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【小児矯正】子どもの指しゃぶりが歯並びに与える影響とは?
目次
✅ このページでわかること:
- 指しゃぶりが歯並びに及ぼす具体的な影響
- 何歳までにやめるべきか?そのタイミング
- 自然にやめられる方法と親ができる対策
- 小児矯正が必要なケースと相談の目安
はじめに|指しゃぶりは放置していいの?

「子どもが指しゃぶりをやめないけど、問題あるの?」「歯並びに影響すると聞いたけど、何歳までなら大丈夫?」
そんな疑問を持つ保護者の方は少なくありません。
実は、指しゃぶりが3〜4歳を過ぎても続くと、歯並びや噛み合わせに悪影響を与えることがあるのです。
本記事では、小児矯正の専門的な視点から、「指しゃぶりと歯並びの関係」「やめさせるタイミング」「効果的なやめさせ方」などをわかりやすく解説します。
子どもの指しゃぶりが歯並びに与える影響とは?
指しゃぶりが長く続くことで、歯並び・噛み合わせ・顎の発育に以下のような影響が出る可能性があります。
✅ 開咬(かいこう)
前歯が上下で噛み合わずに隙間ができる状態。
食べ物が前歯で噛み切れなくなるだけでなく、発音や見た目にも影響します。
✅ 上顎前突(出っ歯)
指で前歯を前に押し出す力が加わることで、出っ歯のような歯並びになることがあります。
口が閉じにくくなるため、口呼吸や虫歯リスクの増加にもつながります。
✅ 下顎の発育不足
常に指が口にあると、下顎の前方成長が抑制されやすく、顎のバランスが悪くなる原因になります。
✅ 舌の位置の異常・発音障害
指しゃぶりが続くと、舌の正しい位置が保てなくなり、
・サ行、タ行が言いづらい
・舌足らずな発音になる
などの言語発達の問題が起こることもあります。
何歳までなら指しゃぶりしていても大丈夫?
▶ 一般的な卒業目安は「3歳〜4歳まで」
指しゃぶりは生理的な行動で、2歳頃までは自然な発達の一環と考えられています。
ただし、3歳を過ぎても続く場合は注意が必要です。
▶ なぜ4歳以降は問題なの?
乳歯列が完成し、顎や歯の成長に外的な力が影響しやすい時期になるためです。
この時期を過ぎても頻繁な指しゃぶりがあると、歯列不正や噛み合わせのズレが固定化されてしまう可能性があります。
▶ 寝るときだけの指しゃぶりも油断は禁物
日中の癖が治っても、就寝中に無意識で指しゃぶりを続けているお子さんも多いです。
このような「無意識の習慣」も、長期的には歯並びに大きな影響を与えるため、早めのアプローチが必要です。
指しゃぶりをやめさせるための5つの対策

「ダメ!」と叱るのは逆効果。
子ども自身が納得してやめられる方法を選ぶことが大切です。
① 気づかせる声かけをする
- 「今、指しゃぶりしてるよ」と優しく教えてあげる
- 「気づいてくれてえらいね」と行動を認めてあげる
② 両手を使う遊びで代替行動を
- お絵描き、粘土、ブロックなど、手を使う楽しい活動で気をそらす
- 指を使えない状況を作ることで、無意識の癖を減らす
③ 安心できる環境を整える
- 不安や寂しさから指しゃぶりをしている子には、抱っこや言葉がけで安心感を与える
- 絵本やぬいぐるみなどの「安心グッズ」も効果的です
④ 目標を設定してほめる
- 「今日は10分できなかったね!すごい!」と小さな達成を評価
- シールを貼る「ごほうびカレンダー」などもおすすめです
⑤ 指しゃぶり防止グッズを活用(必要に応じて)
- 指に巻くバンドや苦味成分の塗り薬など
- ただし、強制的すぎる方法は避けることが大切。補助的なツールとして使いましょう
すでに歯並びに影響が出ている場合は?
▶ 小児矯正の相談タイミング
次のような症状が見られたら、矯正歯科に相談しましょう:
- 前歯が閉じない(開咬)
- 出っ歯になってきた
- 顎が小さい、前後にズレがある
- 発音が不明瞭
- 5歳を過ぎても頻繁に指しゃぶりをしている
▶ 小児矯正(第一期治療)とは?

5〜10歳くらいの子どもを対象に、顎の成長をコントロールしながら、悪い歯並びを予防・改善する治療です。
指しゃぶりが原因で起きた歯列不正には、次のような治療法が用いられることがあります:
- 拡大装置で顎を広げる
- マウスピース型装置で前歯の傾きを整える
- 必要に応じて機能的矯正装置を使用
よくある質問(FAQ)
Q. 指しゃぶりはいつまで続いても大丈夫ですか?
A. 一般的には3歳〜4歳ごろまでにやめられるのが理想です。それ以降も続く場合、歯並びへの影響が出る可能性があります。
Q. 就寝中だけの指しゃぶりでも矯正が必要ですか?
A. 頻度や力の強さによりますが、夜間の指しゃぶりが毎日続くようであれば、早めの相談をおすすめします。
Q. 指しゃぶりの影響で出っ歯になってしまった場合、治せますか?
A. 小児矯正によって改善できるケースが多いです。永久歯に影響が出る前に治療を始めるのが理想です。
まとめ|早めの気づきと対策で歯並びの悪化を防ごう
指しゃぶりは、子どもにとって安心できる大切な行動です。
しかし、4歳を過ぎても続いている場合は、歯並びや顎の発育に悪影響を与える可能性が高くなります。
早い段階で正しい対応を取ることで、将来の矯正治療の負担を減らすことができるかもしれません。
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📚 参考文献・出典
- 日本小児歯科学会|子どもの指しゃぶりについて
https://www.jspd.or.jp/ - 厚生労働省 e-ヘルスネット|指しゃぶり
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-05-004.html - American Academy of Pediatric Dentistry (AAPD)|Non-nutritive Oral Habits
https://www.aapd.org/ - 日本矯正歯科学会|不正咬合の原因と対策
https://www.jos.gr.jp/ - Warren, J. J., et al. (2001). Effects of prolonged digit-sucking habits on dental arch and occlusion: A longitudinal study. American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics, 120(4), 467–472.
- Adair, S. M. (2003). Evidence-based use of pacifiers, thumb sucking, and other oral habits in children. Pediatric Dentistry, 25(5), 437–439.











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