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【バッカルコリドー】ハリウッドスマイルと日本人の笑顔の違い

医院ブログ 2025/06/16
名古屋西矯正歯科クリニック 平澤建太朗

こんにちは☺名古屋西矯正歯科クリニックです

映画や雑誌、SNSで見かける欧米の俳優やモデルの笑顔を見て、「なんだか華やかで魅力的だな」と感じたことはありませんか?

彼らの笑顔には、ある“秘密”があります。それは「バッカルコリドー」と呼ばれる、あまり知られていない口元の要素です。

今回は、矯正治療とも深い関係のある「バッカルコリドー」と、私たち日本人の笑顔との違いについて、詳しくお話しします。


◆ バッカルコリドーとは?

バッカルコリドー(Buccal Corridor)とは、笑ったときに口の横、頬の内側に見える黒い隙間のことをいいます。口角から奥歯のあたりにできる“黒い空間”で、正面から笑顔を見たときにはっきりわかることがあります。

たとえば、歯が前歯しか見えない笑顔と、奥歯までずらっと並んだ歯が見える笑顔では、印象が大きく違います。前者はやや控えめで落ち着いた印象、後者は自信に満ちた明るい印象を与えることが多いです。

この黒い隙間=バッカルコリドーが少ないと、笑顔全体が「白く」「広がりのある」「健康的」な印象になるため、特に審美面を重視する欧米では重要視されています。

◆ ハリウッドスマイルの秘密

いわゆる「ハリウッドスマイル」とは、欧米で理想とされる白く整った歯並びと、奥歯までしっかり見える広い歯列による笑顔のこと。
この笑顔には、ほとんどバッカルコリドーがありません。笑ったときに、前歯だけでなく奥歯まできれいに見え、まるで歯が“壁のように”並んで見えるのが特徴です。

実はこの「歯が多く見える」笑顔こそが、欧米で美しいとされる審美基準のひとつなのです

◆ 日本人の笑顔との違い

一方で、日本人の顔立ちは欧米人と比べて以下のような特徴があります:

  • 顎の骨が小さめ
  • 横幅が狭く、縦に長い顔型が多い
  • 歯列がアーチ状ではなく、ややV字に近いことが多い

このため、笑ったときにバッカルコリドーが目立ちやすく、歯があまり多く見えない笑顔になりやすい傾向があります。

もちろん、これは「悪い」というわけではありません。日本人には日本人なりの魅力的な笑顔がありますし、文化や審美感も異なるため、「ハリウッドスマイル=正解」ではありません。ただ、近年ではSNSやグローバルな感覚の中で、明るく歯がよく見える笑顔を目指す方が増えているのも事実です。


◆ バッカルコリドーを矯正で変えられる?

矯正治療では、歯並びだけでなく、歯列全体の形(アーチ)や広がり方を調整することができます。たとえば:

  • 歯列を拡大することで、笑ったときの歯の見える範囲が広がり、バッカルコリドーが狭くなる
  • 歯列弓(アーチ)の形を整えることで、左右のバランスが整い、自然で明るい笑顔になる

ただし、これは“誰にでもできる”ことではありません。歯列の幅や骨格、噛み合わせの状態などを見極めたうえで、無理のない範囲で調整する必要があります。審美面を優先しすぎて無理に広げると、噛み合わせの不調や顎関節症のリスクが高まることもあります。

だからこそ、矯正治療では「見た目」と「機能性」のバランスがとても大切なのです。

◆ バッカルコリドーの有無による顔の印象

左右の口元を比べると印象が大きく違うのが分かるかと思います。

同じ笑い方、同じ口の大きさでも、バッカルコリドーが広いイラストでは少し笑顔が控えめな印象に見えます。
バッカルコリドーがあると口の中が暗くなってしまい、歯がうまく見えないことから笑顔が暗いという印象を受けることもあるようです。


◆ まとめ:笑顔は「バランス」がカギ

ハリウッドスマイルのような笑顔に憧れる方は多いと思います。バッカルコリドーが少なく、白く整った歯並びはたしかに魅力的です。

しかし、大切なのは「無理に真似する」のではなく、「自分にとって自然で魅力的な笑顔とは何か」を知ること。

矯正治療はその手助けになりますが、「美しさ」は一つの形だけではありません。
あなたにとってのベストスマイル、一緒に探してみませんか?

気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。

当院ではLINEより無料カウンセリングのお問合せが可能です。

ご連絡お待ちしております^^

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参考文献

Ioi H, Nakata S, Nakasima A. (2009).
Effects of buccal corridors on smile esthetics in Japanese.
Angle Orthod. 79(4):628–633.
→ 日本人を対象に、バッカルコリドーの広さが笑顔の審美性に与える影響を調査。
https://doi.org/10.2319/071108-373.1

Parekh SM, Fields HW, Beck M, Rosenstiel S. (2007).
The impact of buccal corridor spaces on smile esthetics.
Am J Orthod Dentofacial Orthop. 132(1):11-8.
→ バッカルコリドーが笑顔の見た目にどのような影響を及ぼすかを検討した研究。

Hulsey CM. (1970).
An esthetic evaluation of lip-teeth relationships when smiling.
Am J Orthod. 57(2):132–144.
→ 笑ったときの口唇と歯の見え方、バッカルコリドーの概念に初めて焦点を当てた古典的論文。

Sarver DM. (2001).
The importance of the soft tissue paradigm in orthodontic diagnosis and treatment planning.
Am J Orthod Dentofacial Orthop. 119(4):486–492.
→ 審美的矯正治療の際、歯だけでなく“口元のトータルバランス”を診る重要性を説いた論文。

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