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【顎関節症】顎がカクカク鳴る…それ、顎関節症のサインかも?
食事中やあくびをしたとき、「あれ?顎がカクッと鳴る」「口を開けると音がする」という経験、ありませんか?それ、実は放っておくと悪化するかもしれない顎関節症のサインかもしれません。
一時的な違和感と思って見過ごしていると、痛みが出たり、口が開かなくなったり、日常生活に支障をきたすこともあります。この記事では、顎が鳴る症状の原因や顎関節症との関係、対処法までわかりやすく解説します。
目次
顎が鳴るのはなぜ?

顎が「カクカク」「ガクガク」と音を立てる原因の多くは、顎関節(あごの関節)内でのズレや引っかかりです。口を開けたり閉じたりする動きに関与しているのが「顎関節」で、耳の前あたりに位置しています。
顎関節の中には「関節円板」というクッションのような軟骨があり、これがズレたり動きが悪くなったりすると、開閉時に音が鳴るのです。
顎関節症って何?
顎関節症とは、顎の関節や周囲の筋肉に異常が起き、痛み・雑音・開口障害(口が開きにくい)などの症状を引き起こす疾患です。
日本人の約7~10人に1人が発症経験があるとも言われるほど、非常に多い病気ですが、軽度の場合には気づかないことも多く、見過ごされがちです。
顎関節症の主な症状

以下のような症状がある場合、顎関節症の可能性が考えられます。
- 口を開けると「カクカク」「ジャリジャリ」と音が鳴る
- 顎を動かすと痛い(特に耳の前あたり)
- 口が大きく開かない、指3本分も開かない
- 顎が引っかかって途中で止まる
- 片側だけで噛むクセがある
- 顔が非対称になってきた
音が鳴るだけで痛みがない場合もありますが、放置していると悪化する可能性があるため注意が必要です。
顎が鳴るのは、顎関節症の初期症状?
はい、音が鳴るだけでも顎関節症の「前兆」または「初期症状」である可能性があります。
特に次のようなタイプに多く見られます:
- 姿勢が悪い(ストレートネック、猫背)
- 日常的に歯ぎしり・食いしばりをしている
- 頬杖や片側噛みの癖がある
- 精神的ストレスを感じやすい
この段階で適切な対処を行えば、痛みが出る前に予防・改善できることも多いのです。
放置するとどうなる?

「音が鳴るだけだから大丈夫」と放っておくと、次のような悪化が起こることがあります:
- 顎関節の構造が変形する
- 関節円板がずれて戻らなくなる(復位しない)
- 顎を開けたまま閉じられないロックされたような状態に
- 顔の左右非対称が目立ってくる
- 食事や会話に支障をきたす
特に「口が開かない」「顎が痛くて食事ができない」といった症状が出てきた場合は、早急な治療が必要です。
顎関節症の治療法と対処法
症状の程度や原因によって、治療法は異なります。基本的には以下のようなアプローチがとられます。
1. 生活習慣の見直し
- 歯ぎしり・食いしばりを避ける(寝る時はマウスピース装着)
- 両側で均等に噛むよう意識する
- 長時間のスマホや猫背に注意
- 頬杖をやめる
- ストレスを溜め込まないようにする
2. マウスピース(スプリント)療法

夜間に透明なマウスピースを装着し、関節や筋肉への負担を軽減します。歯ぎしりや食いしばりが強い人に効果的です。
3. 矯正治療・噛み合わせの調整

噛み合わせのズレが原因で顎関節症になっている場合は、歯列矯正や補綴(かぶせ物)治療で調整が必要になることもあります。
4. 専門医による診断・治療

顎の音や痛みがひどく続く場合は、口腔外科や顎関節症専門の歯科医院での受診をおすすめします。
MRIやCTで関節の状態を調べることも可能です。
すぐにできるセルフチェック
自分が顎関節症のリスクがあるか、簡単に確認してみましょう。
✅ 口を開けたとき、左右に顎がブレる
✅ 大きく開けようとすると引っかかる
✅ 歯ぎしり・くいしばりを自覚している
✅ ストレスが多い・寝つきが悪い
✅ 頬杖をよくつく
✅ 片方ばかりで噛んでいる
3つ以上当てはまる人は、要注意です!
まとめ:顎の「カクカク音」は体のSOSかも
顎が鳴るという症状は、決して珍しいものではありませんが、「よくあること」と軽く考えて放置するのは危険です。音だけの段階でも、それは顎関節症の予兆や初期症状である可能性があり、早めに対処することで進行を防ぐことができます。
日常生活でのクセやストレス、噛み合わせのズレなどが積み重なって顎に負担をかけていることが多いため、まずは生活習慣を見直し、それでも気になる場合は歯科医院や口腔外科での相談をおすすめします。
あなたの顎の健康は、快適な日常生活の鍵となる大切なもの。気になるサインは、早めにチェックしてあげてくださいね。
セルフチェックで3つ以上当てはまった方は、一度ご相談ください👩⚕️
ご連絡お待ちしております^^
参考文献
- 日本顎関節学会『顎関節症に関するQ&A』https://www.jstm.gr.jp/
- 厚生労働省『顎関節症の診療ガイドライン』
- Okeson, J.P. (2019). Management of Temporomandibular Disorders and Occlusion. Elsevier.











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