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【なぜ今?】大人になってから矯正する人が増えている理由とは?
「矯正って、子どもの頃にやるものじゃないの?」
そう思っていたあなたへ——
実は今、大人になってから矯正治療を始める人が急増しています。
患者さんの年齢層も、20代〜50代まで幅広く、「人生の節目に歯を整えたい」と考える人が年々増加中。
この記事では、なぜ今、大人の矯正が注目されているのか?その理由や背景、メリットをわかりやすく解説します!
目次
マスク生活で「始めやすい」環境に
コロナ禍をきっかけに広がったマスク生活。
「矯正器具が見えにくいから、今のうちにやってしまおう!」と考える方が急増しました。
特に、ワイヤー矯正を選ぶ方からはこんな声も
「仕事で人と会うことも減ったし、今なら周囲にバレずに始められるかなと思って」(30代女性)
💡ポイント:
- 見た目を気にせず始めやすい
- 対面機会が少ないタイミングは、実は絶好のチャンス!
テレワーク・在宅勤務で時間に余裕が
働き方が変わり、「時間の使い方」に柔軟性が出てきたのも大きな要因です。
これまで「通院の時間がない」「忙しくて続かないかも」と迷っていた方も、
在宅勤務やフレックスタイムのおかげで月1回の通院が苦にならなくなったというケースが多いです。
「在宅の日を通院日にあてて無理なく通えています」(40代・男性)
審美意識の高まり・SNS映えの時代に

大人になってからも「キレイになりたい」という気持ちは自然なこと。
写真・動画を撮る機会が増え、笑顔や歯並びへの意識が高まっているのも今どきの流れです。
「口元に自信が持てると、笑顔も自然に明るくなる」
そんな気持ちの変化が、矯正治療の後押しに。
さらに、歯並び=健康や清潔感の象徴ととらえる人が増えてきており、
婚活・就活・転職などでも「歯がきれいだと好印象」という意識が強まっています。
矯正治療の選択肢が増えて“始めやすく”なった
現在は、同じ矯正治療でもさまざまな矯正装置が増えました
治療法 | 特徴 |
---|---|
ワイヤー矯正(表側) | 昔ながらの王道。確実に動くがやや目立つ |
裏側矯正(リンガル) | 表から見えにくいが費用はやや高め |
マウスピース矯正(インビザライン等) | 透明で目立たず取り外し可。通院回数が少ない |
部分矯正 | 前歯だけ、すき間だけなどピンポイントで矯正できる |
「目立つからイヤ…」「高いし痛そう…」というイメージも、
今ではかなり払拭されています。
特にマウスピース矯正は大人の人気No.1。
仕事中でも装着できて目立ちにくく治療ができるので、人気の治療法です。
歯の健康意識の変化と“自分メンテナンス”の時代
美容院に通う、ジムに通う、スキンケアに投資する。
そうした“自分メンテナンス”の一環として、歯並びやかみ合わせを整えることも当たり前になってきました。
さらにこんな理由もよく聞きます:
- 虫歯・歯周病のリスクを下げたい
- 将来インプラントや入れ歯にならないよう予防したい
- 歯ぎしり・食いしばりによる顎の痛みが気になる
つまり、美容目的だけでなく、「健康目的で矯正を始める大人」も確実に増えているということなんです。
大人の矯正に向いている人とは?
- 昔から歯並びがコンプレックスだった人
- 歯の健康を意識してメンテナンスしたい人
- 結婚式や大事なイベント前に口元を整えたい人
- 人前に出る機会が多い仕事をしている人(接客・営業など)
- 子どもが矯正を始めたのをきっかけに「自分もやってみよう」と思った人
まとめ
矯正治療は、何歳からでも始められます。
むしろ、大人になった今だからこそ、目的やメリットを自分で理解し、納得して取り組めるのが魅力です。
✔ 今がタイミングかも?
✔ 仕事やライフスタイルが落ち着いてきた
✔ 自分のために時間とお金を使いたい
そんなあなたは、ぜひ一度「大人の矯正」について相談してみてください。
人生が変わる第一歩になるかもしれません😊

参考文献
日本矯正歯科学会「成人矯正に関するQ&A」https://www.jos.gr.jp
厚生労働省 e-ヘルスネット「歯列矯正と健康」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp
American Association of Orthodontists (AAO) “Adult Orthodontics” https://www.aaoinfo.org
歯科専門誌『歯科矯正ジャーナル2024』特集「大人の矯正が今、選ばれる理由」
河合和広『大人のための矯正読本』クインテッセンス出版(2021)