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歯茎が腫れるのはなぜ?清掃不良以外の7つの原因と対処法

医院ブログ 2025/10/28
名古屋西矯正歯科クリニック 平澤建太朗

「歯磨きはしっかりしているのに、なぜか歯茎が腫れる…」
そんなお悩みを抱えていませんか?

歯茎の腫れといえば、一般的には「磨き残し」や「歯周病」が原因と思われがちです。もちろんそれは大きな要因の一つですが、実は歯の清掃不良以外にも、さまざまな原因で歯茎は腫れます。

この記事では、歯磨きを頑張っていても腫れてしまう原因を7つに分けて詳しく解説します。歯茎の腫れが続いている方、繰り返している方は、ぜひ参考にしてください。


✅ 原因①:噛み合わせの悪さや歯ぎしり

歯ぎしりや食いしばりなどによって、特定の歯に強い負荷がかかると、歯の根元や歯茎に炎症が起こることがあります。 これは「咬合性外傷」と呼ばれる状態です。

特徴

  • 特定の1本だけが腫れる
  • 噛んだときや食事中に痛みを感じる
  • 歯が浮いたような感覚がある

就寝時の歯ぎしりが原因となることも多く、マウスピース(ナイトガード)の使用で改善されることがあります。

✅ 原因②:親知らずの炎症

親知らずは、斜めや横向きに生えていることが多く、歯ブラシが届きにくいために汚れがたまりやすい場所です。そのため、炎症(智歯周囲炎)を起こしやすく、歯茎が腫れて痛みを伴うことがあります。

特徴

  • 奥歯の奥の歯茎が腫れて痛む
  • 口が開きにくくなることもある
  • 発熱・倦怠感を伴うことも

定期的に腫れや痛みを繰り返すようなら、抜歯を検討することもあります。

✅ 原因③:歯根の感染や歯のヒビ

一見きれいに見える歯でも、根の中が感染している場合があります。過去に神経を抜いた歯や、根の先に膿がたまっている場合、歯茎の一部がぷっくりと腫れることがあります。また、歯にヒビが入る「歯根破折」でも似たような症状が出ます。

特徴

  • 以前に治療した歯の周囲が腫れる
  • 歯茎を押すと膿が出る
  • 噛んだときに違和感がある

治療には、根管治療や抜歯が必要になることもあります

✅ 原因④:薬の副作用

特定の薬を服用している場合、歯茎が異常に腫れたり盛り上がったりすることがあります。これは「薬剤性歯肉増殖症」と呼ばれ、以下のような薬が関係します。

関連しやすい薬

  • 抗てんかん薬(フェニトインなど)
  • 高血圧治療薬(カルシウム拮抗薬)
  • 免疫抑制剤(シクロスポリンなど)

特徴

  • 歯茎全体がぶよぶよと腫れる
  • 痛みは少ないが出血しやすい
  • 歯磨きがしにくくなる

薬の変更で改善することもありますので、医師や歯科医師に相談しましょう。

✅ 原因⑤:ホルモンバランスの変化

妊娠・思春期・更年期など、ホルモンバランスの変化によって歯茎が敏感になり、炎症を起こしやすくなることがあります。

特に妊娠中は、「妊娠性歯肉炎」と呼ばれる歯茎の腫れがよく見られます。

特徴

  • 妊娠中に歯茎が腫れやすくなる
  • 月経周期と連動して腫れることも
  • 出産後は改善する場合もある

このような場合も、早めの歯科受診と正しいセルフケアが重要です。

✅ 原因⑥:口内炎やウイルス感染

ウイルス感染(例:単純ヘルペスウイルス)や細菌感染、カビによっても、歯茎が腫れることがあります。これらは歯ではなく、歯茎や粘膜そのものが炎症を起こしている状態です。

特徴

  • 白い潰瘍や水ぶくれが見える
  • 発熱・倦怠感を伴うことがある
  • 口内の複数箇所に症状が出ることも

症状が広範囲に広がる場合は、内科的な治療も必要です。

✅ 原因⑦:腫瘍(良性・悪性)

非常に稀ですが、歯茎の腫れが腫瘍の初期症状であることもあります。特に、長期間(1ヶ月以上)治らない腫れ・出血・硬いしこりなどがある場合は注意が必要です。

特徴

  • 明らかな原因がないのに腫れている
  • 痛みがないのに出血が続く
  • 硬く盛り上がるような歯茎の腫れ

少しでも違和感を感じたら、専門の歯科医院や口腔外科での診察をおすすめします。


🗒️ まとめ:腫れが続くなら清掃不良以外も疑おう!

原因主な特徴
噛み合わせ・歯ぎしり特定の歯だけが腫れる/噛むと痛い
親知らずの炎症奥歯のさらに奥が腫れる/口が開かない
根の感染・破折歯茎から膿が出る/歯が浮いた感じがする
薬の副作用全体的に歯茎が盛り上がる/痛みは少ない
ホルモン変化妊娠・月経周期で変化/妊娠性歯肉炎
ウイルス感染口内炎・潰瘍/発熱を伴うことも
腫瘍治らない腫れ/しこり・出血がある


🧑‍⚕️ 歯茎の腫れが気になったら、早めの受診を

「ただの腫れだから…」と放置してしまうと、重篤な歯周病や歯の根の感染、腫瘍などを見逃すリスクがあります。
早めの診断と適切な治療で、トラブルを未然に防ぎましょう。

特に以下のような方は、すぐに歯科受診をおすすめします。

  • 腫れが1週間以上続いている
  • 繰り返し腫れたり治ったりしている
  • 歯茎から膿が出ている、またはしこりがある
  • 発熱・口内炎・全身症状がある


矯正治療や歯並びに関するお悩みは、ぜひカウンセリングでご相談ください!

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参考文献

日本歯周病学会「歯周病 Q&A」 https://www.perio.jp/qa/

日本口腔外科学会|口腔疾患の解説 https://www.jsoms.or.jp/

厚生労働省|歯科疾患の現状 https://www.mhlw.go.jp/

日本臨床歯周病学会 https://www.jacp.net/

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