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インビザライン治療はどこでやっても同じか?前編 それでも安い所行く?

医院ブログ 2020/03/16
ひらざわ矯正歯科クリニック 平澤建太朗

技術習得、勉強は常に

カウンセリングにお越しになる方で、数件の歯科医院を回っている方も少なくありません。

ただ、大概行かれているのは、「安さを売り」にしている医院や、「今ならインビザラインのキャンペーン中」などの歯科医院が多いです。

矯正歯科に行かれている方は少なく思います。

矯正歯科、という看板を掲げている以上、「矯正治療」しかやりませんが、〇〇歯科というと、保険治療を含め、一般治療を行いながらの矯正治療です。どちらが得意か、ウリなのか、、、、という疑問があります。

一般診療の先生でも、得意とする治療があると思います。インプラントだったり、歯周病だったり、勉強をしている先生は本当に常に最新の治療を学び、しっかりと技術習得をし、勉強しています。

治療、技術は安売りするものではありません。

ここ数年、当院でもインビザラインの患者様が増え、それに伴い、私もここ数年はかなりインビザラインの技術習得や更新のための勉強に時間を割いています。

矯正治療の技術はもちろんですが、常に新しく考え方、技術を更新して、最先端の技術を身に着けていかないといけないのが矯正治療だと思っています。

私が開業した当初15年ほど前はインビザラインの出初めで、あたり効果が期待できない、と思っていましたが、数年間でマウスピースもすごくよくなり、これなら治療に取り入れたいと思い、勉強し始めたのがきっかけです。

矯正歯科医であれば、マウスピースで治るのか、という疑問を抱くのが当たり前だと思います。しかし、勉強をするにつれ、ワイヤーでの診断、治療技術をマウスピースにこうやってやれば治療は可能だと分かり、当院でも治療を開始しました。

インビザラインとは

インビザラインとは、、、、、。

患者様が一日に決められた時間マウスピースを使用し、歯並びを治す治療方法です。

マウスピースさえ作成すれば、それ通りに治療が進むから、ブラケット治療よりも簡単に治せそう!と思うと思うドクターのが多いと思います。

それが、本当に間違いなんです。

どこでもインビザライン治療が受けられる今、本当にしっかりとした治療が受けれるのはどれだけあるでしょう、、、。

30万から150万ぐらいまで治療費の幅もありますね。

まず、矯正治療もそうですが、しっかりとした技術がなければ治療は成功しません。

アラインテクノロジー社がマウスピースを作成するので、しっかりとした判断を先生が出来なければ、それなりの結果にしかなりません。

見極める力や、自身の分析結果を見比べ、どのように動かすかなど、細かく見ていかなければいけません。

矯正の技術が違う

まず、矯正がどれだけできるのか、どれだけ理解しているのか、どれだけ学んだか、それによって、技術も考え方も、ゴールに向かうプロセスも違います。

通常矯正分野は学生時代、本当にさらっと学ぶだけなんです。その知識のみで自院にくる患者様に矯正治療を行う医院もありますが、結構大丈夫かな、なんて思います。

お子さまのスペース不足など、取り外し式を取り入れてるところもあると思いますが、どのくらい必要か、骨格を分析して、その患者様の必要な数値までわかって広げているのか、結構疑問です。

歯の動きや口腔内は患者様によって様々なので、軽く学んだ知識だけでは治療のゴールには迎えませんし、治らないとストレスを抱える事にもなりますよね。

カウンセリングに他院の装置を付けたままや、子供の矯正をやってました、とかありますが、先天性欠如の方や、骨格の問題、分析をせずスペースを取るために装置を作成したが、どれだけ必要か分からない、ブラケットはここの医院では出来ないとか、最後のゴールをどこに設定して治療を行っていたのか、と疑問に思います。

とりあえずの治療は存在しませんし、しっかりと検査、分析、診断を行った治療をして、ゴールを迎えるべきだと思います。

20年以上も矯正を学んでいますが、常に考え方や技術を更新していかないと、ついていけません。

そこまで勉強し技術習得をしている先生が、矯正治療やインビザライン治療に当たっているのか、という事です。

だから私もインプラントが必要な患者様にはインプラント専門で治療を行っている先生に紹介しますし、埋伏歯などは口腔外科へ紹介します。

インビザライン治療のゴール設定から歯の動きを考える

全ての治療にゴールがあります。

その、ゴールが先生によって違います。

これは、その先生の矯正のやり方、技術によってかなり差が出ます。

インビザラインでもそれは全く同じことが言えます。

インビザラインの場合、まず、患者様の口腔内のスキャンをし、データをインビザライン社に送ります。

数日後、アラインテクノロジー社から診断が送られてきますが、この見極めが重要で、この診断をしっかりと自分でインビザライン社に指示を出していかないと、ゴールは迎えれません。

ここで、今までの矯正の知識、技術、理解度、全て集約しアラインテクノロジー社へ指示を出し、患者様のマウスピースを作成していくのです。

・ゴール設定・・・まず、患者様の口腔内からゴールを決め、1歯ずつの位置を細かく設定します。

↑この時点でまず大きな差が出ますよね。骨格の分析や、横顔のライン、現状の歯並び、噛み合わせ全てを見て決めていきますから。分析なしとかよくあるパターンです。

・動かす順序・・・歯には動かす順序、どれだけ動かすか、歯の大きさや形、骨の厚みなどを考えながらゴールに向かうよう設計していきます。

↑この内容が理解できていないと、アラインテクノロジー社が下した診断を見極めることも、こちらから支持することもできません。

・アタッチメントの位置決め・・・インビザラインで治療をする際、歯にアタッチメントを装着する必要があり、、歯の動きをクリンチェックという治療計画で設定し、どの動きをアタッチメントで設定しやねじれを治し動かすハンドルみたいな働きをしてくれます。

その動きを実現するのがアタッチメントで、

「どのように歯を動かすか」

「いつから動かすか」

など、かなり重要なポイントになってきます。歯が動かなかったら治療は成功しませんので、この「アタッチメント」の場所、形はとても重要となってくるのです。

矯正の歯の動きを理解していないと、このアタッチメントの差で、治療に大きな差が出てきます。

この「アタッチメント」の形、どこにつけるかを自身で指示をしていかなければなりません。

このようにインビザラインでの治療を開始する前に患者様一人一人に対して、事細かく指示を出す必要があり、その診断を見極めてマウスピースの作製に移ります。

見た目は同じようなマウスピースですが、実際は治療をする医院で結果は全く異なります。求めていくゴールが違います。

マススピースを使用するインビザラインの治療は、簡単に説明してありますが、このように自分自身でゴールを設定し、そのゴールにどのように向かうかを患者様の口腔内から設計し、順序決め、その順序に従い歯をアタッチメントで誘導する治療です。

長くなったので、続きは後編へ。。。

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