ムセやイビキは筋肉の衰え?
年齢を重ねると、どうしても身体に変化が現れてきます。その中でも、ムセやいびきといった症状が気になるようになる方も多いのではないでしょうか。
これらの症状、実はただの不調として片付けられるものではなく、筋肉の衰えが影響している可能性があることをご存じですか?
今回は、ムセやいびきがどのように筋肉の衰えと関連しているのか、その原因と改善方法についてご紹介します。
ムセとは?いびきとは?
まず、ムセといびきがどういったものかを簡単に説明します。
- ムセ:飲み物や食べ物が喉の奥で誤って気管に入ってしまうことを指します。通常、食べ物は食道に送られますが、何らかの理由で気管に入ると咳き込んでしまうのがムセです。
- いびき:睡眠中に気道が狭くなることで、空気の通り道が振動し、大きな音が出る現象です。いびきの音は、口や鼻の筋肉が緩んだり、舌が後ろに倒れて気道を圧迫することで発生します。
どちらも一見、無関係に思えるかもしれませんが、実は共通の原因があることが分かっています。
筋肉の衰えとムセ&いびきの関係
身体の筋肉は年齢とともに衰えていきます。特に喉周りの筋肉や、呼吸に関わる筋肉は、加齢によって徐々に力が弱くなります。この筋肉の衰えが、ムセやいびきの原因となることがあるのです。
- 喉の筋肉の弱化:加齢に伴い、喉の筋肉(咽頭筋)が弱くなることで、食べ物や飲み物が気管に入ってしまうリスクが高まります。通常、食道を通るべきものが気管に入りやすくなるため、ムセが起こりやすくなります。
- 気道の筋肉の緩み:いびきは、睡眠中に気道が狭くなり、空気の通り道が振動することで発生します。これも喉の筋肉が衰えることで、気道が閉塞しやすくなるからです。筋肉がしっかりしていれば、気道は開いた状態を保ちやすいのですが、筋肉の緩みが原因でいびきが発生します。
改善方法
では、これらの症状を改善するためにはどうすればよいのでしょうか?筋肉の衰えを予防・改善するための方法をいくつかご紹介します。
- 喉の筋肉を鍛える運動
喉の筋肉を鍛えることで、ムセやいびきの予防につながります。具体的には、声を出すトレーニングや、舌を動かす運動が有効です。例えば、【あいうべ体操】などを行うと良いでしょう。これらの運動は、喉の筋肉を活性化させ、飲み込みや呼吸の際にしっかりと機能させることができます。 - 睡眠時の姿勢を改善する
いびきが気になる場合、寝る姿勢を改善することが大切です。横向きで寝ることが推奨されます。仰向けに寝ると、舌が後ろに倒れて気道が圧迫されやすくなるため、横向きで寝ることで気道を広げることができます。 - 適切な体重の維持
体重の増加もいびきを引き起こす原因となることがあります。特に首周りの脂肪が増えると、気道が圧迫されていびきが発生しやすくなります。バランスの良い食事と運動を心がけ、適切な体重を維持することが大切です。 - 喉の乾燥を防ぐ
喉が乾燥すると、筋肉がさらに弱くなり、ムセやいびきが悪化することがあります。寝室の湿度を保ったり、睡眠中に口を開けないように意識したりすることが予防につながります。
あいうべ体操
あいうべ体操を知っていますか?お口周りの筋肉を鍛えるのによく使用される体操です。
「あ」「い」「う」と大きく口を動かす
「べー」と舌を突き出す
この動きを1セットとし、1回10セット×3回を目標に行うと良いでしょう!
無呼吸マウスピース
いびきが重症化すると引き起こされるのが、睡眠時無呼吸症候群です。その名の通りで、睡眠時に無呼吸になってしまう症状のことを指します。
無呼吸症候群の改善として、マウスピースの使用を推奨されることがあります。歯科医院などで作成が可能になりますので、必要な方は連絡するようにしましょう。

当院でも無呼吸マウスピースの作成を行なっております。お悩みの方は、一度ご連絡ください
矯正治療
また、矯正治療で歯並びを整えることで、噛み合わせが改善すると舌の位置も正常位置に戻りイビキが改善することもあります。お悩みの方は、ご相談くださいね🦷
まとめ
ムセやいびきは、ただの不快な症状として捉えられることが多いですが、実は筋肉の衰えが原因となっている場合が多いのです。喉や気道を支える筋肉を鍛えることで、これらの症状を改善することができます。
加齢による筋力低下は避けられませんが、日々の努力で少しでも予防できることがわかっています。筋肉を意識して鍛えることで、より健康的で快適な生活を送ることができるかもしれません。
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参考文献
- López, M. E., & Martínez-González, M. A. (2019). “Obstructive sleep apnea and its relationship with obesity: Current perspectives.” Nature and Science of Sleep, 11, 287-299.
この研究では、肥満が睡眠時無呼吸症候群(SAS)やイビキに与える影響を詳しく解説しています。 - Caro, C. G., & Parr, M. J. (2016). “The effect of age on airway resistance and muscle function during sleep.” European Respiratory Journal, 48(2), 314-321.
年齢が筋肉の機能や気道の抵抗に与える影響を探る研究で、ムセやイビキと筋肉の衰えの関連性について言及されています。 - Stein, R. A., & Koutsouveli, D. (2018). “Muscle strength and its role in sleep apnea.” Chest Journal, 154(3), 612-618.
睡眠時無呼吸症候群における筋力低下とその治療法について述べており、喉や舌の筋肉が如何に影響するかを解説しています。 - American Academy of Sleep Medicine (2020). “Treatment of snoring and obstructive sleep apnea.” Sleep Health Journal, 6(5), 498-505.
イビキやムセを含む睡眠障害の治療法と、その改善に向けたアプローチについてのガイドラインを提供しています。 - 日本睡眠学会 (2021). 「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因と治療法」. 日本睡眠学会.
https://www.sleep-med.or.jp/
睡眠時無呼吸症候群とイビキに関する詳細な情報が提供されています。











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