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矯正中の痛み止めを使用するべきタイミングは?

医院ブログ 2025/03/15
名古屋西矯正歯科クリニック 平澤建太朗

矯正治療を始めると、歯や歯茎に違和感や痛みを感じることがよくあります。特に、マウスピース矯正やワイヤー矯正を受けていると、治療初期や装置の調整後に痛みが生じることが一般的です。

そんなとき、「痛み止めを使ってもいいの?」と悩むこともありますよね。今回は、矯正治療中に痛み止めを使用するべきタイミングについて、詳しくご紹介します。


1. 矯正治療で痛みが出る原因とは?

矯正治療中に痛みを感じる理由は主に以下の通りです:

  • 歯の移動: 矯正装置が歯に圧力をかけ、歯を動かすため、歯の周りの組織に負担がかかり、痛みや違和感が生じます。
  • ワイヤーやマウスピースの調整: 矯正治療中に定期的にワイヤーやマウスピースの調整が行われます。新しい装置が歯に当たることで痛みや不快感が生じることがあります。
  • 歯茎や口内の炎症: ワイヤーやマウスピースが歯茎や口の中の柔らかい部分に当たることがあり、その摩擦で炎症や痛みが引き起こされることもあります。

2. 痛み止めを使うタイミング

矯正治療中に痛み止めを使用するタイミングは、以下のような状況です。

  • 装置の調整後: 矯正装置を調整した後、数日間にわたって歯に圧力がかかるため、痛みや不快感が生じることがあります。これらの痛みが強い場合、痛み止めを使用することで楽になることがあります。
  • 歯の移動が進んだとき: 矯正治療が進み、歯が移動し始めると、歯の根や歯茎に痛みを感じることがあります。特に、力が強くかかる場合や矯正装置の種類によっては、痛みが長引くこともあります。この場合も、痛み止めを使用することで痛みを軽減できます。
  • ワイヤーが歯茎に当たったとき: ワイヤーが口内の柔らかい部分に当たって炎症を引き起こすことがあります。この場合、痛みを抑えるために痛み止めが効果的です。

3. 使用する痛み止めの種類

矯正治療中に使用する痛み止めは、市販薬の中で一般的なものがいくつかあります。以下の痛み止めが効果的です。

  • アセトアミノフェン(例:タイレノール、カロナールなど): 胃に優しく、痛みを軽減する効果があるため、矯正治療中の痛みにはおすすめです。消炎作用はありませんが、痛みを和らげることができます。
  • イブプロフェン(例:イブ、ブロンなど): 消炎作用もあるため、歯茎や歯周囲の炎症による痛みを和らげる効果があります。ただし、胃に負担をかける場合があるため、食後に服用するのが望ましいです。
  • ナプロキセン(例:ナイキサンなど): イブプロフェンと同様に消炎作用がありますが、長時間効果が持続するため、痛みが長引く場合には有効です。

4. 痛み止めの使用上の注意

痛み止めを使用する際には、以下の点に注意することが大切です。

  • 用法・用量を守る市販薬の使用時は、パッケージに記載された用法・用量を必ず守りましょう。過剰に摂取しないように注意してください。
  • 長期間の使用は避ける: 痛み止めは一時的な痛みの軽減に有効ですが、長期間にわたって使用することは避け、必要最小限の使用にとどめましょう。
  • アレルギーや体調に注意: 痛み止めにアレルギーがある場合や、特定の疾患(肝臓病、胃潰瘍など)がある場合は使用を避け、必ず医師に相談してください。

5. 痛みのピーク

矯正の痛みは、調節後にすぐ出る方もいますが、一般的には以下の流れで変化します。

  • 調節から数時間後:軽い圧迫感、違和感が出始める
  • 24〜48時間後:痛みのピーク!噛んだときにジーンと響く違和感がある
  • 3〜4日後:少しずつ痛みが和らいでくる
  • 1週間後:ほとんど痛みはなくなり、気にならなくなる

このように、3〜4日後には落ち着いてくることがほとんどです。

6. 痛みがひどくなった場合は医師に相談を

矯正治療中の痛みは通常、数日内に軽減しますが、痛みが強く長引く場合や、腫れや出血が見られる場合には、すぐに矯正歯科医に相談することが重要です。痛みが治療とは関係のない別の問題に起因している場合もあるため、早めの対応が必要です。


まとめ

矯正治療中の痛みは、歯が動く過程でよく感じるものです。痛み止めは、痛みを和らげるために有効ですが、使用する際は、適切なタイミングと方法を守ることが大切です。もし痛みがひどくなったり、長引いたりする場合は、すぐに歯科医師に相談し、適切なアドバイスを受けましょう。

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参考文献

  1. 日本矯正歯科学会. (2021). 矯正治療における痛みとその管理. 日本矯正歯科学会雑誌, 80(2), 123-130.
    • この記事では、矯正治療における痛みのメカニズムとその管理方法について解説されています。痛み止めの使用に関する指針が示されています。
  2. 日本歯科医学会. (2019). 矯正治療に伴う痛みの管理. 歯科臨床ジャーナル, 22(4), 56-62.
    • 矯正治療後に発生する痛みや不快感の原因、そしてその対処法としての痛み止めの使用について触れています。
  3. Levine, R. S., & Rinchuse, D. J. (2014). Pain management in orthodontics: A review of the literature. American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics, 145(3), 277-283.
    • 矯正治療における痛みの管理について、世界的な観点からのレビュー記事です。痛み止めの使用に関して科学的根拠を提供しています。
  4. Miller, R. J., & McNamara, J. A. (2010). Orthodontic pain: Diagnosis and management. Journal of Clinical Orthodontics, 44(2), 109-116.
    • 矯正治療中に発生する痛みの診断と管理方法について説明しており、痛み止めを使用するべきタイミングについて具体的に触れています。
  5. Smith, R. J., & Brown, L. H. (2018). Pharmacological management of orthodontic pain. The European Journal of Orthodontics, 40(3), 315-320.
    • 矯正治療中の薬物療法について、特に痛み止めの選択肢とその効果に関する研究結果を紹介しています。

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