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【矯正イヤイヤ対策】子どものやる気を引き出す5つの工夫!
「装置をつけたがらない」
「途中で飽きちゃって続かない…」
そんなお悩みを持つ親御さん、多いのではないでしょうか?
矯正治療は、子どもにとって「努力の積み重ね」が必要なもの。
特に、取り外しタイプの装置(マウスピースや床矯正)は、毎日コツコツ使い続けることが成功のカギです。
今回は、お子さんが前向きに矯正に取り組めるようになる
やる気を引き出す5つの工夫をご紹介します!
目次
① ごほうびシートやスタンプカードで“目に見える達成感”を!

大人も子どもも、「できた!」という達成感が次のやる気につながります。
たとえば…
- 矯正を毎日ちゃんと装着できたらシールを貼る
- 10個たまったら小さなごほうび(新しい文房具やおやつなど)
- 歯医者さんで「スタンプカード」を作ってもらうのも◎
「やる気が出ない日」も、「あと1日でスタンプが10個!」と思えば、頑張れることもあります😊
② モデルやキャラクター、憧れの存在を見せる
子どもは、「自分もこうなりたい!」という憧れの気持ちから行動を変えることがあります。
たとえば…
- 有名人やモデルが矯正をしていた写真を見せる
- アニメのキャラやYouTuberが矯正していた話をする
- お兄ちゃん・お姉ちゃんのビフォーアフターを見せる
👧「え!この子も矯正してたの!?」
👦「ぼくもやってみたいかも!」
そんな反応が出てくることも。
“矯正はカッコ悪いこと”ではなく、“未来の自分をレベルアップするもの”だと感じてもらえるきっかけになります。
③ 一緒に“矯正ノート”をつけてみる
矯正治療は、小さな努力の積み重ね。
その「がんばりの記録」を見える化することで、自信とやる気につながります。
たとえば…
- 毎日どのくらいつけたかを記録する
- 痛みがあった日や、嬉しかったことを書く
- イラストやシールを使って、楽しみながら記録
親子でノートを開いて「今日も頑張ったね」と声をかける時間が、自然なコミュニケーションにもなります♪
④ 歯科医院と連携して“褒めてもらえる場”を作る
親がいくら褒めても効かない…そんなときは、“第三者の大人”の力を借りましょう。
歯医者さんや歯科衛生士さんが、
- 「毎日ちゃんと使ってて偉いね!」
- 「歯がきれいに動いてきたよ!」
と声をかけてくれると、子どものやる気は一気にアップ!
特に、歯医者さんの存在が“こわい”ではなく“応援してくれる味方”に変わると、通院への抵抗も減ってきます。
⑤ 「短期目標」と「最終ゴール」を一緒に確認
「矯正は何年もかかる」「ゴールが見えない」と思うと、大人でもモチベーションが続かないですよね。
そこで効果的なのが、“小さなゴール”を設定すること。
例:
- 「まずは3日間、1日6時間つけられたらOK!」
- 「今月は外さずに寝られた日を10日作ろう」
- 「1本でも歯が動いたら、成果として褒めよう」
さらに、 「1年後にはこういう歯並びになってる予定だよ」
「終わったらこんな笑顔になれるよ」
と、“未来の姿”を一緒に描くことも効果的です✨
まとめ
子どもが矯正を続けられるかどうかは、「性格」や「根気」だけではありません。
親の声かけや、環境づくり、日々の小さな工夫で、ぐんと前向きになれることもたくさんあります。
矯正は、ただ歯を動かすだけでなく、
「努力する習慣」や「自分の体を大切にする意識」も一緒に育ててくれる貴重な経験です。
焦らず、イライラせず、
“味方”としてお子さんを応援してあげてくださいね😊

参考文献
- 日本小児歯科学会「小児矯正における保護者の役割」https://www.jspd.or.jp
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「子どものやる気と育ちの心理学」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp
- 笠井清美『子どもが自分からやりたくなる魔法の言葉』PHP研究所(2020)
- 日本矯正歯科学会「子どもと保護者向けQ&A」https://www.jos.gr.jp
- American Association of Orthodontists (AAO) “Motivating Kids During Orthodontic Treatment” https://www.aaoinfo.org