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矯正治療で顎関節症になることはあるのか
こんにちは、名古屋西矯正歯科クリニックです🦷
「顎が痛い」「大きく口を開けることができない」などの悩みをお持ちの方はいませんか?
矯正治療を受ける際、多くの人が「顎関節症になるかもしれない」という不安を抱えることがあります。確かに、矯正治療が顎関節に与える影響について心配するのは理解できます。しかし、実際に矯正治療が顎関節症を引き起こすかどうかについては、さまざまな要因が関係しているため、一概に言うことはできません。
矯正治療を検討している方々が少しでも安心できるように、矯正治療と顎関節症の関係について詳しく説明したいと思います。
1. 顎関節症とは?

顎関節症は、顎の関節やその周囲の筋肉に問題が生じることで顎の痛みや違和感、口を開けるときの音(カクカク音)、頭痛、肩こりなどが起こる病気です。顎関節症は、歯の噛み合わせや顎の動きに関連しているため、矯正治療と何らかの関係があると考えられがちです。
顎関節症は単なる歯並びの問題だけでなく、顔の筋肉や神経、血管、そして顎関節の構造的な問題が絡み合う病気です。そのため、口の中だけでなく、全身に影響を及ぼすことがあります。症状がひどくなる前に、早期の対応が重要です。
2. 矯正治療と顎関節症の関係
矯正治療は、歯並びや噛み合わせを改善するための治療法です。通常、矯正治療によって噛み合わせが改善され、顎にかかる負担が軽減されることが期待されます。歯並びが整うことで、口を開けたときや閉じたときに顎にかかる負担が少なくなり、顎関節への圧力も減少するため、顎関節症の予防になることが多いです。
しかし、矯正治療の過程で顎関節に負担がかかることもあります。特に、歯が動くことで一時的に噛み合わせが不安定になったり、顎関節に違和感を感じたりすることがあります。
このような不安定な噛み合わせの状態が長引くと、顎関節にストレスがかかり、顎関節症を引き起こす原因となることもあります。
また、矯正治療を行っている最中に顎の動きや噛み合わせが一時的に不完全な状態になった場合、顎関節に過度の負担をかけることになります。これが顎関節症の症状を引き起こす可能性がありますが、これも一時的なものであることがほとんどです。治療が進むにつれて、顎関節の状態が安定することが期待されます。
3. 顎関節症になるリスクとは?
矯正治療が顎関節症を引き起こすかどうかは、患者の個々の状態によります。顎関節症のリスクが高くなる要因として、以下のようなものがあります。
治療前の顎関節の状態
すでに顎関節に問題がある場合、矯正治療によって症状が悪化することがあります。例えば、噛み合わせが悪かったり、顎関節がうまく機能していなかったりする場合、矯正治療を通じてその負担が顎関節にかかり、症状を引き起こすことがあります。治療前に顎関節の状態を十分に確認し、必要に応じて顎関節症に特化した治療を行うことが重要です。
矯正治療の進行過程
矯正治療では歯を動かす過程で噛み合わせが少しずつ変化します。この変化により、顎関節に負担がかかる場合があります。特に治療初期や、器具を調整した後は噛み合わせが一時的に不安定になり、そのことが顎関節に影響を与える可能性があります。
遺伝的要因
顎関節症には遺伝的な要因も関係しています。両親が顎関節症を患っていた場合、その子どもも顎関節症になりやすいと言われています。このような遺伝的な素因がある場合、矯正治療によって症状が悪化することがあるかもしれません。
矯正方法や器具の使用
矯正治療にはさまざまな方法があり、使う器具や治療方針によっても顎関節への影響が変わります。例えば、ワイヤー矯正とマウスピース矯正では、顎関節に与える圧力が異なるため、症状に差が出ることがあります。
4. 顎関節症を防ぐためにできること
矯正治療を受ける際に顎関節症のリスクを減らすためには、以下の点に注意することが大切です。
- 治療前のチェック
矯正治療を始める前に、顎関節や噛み合わせの状態をしっかりとチェックしてもらいましょう。もしすでに顎関節に問題がある場合、治療計画を調整してもらうことができます。事前に顎関節症のリスクを理解しておくことで、治療を受ける際の不安も軽減されます。
- 定期的な通院と調整
矯正治療中は、定期的に通院して歯科医師の指導を受けることが重要です。治療の進行状況を確認し、噛み合わせの変化を調整してもらいましょう。顎関節に負担がかからないよう、定期的にチェックしてもらうことが予防につながります。
顎を無理に使わない
硬いものを食べたり、無理に口を開けることは避けましょう。顎関節に負担をかける行為は、症状を悪化させる可能性があります。矯正治療中は顎に優しい食べ物を選び、顎を過度に動かさないように心がけることが大切です。
痛みや違和感があればすぐに相談
矯正治療中に顎に違和感や痛みを感じた場合は、すぐに歯科医師に相談しましょう。早期に問題を発見し、対応することで、顎関節症のリスクを最小限に抑えることができます。
5. まとめ
矯正治療が顎関節症を直接引き起こすわけではありませんが、治療の過程で顎に負担がかかることがあります。しかし、事前にしっかりとした検査とカスタマイズされた治療計画を立て、定期的に歯科医師と相談しながら治療を進めることで、顎関節症のリスクを最小限に抑えることができます。











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