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【矯正中の疑問】顎間ゴムはいつまで続く?期間の目安と外すタイミングを歯科医が解説
矯正治療中、「顎間ゴム」を毎日頑張ってつけているけれど、
「いつになったら終わるの?」「どのくらい続けるの?」
と感じている方は多いのではないでしょうか。
顎間ゴムは矯正治療の中でも地道な作業ですが、噛み合わせの完成に欠かせない大切なステップです。
今回は、顎間ゴムの装着期間の目安や外すタイミング、効果を高めるポイントをわかりやすく解説します。
目次
顎間ゴムは何のためにつけるの?

顎間ゴムは、上下の歯に小さなゴムをかけて歯や顎の位置を微調整するための補助装置です。
主に以下の目的で使用されます。
- 上下の噛み合わせ(前後的なズレ)を整える
- 出っ歯・受け口の改善
- 左右のバランス(正中のズレ)の調整
- 最終的な噛み合わせの安定化
つまり、顎間ゴムは矯正治療の“仕上げ”として、
ワイヤーやマウスピースだけでは整いきらない細かなズレを調整する役割を担っています。
顎間ゴムはどれくらいの期間つけるの?
⏱ 平均的な装着期間の目安
顎間ゴムを使う期間は、おおよそ3か月〜1年程度が目安とされています。
ただし、これはあくまで一般的な平均で、実際の期間は次のような要因で大きく変わります。
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 矯正の種類 | ワイヤー矯正か、マウスピース矯正かによって異なる |
| 噛み合わせのズレの程度 | 出っ歯・受け口・正中ズレなどの種類や強さ |
| 患者さんの協力度 | 1日どのくらい装着できているか |
| 骨や歯の動きのスピード | 年齢や体質によって個人差がある |
矯正医の多くは「1日20時間以上を数か月〜1年」という目安で指導します
👩⚕️ 症例別の目安
基本的には、矯正治療が終了するまでは必要だと思っていただいて良いかと思います。
下記期間は目安です
- 出っ歯(上顎前突)タイプ:6〜12か月程度
- 受け口(反対咬合)タイプ:4〜8か月程度
- 正中ズレの微調整:3〜6か月程度
- 噛み合わせの安定化(仕上げ):1〜3か月程度
※これらはあくまで参考値であり、個人差が大きく出る部分です。
顎間ゴムを外すタイミングはいつ?

「そろそろ外してもいいのでは?」と思っても、自己判断で外すのはNGです。
顎間ゴムを外す正しいタイミングは、矯正医が「噛み合わせが安定した」と判断したときです。
👇 外すタイミングの判断基準
- 上下の歯がしっかりと噛み合っている
- 顎の位置が中央で安定している
- ゴムを外しても噛み合わせが戻らない
この状態になるまでが「顎間ゴムの卒業タイミング」です。
なぜそんなに長く続ける必要があるの?
顎間ゴムの目的は、歯を“動かす”だけでなく、新しい位置に安定させることにあります。
歯は骨の中で少しずつ移動しますが、元に戻ろうとする「後戻り力」が常に働いています。
長期間ゴムを装着し続けることで、
歯と骨・筋肉・関節のバランスが整い、噛み合わせが定着するのです。
効果を早めるためのポイント

① 指示された時間を守る(1日20時間以上)
外している時間が長いと、歯が元の位置に戻ってしまいます。
1日の装着時間が短いと、期間が倍以上に延びることもあります。
② 正しい位置・方向に装着する
間違った位置にかけると、歯が別の方向に動いてしまいます。
矯正医の説明を受けた際に、スマホで写真を撮っておくと再現しやすいです。
③ ゴムを毎日交換する
顎間ゴムは伸びやすく、時間が経つと力が弱まります。
1日1回は必ず新しいものに交換しましょう。
④ 生活習慣を整える
片側で噛む、頬杖をつく、舌で歯を押すなどの癖は、矯正の妨げになります。
生活習慣の見直しも、期間短縮に大きく関係します。
顎間ゴムを外す前に注意すべきこと
- 「噛み合わせが安定した」と思っても、一時的な変化の可能性あり
- 自己判断で外すと、数日でズレが戻ることも
- 外した後もリテーナーで保定を行うのが一般的
顎間ゴムの期間が長く感じても、最後の数か月が最も重要です。
ここを丁寧に乗り切れるかどうかで、治療の最終結果が大きく変わります。
まとめ|顎間ゴムの期間は人それぞれ。焦らずコツコツが最短ルート
- 顎間ゴムの装着期間は平均3か月〜1年程度
- 外すタイミングは歯科医の判断が必須
- 長く感じても「噛み合わせの安定」に不可欠なプロセス
- 毎日の継続が、治療成功のカギ
顎間ゴムは地味なステップですが、矯正の最終仕上げを左右する重要な役割を担っています。
焦らず、正しく、コツコツ続けることが理想の噛み合わせへの最短ルートです。
当院は矯正治療専門医院になり、虫歯治療などは行っておりません🦷
歯並びに関するお悩みは、ぜひ無料カウンセリングにてご相談ください🍀
参考文献
- American Association of Orthodontists (AAO). Patient Guide: Elastics in Orthodontic Treatment. 2021.
- Proffit, W. R., Fields, H. W., Sarver, D. M. Contemporary Orthodontics, 6th Edition. Elsevier, 2018.
- 日本矯正歯科学会「矯正治療中の顎間ゴムの使用について」(2023)
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「歯列矯正と咬合安定」











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