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マウスピース矯正とインビザラインの違い〜価格だけで選んで後悔しないために〜
医院ブログ
2025/09/22
「インビザラインって高いけど、他のマウスピース矯正と何が違うの?」
「安いマウスピース矯正を選んでもちゃんと治るの?」
こうした疑問を持つ方は非常に多くなっています。
最近はSNS広告や街中でも「〇〇万円でできるマウスピース矯正」が目立ち、価格だけで選びたくなる気持ちも理解できます。
しかし、見た目は似ていても“中身”はまったく違うのが、マウスピース矯正の世界。
この記事では、「インビザラインとその他のマウスピース矯正の違い」と「安さに潜む落とし穴」について、矯正専門の視点から解説します。
目次
まずは用語を整理:マウスピース矯正=インビザライン?

いいえ、違います。
「マウスピース矯正」は矯正方法の総称。
「インビザライン」は、その中のひとつのブランド名です。
🟢 インビザライン=世界100カ国以上で使われる高精度システム
🟡 その他のマウスピース矯正=国内外の簡易システムや新興ブランドも含む
比較:インビザラインと他のマウスピース矯正の主な違い
| 項目 | インビザライン | その他のマウスピース矯正 |
|---|---|---|
| 歯の動きの精度 | 高精度(3Dシミュレーション制御) | 制限があることが多い |
| 治療できる症例 | 軽度〜重度まで幅広い | 軽度に限定されることが多い |
| 使用機器・技術 | 米国アライン社の独自特許技術 | 国内外の一般的技術 |
| 担当医の管理 | 矯正専門医による診断・調整 | 一部は提携医が監修のみ |
| 価格帯 | 高め(全体で80〜100万円が目安) | 20〜60万円と低価格なケースも |
| 通院頻度 | 数ヶ月に1回(症例により変動) | ほぼ通院なしのケースも |
安いマウスピース矯正に潜む落とし穴とは?

できれば安価で、治療費を抑えたい…!ですが、安いものにはこんな落とし穴も。
① 適応症例が限られている
- 多くの格安矯正は「前歯だけ」や「軽度のガタつき」にしか対応していません。
- 本来抜歯が必要なケースや噛み合わせの問題がある症例には不適切なことも。
② 歯がきれいに並んでも、噛み合わせが崩れることも
- 「見た目はキレイでも、噛めない」
- 「奥歯の接触が不自然になった」
など、機能面のトラブル報告も増加。
インビザラインはなぜ高い?
価格には精密検査・3Dシミュレーション・複数の調整工程・歯科医の診断管理が含まれています。
- 歯の1本1本の動きをミリ単位でコントロール
- 治療中の微調整(リファインメント)も可能
- トラブルがあった際にも迅速な対応ができる体制
つまり、「高精度・高安全性・広範囲に対応できる」のが、価格の理由です。
価格だけで選ばないために|3つのチェックポイント
✅ 1. 自分の歯並びが“軽度”なのか診断を受ける
→「前歯のガタつきだけ」かと思っても、噛み合わせに問題があることも。
✅ 2. 担当医の管理体制を確認する
→ 通院の有無・診断者・トラブル時の対応を確認しましょう。
✅ 3. ゴールは「歯並び」だけでなく「噛める+後戻りしにくい」こと
→ 一時的にキレイでも、長期的な安定が得られないと意味がありません。
まとめ|「なんとなく安い」ではなく「自分に合う」を選ぼう
- マウスピース矯正はインビザラインを含む総称で、システムによって精度に大きな差がある
- 格安の矯正には適応症例の制限や、医師の関与の少なさ、治療管理の不十分さがある場合も
- 自分の歯並びとゴールに合った矯正方法を選ぶことが、失敗しない一番のポイント
「価格だけ」で選ぶ時代は終わり。
自分の歯と顔に、一生に関わる選択をするなら、“本当に信頼できる矯正”を選びましょう。
✅ 参考文献リスト
- 日本矯正歯科学会「マウスピース型矯正装置の使用に関する見解」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「咬合と顎口腔機能の安定性」
- Align Technology, Inc.(Invisalign公式資料)
“Clear aligner efficacy and treatment versatility” - American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics
“Comparative effectiveness of Invisalign and other aligner systems” - Journal of Clinical Orthodontics
“Limitations of direct-to-consumer orthodontic treatment” - Orthodontic Waves(日本矯正歯科学会誌)「マウスピース矯正の臨床応用とその課題」











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