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矯正治療は中断できる?途中でやめるとどうなるのか

医院ブログ 2025/04/19
名古屋西矯正歯科クリニック 平澤建太朗

こんにちは、名古屋西矯正歯科クリニックです^^

虫歯治療のように、虫歯を治して終了!という1〜2ヶ月で終了する治療ではない矯正治療。綺麗な歯並びとしっかり噛める噛み合わせを得るために1〜2年かけて治療を行います。

当初は「治療は○○年で終われますよ!」と言われていても、何らかの原因でその年数を超えてしまうこともよくあります。そのため、途中で治療を辞めてしまいたくなることもあるかと思います。

今回は矯正治療は途中でも辞めることはできるのか?書いていこうと思います。


1. 矯正治療は途中で中断できるのか?

結論から言うと、矯正治療を途中で中断すること自体は可能です。ただし、歯科医師と相談の上、慎重に判断することが必要です。

治療を始めた時点では、歯や顎の骨の状態を総合的に考慮して治療計画が立てられています。途中で中断すると、その計画が崩れてしまい、かえって歯並びや噛み合わせが悪化する可能性もあるため、自己判断でやめるのは非常に危険です。

2. 矯正治療を中断する主な理由

矯正治療の中断には、以下のような理由が挙げられます。

① 経済的な事情

矯正治療は自費診療であり、治療費は数十万円から100万円を超えることもあります。予想以上に費用がかかり、継続が困難になるケースもあります。

② 転勤や引っ越し

転居により、通っていた矯正歯科に通えなくなり、通院の継続が難しくなることがあります。

③ モチベーションの低下

治療期間が長いため、モチベーションが続かず「もうやめたい」と感じてしまう人も。

④ 妊娠や体調不良

体調の変化により、通院や治療そのものが負担になる場合もあります。

⑤ 痛みや不快感

矯正装置の違和感や痛みが強く、継続を断念するケースも一部あります。

3. 中断した場合に起こるリスクと影響

矯正治療を途中でやめると、次のようなリスクやデメリットが考えられます。

● 歯が元の位置に戻る(後戻り)

矯正治療中の歯は非常に動きやすい状態です。途中で装置を外してしまうと、歯が元の悪い位置に戻ってしまう(後戻り)ことがよくあります。

● 噛み合わせが不安定になる

歯列の途中段階で矯正をやめると、噛み合わせが悪化し、顎関節に負担がかかることも。特に、片側だけ動かしているような場合は、バランスが崩れやすくなります。

● 見た目が中途半端になる

歯列の整えが中途半端で終わると、見た目が逆に不自然になることもあります。「矯正したのに歯並びが悪くなった」と感じるケースも。

● 追加費用がかかる可能性

将来的に再び矯正を再開したくなった場合、再度検査・診断・装置の作り直しが必要となり、結果的に余計な費用がかかることもあります。

4. やむを得ず中断する場合の対処法

どうしても治療を継続できない場合でも、いきなり装置を外してしまうのはNGです。以下のような対応を医師と相談しましょう。

● 一時的に保定装置(リテーナー)を使用

中断する場合でも、歯が動いた状態を維持するために保定装置を入れることが推奨されます。これにより、後戻りをある程度防ぐことができます。

● 別の歯科医院に引き継ぐ(転院)

引っ越しなどの場合、現在の治療データをもとに転院先を紹介してもらうことができます。インビザライン治療だと、アカウント情報を転院先へ引き継ぐことが可能なことが多いです。

治療計画を引き継いでもらえれば、中断せずに続けることができます。

● 支払い方法の見直し

経済的理由であれば、分割払いや医療ローンの活用など、支払い方法を再検討することで継続できるケースもあります。

5. 中断を防ぐためにできること

矯正治療は長期戦です。途中で挫折しないために、事前に以下の点を意識しておくことが大切です。

● 自分に合った医院・治療法を選ぶ

矯正にはワイヤー矯正、マウスピース矯正などさまざまな方法があります。ライフスタイルに合った方法を選ぶことで、無理なく継続しやすくなります。

● 通いやすさを重視する

遠方の医院に通うと、時間や労力が負担になりがち。通勤や通学の途中に寄れる歯科医院を選ぶと継続しやすくなります。

● 定期的にモチベーションを保つ工夫をする

写真で経過を残したり、ゴールを明確にすることでモチベーション維持につながります。

まとめ

矯正治療は、時間も費用もかかる治療ですが、しっかりと計画的に進めることで、将来的に大きなメリットを得ることができます

どうしても中断が必要な場合でも、自己判断ではなく、必ず担当医と相談した上で、できる限りリスクを最小限に抑える方法を検討しましょう。

あなたの歯と健康を守るために、正しい情報と選択を大切にしてください。


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参考文献

  1. Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. 5th ed. Mosby; 2012.
  2. 小野卓史 他. 「矯正治療の中断が咬合に及ぼす影響」. 日本矯正歯科学会雑誌, 2016;75(2):123-129.
  3. 中川雅之. 「矯正治療中の患者心理と治療継続への支援」. 日本歯科評論, 2020;80(5):45-51.

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