インビザライン 歯ぎしり
医院ブログ
2025/04/11
インビザラインは、目立たない透明なマウスピースを使った歯の矯正治療法として人気ですが、歯ぎしり(ブラキシズム)との関係について気になる方も多いのではないでしょうか?インビザラインが歯ぎしりに与える影響や、歯ぎしりがインビザライン治療にどのように関係しているのかについて、詳しく説明していきます。
1. 歯ぎしり(ブラキシズム)とは?

まず、歯ぎしりとは、無意識に歯を食いしばったり、すり合わせたりする行為を指します。
歯ぎしりは、特に睡眠中に発生しやすいですが、日中のストレスや緊張などの影響で起こることもあります。歯ぎしりを放置すると、歯の摩耗や顎関節の不調を引き起こすことがあります。
2. インビザラインと歯ぎしり

- 歯ぎしりの影響: 歯ぎしりを行うと、歯に強い圧力がかかり、歯列に不均等な負荷がかかります。これがインビザラインの矯正治療に与える影響としては、歯の移動が遅くなる可能性があることです。また、強い圧力がかかることでマウスピースが変形する恐れがあり、効果的な矯正が難しくなることもあります。
- インビザラインの保護機能: インビザラインのマウスピースは、通常、非常にフィット感が良いため、歯ぎしりの影響を軽減することができます。特に、歯ぎしりをしている夜間にマウスピースを装着することで、歯を保護し、歯ぎしりによる歯の摩耗や損傷を防ぐことができます。また、歯ぎしりの圧力が直接歯にかかるのを防ぐため、矯正治療の進行を保つのにも役立ちます。
しかしあまりにも歯ぎしりに力が強いと、マウスピースの破損の恐れがあります。破損したマウスピースを使用していても、思うように治療が進まないこともあるので、はっきりと私には歯ぎしりがある!とわかっている場合は、ワイヤー治療をおすすめすることもあります。
3. インビザライン治療中の歯ぎしりへの対応方法
もし、インビザライン治療中に歯ぎしりがある場合、次のような対応策があります
- ナイトガードの使用: 歯ぎしりが強い場合、インビザラインとは別にナイトガード(夜間用のマウスピース)を使うことをおすすめします。ナイトガードは、歯ぎしりによる圧力から歯を守るため、インビザライン治療の進行を支援することができます。
- 歯ぎしりの治療: 歯ぎしりが習慣的である場合、ストレスや不安が原因であることが多いので、リラクゼーションやストレス管理法を取り入れることが効果的です。歯科医師に相談し、適切な治療法(例えば、筋肉のリラックス法や、ストレスの軽減方法)を見つけることも大切です。
- 定期的なチェックアップ: インビザラインの治療中は、定期的に歯科医師のチェックを受けることが重要です。歯ぎしりの影響でマウスピースが変形したり、歯の位置がずれたりする可能性があるため、治療の進行を定期的に確認し、必要に応じてマウスピースを調整します。
4. まとめ

インビザライン治療と歯ぎしりには、一定の関係があります。歯ぎしりがあると矯正治療に影響を与える可能性がある一方で、インビザラインのマウスピースが歯を保護する役割も果たすため、歯ぎしり対策として非常に有効です。治療中に歯ぎしりが気になる場合は、ナイトガードの使用や、歯科医師との相談を通じて適切な対策を講じることが大切です。
正しい対処をすることで、インビザラインの効果的な使用と歯の健康を守ることができます。
歯ぎしりに悩んでいる方も、インビザライン治療を受けることで、歯を守りながら美しい歯並びを手に入れることができるでしょう。
参考文献
- Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. (2019). “Contemporary Orthodontics (6th ed.).”
出版社:Elsevier
概要:現代の矯正治療について詳しく解説している書籍で、インビザラインのようなマウスピース矯正についても説明されています。また、矯正治療中の問題、特に歯ぎしりに関連する項目についても触れられています。 - Ngan P, et al. (2006). “Effect of early orthodontic treatment on the development of class II malocclusion.” The Angle Orthodontist, 76(6): 1080-1087.
概要:矯正治療が歯の発展に与える影響についての研究論文で、歯ぎしりやブラキシズムが矯正治療に与える影響に関する理解を深めるのに役立ちます。特に早期治療が重要であることが示されています。 - Lindauer SJ, et al. (1997). “The effectiveness of nightguards in the treatment of bruxism.” Journal of the American Dental Association, 128(6): 797-803.
概要:歯ぎしり(ブラキシズム)の治療におけるナイトガード(夜間用マウスピース)の効果について調査した論文です。歯ぎしりの影響を軽減するための方法として、ナイトガードがインビザライン治療中にも有効である理由を理解するのに役立ちます。 - Gondim GM, et al. (2015). “Effect of bruxism on the stability of orthodontic treatment.” Journal of Clinical Orthodontics, 49(3): 169-174.
概要:ブラキシズム(歯ぎしり)が矯正治療の安定性に与える影響についての研究です。歯ぎしりが矯正治療に及ぼす影響を理解し、インビザライン治療における対応策を考えるための参考になります。 - Katz R, et al. (2013). “The role of the orthodontist in managing bruxism.” Journal of Orthodontics & Craniofacial Research, 16(2): 89-94.
概要:歯ぎしりに関する管理方法についてのガイドラインを示した論文です。矯正歯科医が歯ぎしり患者にどのように対応するべきかについて解説されており、インビザライン治療の際に役立つ情報が含まれています。 - 『歯科矯正学(第6版)』
著者:日本矯正歯科学会
出版社:医学書院
概要:歯科矯正の基本的な知識を網羅した教科書で、歯ぎしりやブラキシズムの影響とその対策についても説明されています。インビザラインの治療法に関する情報も詳細に記載されています。 - 『臨床矯正学』
著者:三宅博之
出版社:クインテッセンス出版
概要:矯正治療に関する臨床的なアプローチを解説した書籍で、歯ぎしりやブラキシズムに関する情報が含まれています。インビザラインをはじめとした治療法の実際的なアドバイスが得られます。











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