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矯正後にブラックトライアングルができる人・できにくい人の違い
〜三角のすき間ができる本当の理由とは?〜
目次
ブラックトライアングルとは?

歯列矯正が終わって鏡を見たとき、
「歯の間に黒いすき間ができてる…」
「歯並びは整ったのに、見た目が気になる」
そんな声が少なくありません。
これは、「ブラックトライアングル」と呼ばれる現象で、
歯と歯の間の歯ぐきが下がって三角形のすき間が見える状態を指します。
なぜブラックトライアングルができるの?
矯正後にブラックトライアングルができる理由はいくつかありますが、
大きく分けて次の3つが主な原因です。
1. 歯の形(歯冠形態)

- 歯の形が細長いほど歯と歯の接触点が上の方にあり、下にすき間ができやすくなります。
- 一方、四角っぽい歯の人は接触面が広く、ブラックトライアングルができにくい傾向があります。
👉 つまり、「歯の形」はブラックトライアングルができやすいかどうかを決める先天的要素のひとつです。
2. 歯ぐきの厚み
- 歯ぐきが薄くて繊細なタイプの方は、矯正で歯が動いた際に歯肉退縮が起こりやすくなります。
- 一方、厚みのある歯ぐきは変化に強く、歯ぐきがしっかり残りやすい傾向があります。
👉 この違いも、ブラックトライアングルができやすいかどうかに大きく影響します。
3. 歯の移動の仕方・矯正の方法
- 歯と歯の間に長年歯垢や歯石が溜まっていた場合、矯正で並べ直すと隠れていた部分が見えるようになります。
- また、歯を大きく動かす・前歯を引っ込める矯正(特に抜歯矯正)では、歯肉が引っ張られてすき間ができやすくなることも。
👉 治療の進め方次第で、ブラックトライアングルの発生リスクはコントロール可能な部分もあるということです。
できる人・できにくい人の違いまとめ
| 要素 | ブラックトライアングルができやすい人 | できにくい人 |
|---|---|---|
| 歯の形 | 細長い・とがった前歯 | 四角くて幅広い歯 |
| 歯ぐきの厚み | 薄くて繊細な歯肉 | 厚みのある丈夫な歯肉 |
| 矯正の方法 | 抜歯矯正・大きな移動 | 非抜歯・軽度の調整 |
| 清掃状態 | 歯間にプラークが多かった | 綺麗に保たれていた |
| 年齢・歯周状態 | 中高年・歯周病傾向 | 若年・歯周組織が健康 |
⚠️ブラックトライアングルは「矯正の失敗」ではない
まず理解しておきたいのは、ブラックトライアングルは決して矯正の失敗ではないということ。
歯並びを整えることで歯と歯の間の隠れていたスペースが見えるようになっただけということも多く、
むしろ歯周組織が健康である証拠でもある場合があります。
ただし、美容的な印象には影響するため、気になる方には改善のための選択肢があります。
ブラックトライアングルを改善する方法
▶ 審美的な改善法
- ダイレクトボンディング
→ 歯の形をレジンで少し大きく整える(目立たなくする) - 歯肉再生療法(結合組織移植など)
→ 歯ぐきを再生させてすき間を埋める(専門的外科処置) - 歯肉整形(レーザーや外科処置)
→ 歯ぐきのラインを整えて自然なスマイルラインに
予防できるの?ケアで変わるの?

完全に防ぐことは難しいですが、以下のことに注意することでリスクを軽減できます。
- 矯正前に歯ぐきの状態や歯の形をチェックしておく
- 清掃状態を良好に保つ(特に歯間清掃)
- 歯ぐきに優しいブラッシングを継続する
また、担当医としっかり話し合って、審美的ゴールも共有しておくことが大切です。
まとめ|歯並びだけでなく、“歯と歯ぐきの関係”にも注目を
ブラックトライアングルは、
「矯正してきれいになったのに、なんだか見た目が残念…」と感じる代表的な症状です。
でも、その発生には個人差があり、対応策もあります。
✔ 自分の歯の形や歯ぐきのタイプを知っておく
✔ 気になる場合は、早めに歯科医に相談
✔ 審美的なアプローチで改善できるケースも多数
美しい口元は、歯並びだけでなく、歯と歯ぐきのバランスで決まります。
矯正治療の先にある「理想の笑顔」のために、しっかり向き合っていきましょう。
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参考文献参考ソース
日本矯正歯科学会
日本歯周病学会
Tarnow DP et al. The role of the interdental papilla in the esthetic smile. J Periodontol. 1992
Chang LC et al. Black triangle incidence and factors after orthodontic treatment. Angle Orthod. 2011
中野浩輔『審美歯科臨床のスタンダード』(クインテッセンス出版)











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