トップへ » 医院ブログ » 矯正治療をすると老けてしまう?
矯正治療をすると老けてしまう?
歯並びやかみ合わせを整えるために行う「矯正治療」。
見た目が美しくなるだけでなく、虫歯や歯周病のリスクを下げたり、しっかり噛めるようになったりと、多くのメリットがあります。
しかし、近年SNSや口コミなどで「矯正をしたら老け顔になった…」という声を見かけることが増えています。
せっかく歯並びがキレイになったのに、顔が老けて見えるのは避けたいですよね。
そこで今回は、矯正治療によって老け顔に見えてしまう原因と、その対策について詳しく解説します。
最後に参考文献も紹介しますので、より深く知りたい方はそちらもご覧ください。
目次
そもそも「老け顔」に見えるポイントとは?
矯正によって変化しやすい顔の特徴は次のようなものです。
| 老け顔に見える特徴 | 内容 |
|---|---|
| 頬がこける | 顔のボリュームが減る |
| 口元がしぼむ | 唇の厚み・ハリが減少 |
| フェイスラインのたるみ | 筋肉の変化によるもの |
| ほうれい線が目立つ | ボリュームロスや筋肉の衰え |
これらは、矯正治療による口元や歯列の変化が大きく関係しています。
矯正治療で老け顔に見える主な原因
1. 抜歯によるスペース確保
矯正では、歯をきれいに並べるために4本(上下左右の小臼歯)の抜歯が行われることがあります。
▼抜歯後の変化
- 唇の支えが減る
- 口元が後方へ下がる
- 頬のボリュームが減少
→結果として「しぼんだ」「平坦になった」「老けた」と感じやすくなります。
2. 過度な口元の後退
Eライン(美しい横顔の基準)に合わせるため、口元を後ろに下げすぎると、不自然さが出てしまうことも。
特に日本人は鼻や顎の骨格が欧米人に比べて控えめなため、口元を下げすぎると老け顔になりやすい傾向があります。
3. 頬や口周りの支えが減る
歯の位置が内側に動くことで、顔の内側からの支えが弱まり、頬がこけたり、口元にしわが出やすくなります。
特に痩せ型や元々顔の脂肪が少ない方は注意が必要です。
4. 筋肉バランスの変化
矯正によって噛み合わせが変わると、普段使っていた筋肉のバランスが崩れることがあります。
▼具体的な影響
- フェイスラインのたるみ
- 口角が下がる
- 口元の力が入りづらくなる
これらも老け顔の一因になります。
老け顔になりやすいタイプとは?
特に注意したい人の特徴はこちらです。
- 面長・痩せ型の人
- 唇が薄い人
- 口元がもともと後退している人
- 30代以降の矯正
- 頬がこけやすい体質の人
このような方は、矯正治療のプラン設計を慎重に行うことが大切です。
老け顔にならないために大切なこと
1. カウンセリングで希望をしっかり伝える
「口元はあまり下げたくない」「自然な横顔がいい」など具体的に伝えましょう。
2. 治療シミュレーションを活用する

3D画像やフェイスラインシミュレーションを見せてくれる医院も増えています。
3. 非抜歯矯正も検討する
症例によっては抜歯をしなくても綺麗に並べられることもあります。選択肢は担当医と要相談。
4. 矯正後の筋トレ・マッサージ
表情筋を鍛える・マッサージすることで顔のハリを保つことができます。
まとめ
矯正治療は素晴らしい治療法ですが、顔の印象に大きく影響するからこそ慎重に進めることが大切です。
▼大事なポイントまとめ
- 自分の骨格や体質を知る
- 抜歯のメリット・デメリットを理解する
- 医師としっかり相談する
- 矯正後のケアも忘れない
「歯並びもキレイに、若々しさもキープしたい!」
そんな方は焦らず、納得のいく治療を目指してくださいね。
参考文献
- 日本矯正歯科学会公式サイト
https://www.jos.gr.jp/ - 小出馨, 『矯正歯科治療と顔貌変化』, デンタルダイヤモンド社, 2017年
- 西村正宏, 『矯正治療で美しい顔になるための理論と実践』, 医歯薬出版, 2020年
- 岡崎好秀, 『歯科からみたアンチエイジング』, クインテッセンス出版, 2015年
- 松本勝利, 「抜歯矯正と顔貌変化に関する研究」, 日本矯正歯科学会雑誌, 2010年











〒497-0034