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【文化や骨格の違いから見る口元の個性】アフリカ系の人に多い歯並びの特徴とは?
こんにちは、名古屋西矯正クリニックです🦷
「歯並びはきれいなほうがいい」と言われることが多い現代。でも、実はその「きれい」の基準は、国や文化、人種によって大きく違うって知っていますか?
前回は欧米の人に多い歯並びの傾向や、アジア人との比較をお届けしました。今回は、アフリカ系の人々に多く見られる歯並びの傾向について、医学的な面と文化的な面の両方から、わかりやすく解説します。
人それぞれの「違い」を理解することで、歯並びへの考え方が少し柔らかくなるかもしれません。
目次
アフリカ系の人に多い歯並びの傾向とは?
前歯がやや前に出ている(前突)
アフリカ系の人には、上下の前歯が少し前に出ているタイプの歯並びが多く見られます。これを専門的には「前突(ぜんとつ)」といいます。
日本ではこのような状態を「出っ歯」として気にする人もいますが、アフリカ系の人の場合はあごの骨そのものがしっかり前に出ているため、顔全体とのバランスが取れており、自然な形です。
この骨格の違いによって、歯も少し前に並ぶことが多く、医学的に「悪い歯並び」というわけではありません。
前歯にすき間がある(ダイアステマ)

もうひとつ、アフリカ系の人によく見られるのが、**前歯の真ん中にすき間がある「ダイアステマ」**という状態です。
日本や欧米では「すきっ歯」として気にする人も多いですが、アフリカの一部地域では**このすき間が「幸運の証」「魅力の象徴」**とされることもあります。
実際、ナイジェリアやガーナなどでは、わざとすき間を作る文化があったことも。こうした文化では、すきっ歯は「よく笑う明るい人」「社交的な性格」として親しまれてきたのです。
骨格がしっかりしていて、歯並びが安定しやすい
アフリカ系の人々は、あごの骨が大きく、密度が高いという特徴があります。そのため、歯がきれいに並びやすく、永久歯が生えてくるスペースもしっかり確保されていることが多いのです。
たとえば、あごが小さいと歯が重なって「ガタガタの歯並び」になりやすいですが、あごの大きな人は歯が自然と整列しやすいというメリットがあります。
そのため、多少のすき間や前突があっても、噛み合わせがしっかりしていて、問題がない場合も多いのです。
美的感覚は文化によって違う
日本では、「まっすぐ・そろっている歯並び」が理想とされる傾向があります。欧米ではそれに加えて「歯が白い」「歯の形が整っている」ことも重視されます。
一方、アフリカでは、少し前に出た歯並びや、すき間のある前歯が“魅力的”とされる文化もあり、歯並びの個性を肯定的に受け止める傾向があります。
つまり、「美しい歯並び」の基準は世界共通ではなく、その国や地域、歴史や価値観によって変わるということです。
最近では、SNSやインフルエンサーの影響でグローバルな美意識が広まりつつありますが、それでも文化によって違いが残っているのは、とても興味深いことですね。
すべての歯並びが「治すべきもの」ではない

日本では歯列矯正をする人が増えていますが、すべての歯並びが「治すべき対象」ではありません。たとえば、前突やすきっ歯でも、機能的に問題がなければそのままで良いケースも多くあります。
見た目を気にして矯正する人もいますが、それが文化や個性の一部として認められる場所もあるのです。自分がどうありたいか、どんな自分を好きでいたいかが大切です。
まとめ:違いを知ることで見方が変わる
アフリカ系の人々に多く見られる歯並びの特徴は、骨格や遺伝による自然なものであり、健康的で美しい口元として受け入れられている文化もあります。
「出っ歯」や「すきっ歯」といった表現だけでは判断できない背景があり、それを理解することで、私たちの“きれい”の基準も柔軟になっていくはずです。
歯並びは、ただの見た目だけでなく、その人のルーツや文化、価値観を映す“個性”のひとつ。誰かの「違い」は、あなたの「気づき」になるかもしれません。
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参考文献
- Proffit, W. R., et al. Contemporary Orthodontics, 6th ed., Elsevier, 2018.
- Harris, E. F., & Johnson, M. G. “Heritability of diastema in African Americans”, Angle Orthodontist, 2007.
- 日本矯正歯科学会「歯並びと矯正の基礎知識」https://www.jos.gr.jp/
- Cultural perceptions of diastema: The African perspective. British Dental Journal, 2011.











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