正治療で改善できる」要素にあります。
「私の口元も矯正で変わるのかな?」と思ったら、まずは矯正歯科で精密な診断を受けてみましょう。
ご自身の骨格や歯列に合わせた適切な治療プランを立てることで、見た目だけでなく、機能面も整った美しい口元を手に入れることができるかもしれません。
歯並びに関する相談や矯正治療について知りたいことのある方は、ぜひ当院の無料カウンセリングにお越しください^^
下記LINEよりご予約をお取りいただけますので、お気軽にご連絡ください。
参考文献
日本矯正歯科学会. (2023). 矯正歯科治療 Q&A. https://www.jos.gr.jp/
- ゴボ口(上下顎前突)や抜歯矯正について、専門的に解説されています。
Proffit, W. R., Fields, H. W., & Sarver, D. M. (2018). Contemporary Orthodontics (6th ed.). Elsevier.
- 世界的に標準とされる矯正歯科の教科書で、骨格性前突や外科矯正の治療戦略が詳述されています。
厚生労働省. (2021). 歯科口腔保健の推進に関する基本的事項
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000203041.html
- 口腔機能や生活習慣と咬合の関係に言及しています。
河合 透. (2019). 「低位舌と顔貌の変化に関する考察」. 日本歯科評論, 79(6), 34–39.
- 舌の位置が歯列や顔貌に与える影響について述べた日本の文献です。
鈴木設矢. (2020). 審美歯科の臨床 – フェイスラインとEラインの考え方. クインテッセンス出版.
- 美容と審美の観点から、Eラインを基準にした口元の印象について解説。











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