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矯正治療で行うIPRとは?~歯を削るのはなぜ?痛みはある?リスク等を解説~

医院ブログ 2025/09/30
名古屋西矯正歯科クリニック 平澤建太朗

矯正治療を始める前の精密検査結果を聞く際、時々耳にする「IPR(歯を削る処置)」という言葉。
「歯を削るって痛いの?」「本当に必要なの?」「将来に影響はないの?」と、不安になる方も多いのではないでしょうか。

特にマウスピース矯正や非抜歯矯正では、このIPRが治療計画に含まれていることがよくあります。

今回は、そんな矯正中に行う“IPR”の目的やメリット・リスク、よくある疑問点について、
患者さま向けにわかりやすく解説します。


IPRとは?

IPRとは、
「Interproximal Reduction(歯と歯の間を少し削る処置)」の略称です。

日本語では「ディスキング」「ストリッピング」「歯間削合(しかんさくごう)」などとも呼ばれ、
主にマウスピース矯正や部分矯正で行われる処置です

✅ IPRはなぜ必要?目的は?

矯正中にIPRを行う目的は、主に次の3つです:

1. 歯が並ぶスペースを確保するため

  • 歯を抜かずに矯正する場合、歯と歯の間をわずかに削ってスペースを作ることで、
     がたついた歯を無理なく並べられるようになります。

2. 出っ歯や口元の突出感を抑えるため

  • IPRによって歯列全体を内側に引き込む余地が生まれ、
     非抜歯でも口元を下げることが可能になります。

3. ブラックトライアングルの予防・改善

  • 歯の形が原因で歯と歯の間に黒いすき間(ブラックトライアングル)ができることがあります。
     IPRで形を整えることで、すき間が目立ちにくくなります。


IPRで削る量はどのくらい?

  • 通常は1か所あたり0.1mm〜0.3mm程度
  • 歯の表面(エナメル質)をごく薄く削るのみです
  • 痛みはほとんどなく、麻酔を使わずに処置が可能なことが多いです

🔹たとえば、6か所に0.2mmずつ行えば、合計1.2mmのスペースを確保できます。


痛みやリスクはある?

▶ 痛みについて

  • 基本的に痛みはほとんどありません。
  • エナメル質の範囲内で削るため、神経への影響はなし
  • 音や振動が苦手な方は、事前に相談を

▶ リスク・デメリット

内容解説
削りすぎ経験不足や誤差で削りすぎると、知覚過敏や虫歯のリスクが上がることがあります。
エナメル質の損失エナメル質は再生しないため、最小限の処置が原則です。
一時的なざらつき削った直後にざらつきを感じることがありますが、仕上げ研磨を行います。

🔸これらのリスクを避けるためにも、経験豊富な歯科医師による正確な処置が重要です。


IPRと抜歯の違いは?

項目IPR抜歯
スペース確保量少量(数ミリ単位)多い(1本あたり7mm前後)
処置の範囲歯の一部(表面)歯全体を抜く
負担小さい(基本的に無麻酔)麻酔・抜歯後の腫れや痛みあり
適応症例軽〜中度の叢生、口元改善など重度の叢生・出っ歯・骨格性問題など

🔹 IPRは抜歯をせずに矯正したい方にとって、非常に有効な手段です。

IPRを行うかどうかは誰が決める?

治療計画の中で、歯科医師が必要に応じて判断します。
インビザラインなどのマウスピース矯正では、シミュレーション段階でIPRが自動提案されることもありますが、
実際に行うかどうかは歯の形・大きさ・歯列の状態を総合的に見て決められます。


✅ まとめ:IPRは安全性と審美性を両立させるための工夫

「歯を削る」と聞くと不安に思う方も多いかもしれません。
しかし、IPRは適切に行えば非常に安全で、かつ見た目にも大きなメリットがある処置です。

矯正で理想の歯並びや口元を目指すには、ただ並べるだけではなく、“見た目の仕上がり”まで考えた設計が重要。
その一環として、IPRはとても大切なステップなのです。

ご不安な点があれば、お気軽に歯科医師へご相談ください。


矯正治療のお悩みは、ぜひ無料カウンセリングにてご相談ください🦷

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参考文献・出典

  • Proffit WR. Contemporary Orthodontics
  • 日本矯正歯科学会「非抜歯矯正とIPRの考え方」
  • Zachrisson BU. Interproximal enamel reduction: indications and limitations.
  • Invisalign Doctor Site(米国Align社)

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