トップへ » 医院ブログ » 【非抜歯矯正】顎が小さい人の矯正は難しい?非抜歯でできるって本当?
【非抜歯矯正】顎が小さい人の矯正は難しい?非抜歯でできるって本当?
「歯並びをきれいにしたいけれど、抜歯はしたくない…」
「顎が小さいと矯正は難しいって聞いたけど本当?」
「非抜歯で治療できる可能性ってあるの?」
歯列矯正を検討する方の中には、こうした疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。特に顎が小さい人は、「抜歯しないと無理なのでは?」と思われがちです。
しかし、最近の矯正治療では、顎の成長を活かした治療や非抜歯の選択肢も増えてきています。この記事では、顎が小さい人の矯正治療について以下のポイントを中心に解説します。
目次
1. 顎が小さい人によく見られる歯並びの特徴
顎のスペースが狭いと、永久歯がきれいに並ぶための「余白」が足りなくなり、以下のような歯列不正が起きやすくなります。

- 歯の重なり(叢生)
- 八重歯(犬歯の外側への飛び出し)
- 出っ歯(上顎前突)
- 受け口(下顎前突)
- 開咬(奥歯しか噛み合わない)
これらは見た目だけでなく、咀嚼や発音、口呼吸などの機能面にも影響を与える可能性があります。
2. なぜ顎が小さいと矯正が難しくなるのか
顎が小さい人の矯正が難しいと言われる理由は、「歯が並ぶスペースの不足」にあります。
永久歯は大人の歯のサイズで生えてくるため、小さな顎の中にすべての歯を並べようとすると、どうしても並びきらないケースが多いのです。
この「スペース不足」を解消するためには、以下の方法が必要になります。
- 歯列を広げてスペースを作る
- 歯を動かして整える
- 永久歯を抜歯してスペースを確保
つまり、顎が小さい場合は「抜歯か非抜歯か」が重要な判断ポイントとなるのです・
3. 非抜歯で矯正は可能?判断のポイントは?
非抜歯で矯正ができるかどうかは、以下のような点から総合的に判断されます。
✅ 顎の骨の柔軟性・成長可能性
特に子どもの場合は顎の成長をコントロールできるため、非抜歯の可能性が高まります。
✅ 歯列の重なり具合
叢生(そうせい)の度合いが軽度なら、歯列の拡大や前方移動で対応可能です。
✅ 横顔とバランス
非抜歯にこだわるあまり口元が突出してしまう場合、顔貌とのバランスを考えて抜歯を選択することも。
✅ 歯のサイズや形
歯が大きすぎる場合、歯列に収まらないため抜歯を検討。
✅ 舌の癖や呼吸習慣
舌の位置や口呼吸の癖も、歯列や顎の発達に大きな影響を与えます。
4. 顎が小さい人に使われる代表的な矯正法
① 拡大床(小児矯正)

成長期に顎の骨を広げて永久歯の生えるスペースを確保します。
→ 非抜歯矯正が可能になる確率が高まります。
② 急速拡大装置

上顎の骨を左右に広げるための固定式装置。顎の成長を促しながらスペース確保が可能です。
③ IPR(ディスキング)

歯の間を少しずつ削ってスペースを作る処置。抜歯に比べて身体への負担が少ない選択肢です。
④ マウスピース矯正(インビザラインなど)

軽度〜中等度の症例では、歯列全体をゆっくり広げながら整えることができます。
5. 抜歯が必要になるのはどんなとき?

矯正治療で抜歯が選択されるのは、以下のようなケースです。
- 重度の叢生(歯の重なりが激しい)
- 前歯の突出が強い
- 顎のスペース不足が明らか
- 歯列の拡大が不可能 or 顎骨の限界
- 口元の突出感を改善したい場合
抜歯=悪い治療というわけではなく、バランスの取れた歯並びと口元を作るために必要なこともあります。
6. 小児矯正と成人矯正で非抜歯の可能性は変わる?
はい、大きく異なります。
👶 小児矯正(第1期治療)
- 顎の成長を利用して骨格から改善できる
- 非抜歯矯正の可能性が高くなる
- 乳歯と永久歯の生え変わりのタイミングを利用
- 結果的に将来の本格矯正が短く済むことも
🧑 成人矯正(第2期治療)
- 顎の成長が完了しているため、骨の拡大に限界あり
- 歯を移動させるスペースが不足しやすい
- 非抜歯にこだわると口元が前に出るリスクも
7. 非抜歯矯正のメリットと注意点
🌟 メリット
- 健康な永久歯を抜かずに済む
- 身体へのダメージが少ない
- 噛み合わせが自然になりやすい
- 見た目もナチュラルな仕上がりに
⚠️ 注意点
- 無理に非抜歯にこだわると口元の突出感やバランスの乱れが起こることも
- スペース不足が解消できず、治療後に後戻りする可能性も
- 結果的に治療期間が長くなるケースもある
🔚 まとめ|顎が小さくても、非抜歯で矯正できる可能性はある!
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 顎が小さいと矯正は難しい? | スペース不足で難しいケースもあるが、対応法あり |
| 非抜歯で治療できる? | 症例によっては可能。成長期なら特に有利 |
| 抜歯になるのはどんな時? | スペース不足・口元の突出感などで判断 |
| 非抜歯にするには? | 顎の成長・歯列拡大・IPRなどを活用 |
| 小児矯正と成人矯正の違いは? | 小児は成長を活かせるため非抜歯しやすい |
最終的に非抜歯かどうかは、矯正専門医による精密な診断が必須です。
顎が小さくても、あきらめる必要はありません。
一人ひとりの口腔状態に合った最適な治療計画を立てることが、成功のカギです🔑
当院は土日も診療しております!
矯正治療に関するご相談は、下記LINEよりお問い合わせください☀️
参考文献
日本矯正歯科学会
https://www.jos.gr.jp
American Association of Orthodontists(AAO)
https://www.aaoinfo.org
厚生労働省:歯科保健情報
https://www.mhlw.go.jp
クインテッセンス出版「最新 矯正歯科治療ガイドブック」
ISBN: 978-4781204569











〒497-0034