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【舌癖がある?】MFTが必要か見分けるセルフチェック!
こんにちは名古屋西矯正歯科クリニックです🦷
「舌の癖があると歯並びに悪影響って聞いたけど、うちの子は大丈夫?」
「MFTって必要な子とそうでない子がいるの?」
そんな疑問を持ったときに役立つのが、おうちでできる簡単セルフチェックです!
今回は、MFT(口腔筋機能療法)が必要かどうか、チェックポイントや見分け方をご紹介します👅
お子さんだけでなく、大人にも当てはまる項目があるので、ぜひご家族みんなで確認してみてください。
目次
まずは簡単セルフチェック!
以下の項目にいくつ当てはまるかチェックしてみましょう👇
舌の動き・位置に関するチェック(各1点)
- 舌がいつも下に落ちている(口を閉じても、舌先が下の歯の裏側に触れている)
- 舌を上にあげようとしても、うまく上あごにくっつかない
- 飲み込むときに舌が前に出る(舌で前歯を押すようなクセがある)
- 「サ行」「タ行」「ラ行」などの発音が不明瞭(舌足らずな話し方)
- 舌がいつも見えている(口を開けているとき)
口の癖・筋肉の使い方に関するチェック(各1点)
- 口がポカンと開いていることが多い(特にテレビを見ているときや寝ているとき)
- 口呼吸をしている(鼻が詰まっていないのに口で呼吸している)
- 唇をしっかり閉じるのが苦手(唇が開きやすい)
- 嚥下(飲み込み)時に唇やあごを必要以上に動かす
- よく食べこぼす/食事中にくちゃくちゃ音がする
歯並び・かみ合わせに関するチェック(各1点)
- 出っ歯・開咬・受け口など、歯並びに問題がある
- 歯並びを整えても“後戻り”しやすい
- 顎が小さい・顔のバランスが左右で違うと感じる
- 矯正治療中 or 矯正が終わったばかり
- 小児矯正をすすめられたことがある
📝 チェック結果の目安
合計点 | MFTの必要性 |
---|---|
0〜3点 | 今のところ大きな問題はなさそうですが、今後の成長に合わせて経過観察を。日常の癖に気をつけましょう。 |
4〜6点 | 舌や口の使い方に課題がある可能性あり。MFTによるサポートを検討してみましょう。歯科医に一度相談を。 |
7点以上 | 明らかに口腔筋機能に問題がある可能性が高く、早めに専門の矯正歯科や小児歯科でのMFT相談をおすすめします。 |
MFTは早めが効果的!

お子さんの体と同じように、舌や口まわりの筋肉も年齢とともに固定化していきます。
つまり、悪いクセも「クセづけ」されてしまうんです。
そのため、MFTは「ちょっと気になるかも…」という段階でスタートするのが理想的。
特に、
- 乳歯が抜け始める6〜8歳ごろ
- 永久歯が並び始める9〜12歳ごろ
は、“習慣を修正しやすく”“筋肉も育ちやすい”ベストタイミングです✨
MFTの相談はどこでできるの?
MFTを実施しているのは、以下のような医療機関です
- 小児歯科
- 矯正歯科
- 一部の耳鼻科・言語聴覚士の施設
歯科医院によっては、MFT専門のトレーナーや言語聴覚士が在籍しており、遊びながらできるトレーニングを提案してくれることも。
まずはかかりつけの歯科医院で「MFTが必要かどうか相談したい」と伝えてみましょう!
まとめ
- 歯並びの問題は「舌のクセ」から起きているかも
- MFTは、舌・唇・頬の筋肉を正しく使うためのトレーニング
- セルフチェックで「今」の状態を知って、早めの対策を
矯正治療だけで終わらせず、“正しい使い方”まで整えることで、
本当にきれいな歯並びと、機能的な口元が長くキープできます!
ぜひ、ご家族でセルフチェックしてみてくださいね😊

参考文献
日本矯正歯科学会「口腔筋機能療法(MFT)とは?」https://www.jos.gr.jp
日本小児歯科学会「口腔習癖とMFTの必要性」https://www.jspd.or.jp
厚生労働省 e-ヘルスネット「口腔機能発達不全症」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp
加藤美香『口腔筋機能療法ガイドブック』医歯薬出版(2020)
American Academy of Orofacial Myofunctional Therapy (AOMT) https://www.aomtinfo.org