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永久歯がなかなか生えない…放っておいて大丈夫?考えられる原因と対応法
お子さまの歯の生え変わりは、保護者の方にとってとても気になるポイントですよね。
「そろそろ永久歯が生えてくるはずなのに、まだ乳歯のまま…」「左右で生え方が違うけど大丈夫かな?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
永久歯の生え変わりには個人差がありますが、場合によっては歯科的な問題が隠れていることもあります。
このブログでは、永久歯がなかなか生えてこない原因や見分けるサイン、受診の目安、矯正歯科での対応方法まで、専門的な視点からわかりやすく解説します。
目次
永久歯の生え変わり、目安の時期とは?

一般的に、6歳ごろから12歳ごろまでが、乳歯から永久歯へと生え変わる時期です。
特に:
- 6歳前後:第一大臼歯(6歳臼歯)が生える
- 6〜9歳ごろ:前歯(上下の1・2番)が生え変わる
- 10〜12歳ごろ:犬歯や小臼歯が順に生え変わる
この時期に多少の個人差はあるものの、著しく遅れている場合は注意が必要です。
永久歯が生えてこない主な原因
「生えてこない」理由にはさまざまなケースがあります。
1. 乳歯がまだ抜けていない
乳歯がしっかりしていて抜けないと、永久歯が生えるスペースがなく、生え変わりが遅れます。
👉 虫歯や過去の外傷で歯根が吸収されにくいことも。
2. 萌出方向の異常・スペース不足
永久歯が斜めや横向きに埋まっている場合や、歯列のスペースが足りない場合、生えてこられないことがあります。
3. 先天欠如(永久歯がもともとない)
永久歯がもともと存在しないケースは意外と多く、日本人で約10%前後にみられると言われています。
(特に下の前から2番目・上の5番目によく見られます)
4. 過剰歯が邪魔している
本来の本数よりも多く歯が存在している「過剰歯」が、永久歯の萌出を妨げていることもあります。
特に上の前歯の裏側に余分な歯があるパターンが多いです。
5. その他の原因
- 顎の成長が遅い
- 歯ぐきが厚い
- 外傷や歯の形成不全
- 遺伝的な要因
これらの複合的な理由で生えにくくなっていることもあります。
放っておいていいケース・ダメなケースの見分け方

⭕️様子を見ていい場合
- 両隣の歯と比べて数ヶ月の差であれば正常範囲
- レントゲンで永久歯の存在が確認できている
- 乳歯がグラグラしていて抜けそうな状態
❌ 早めに歯科受診した方がいい場合
- 片側だけ異常に遅れている
- 9歳を過ぎても前歯が乳歯のまま
- レントゲンで永久歯が確認できない
- 永久歯が斜め・横向きに埋まっている
- 生えてくるスペースが明らかに足りない
👉 こうしたケースでは、矯正歯科での精密検査がおすすめです。
矯正歯科でできる対応とは?

矯正専門医では、以下のような判断・処置が可能です。
| 対応方法 | 内容 |
|---|---|
| 精密なレントゲン検査 | 萌出方向・歯の存在・過剰歯の有無を確認 |
| 萌出誘導 | 必要に応じて乳歯の抜歯やスペース確保を実施 |
| 歯列拡大 | 顎が小さい場合に矯正装置でスペースを確保 |
| 将来的な補綴計画 | 欠如している歯への対処を考慮(ブリッジ・インプラント等) |
早めに把握しておけば、無理なく正しい歯並び・噛み合わせに導ける可能性が高まります;
✅ まとめ:永久歯がなかなか生えないときの対応ポイント
| チェックポイント | 判断の目安 |
|---|---|
| 年齢との比較 | 9歳を過ぎても前歯が乳歯なら要注意 |
| 左右差の有無 | 片側だけ生えないのは異常の可能性あり |
| 乳歯の状態 | グラグラせず、しっかり残っているか? |
| 歯ぐきの膨らみ | 萌出の兆しが見られるか? |
気になる症状がある場合は、早めに矯正歯科でチェックを受けることで、
より良い治療時期と方法を見つけることができます。
お子さまの歯並び・生え変わりで不安な方へ
当院では、小児矯正も行っております👦🏻👧🏻
永久歯が生えてこない・左右差がある、将来の歯並びが不安などのお悩みも、ぜひお気軽にご相談ください!
参考文献・出典
- 日本小児歯科学会「小児期の歯の発育と永久歯への交換」
- Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics (6th ed.)
- 厚生労働省「歯科疾患実態調査報告」
- 吉田直人ほか「永久歯の先天性欠如に関する疫学的研究」日本矯正歯科学会誌
- American Academy of Pediatric Dentistry (AAPD). “Guidelines on management of the developing dentition and occlusion in pediatric dentistry”











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