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子どもの矯正にアンカースクリューは使うの?年齢との関係を解説
歯科矯正と聞くと、ワイヤーやマウスピースを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、近年では「アンカースクリュー(矯正用インプラント)」という小さなネジのような器具も広く使われるようになっています。成人矯正では一般的になってきたこの装置ですが、子どもの矯正にも使えるの? という疑問を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、子どもの矯正におけるアンカースクリューの使用について、年齢との関係に注目しながらわかりやすく解説します。
目次
アンカースクリューとは?

アンカースクリューは、矯正治療で歯を動かす「支点」として使われる小さなチタン製のネジです。骨に一時的に埋め込むことで、効率よく、正確に歯を動かすことができます。
子どもにアンカースクリューは使えるの?
ここで重要なのが「年齢」と「骨の発育状態」です。
一般に、アンカースクリューが使えるのは骨の発育がほぼ完了している年齢以降とされています。
つまり、基本的には 中学生以降(12〜14歳くらい) が目安です。
それよりも幼い年齢の子ども(小学生など)では、まだ顎の骨が柔らかく、発育途中のためスクリューの安定性が不十分だったり、将来的な成長に悪影響を与えるリスクがあるため、使用は慎重になります。
✅ 使用できるかのポイント

① 骨の成熟度
アンカースクリューは骨にしっかり固定される必要があります。小学生くらいの年齢ではまだ骨が柔らかく、固定力が不足することがあるため、通常は避けられる傾向にあります。
③ 個別の症例
たとえば、受け口や出っ歯などで大きな歯の移動が必要なケースでは、年齢にかかわらず医師の判断で使用されることもあります。
アンカースクリューを使う場合の注意点は?
- 清潔に保つケアが必須:歯磨きや洗浄を丁寧に行う必要があります。
- 痛みのケア:処置時には麻酔を行いますが、多少の違和感が出る場合があります。
- 埋入後:数日間は違和感があり気になると思いますが、舌でむやみに触らないよう気を付けましょう。外れてしまう可能性があります。
まとめ
子どもにアンカースクリューが必要かどうかは個別判断。
アンカースクリューは非常に有効な装置ですが、すべての子どもの矯正に必要というわけではありません。年齢、成長の進み具合、歯並びの状態によって判断されます。まずは信頼できる矯正歯科で相談し、お子さまの成長段階に適した治療法を選ぶことが大切です。
お子さまの矯正について「今が始め時なのか」「スクリューが必要なのか」迷っている方は、ぜひ一度、矯正歯科でのカウンセリングを受けてみてください。
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参考文献
日本矯正歯科学会(JOS)公式サイト
https://www.jos.gr.jp/
→ 矯正治療に関する一般情報や、最新の治療法(アンカースクリュー含む)についての説明があります。
Proffit, W.R., Fields, H.W., Sarver, D.M. (2018). Contemporary Orthodontics (6th Edition).
→ 世界的に定評のある矯正歯科の教科書。アンカースクリュー(TAD: Temporary Anchorage Devices)について詳しく記述されています。
中村健太郎 監修(2012)『矯正用アンカースクリューのすべて』クインテッセンス出版
→ 日本国内で多くの専門医が参考にしている、実践的な臨床ガイド。
Melsen, B. (2005). Mini-implants: Where are we? Journal of Clinical Orthodontics, 39(9), 539-547.
→ アンカースクリューの臨床応用について、早期から研究している著者による総説論文。
日本臨床矯正歯科医会「矯正治療Q&A」
https://www.jpao.jp/patient/qa.html
→ 患者さん向けのよくある質問にも、アンカースクリューの簡単な解説が掲載されています。











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