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保定装置はいつやめていい?矯正後のリテーナー生活を正しく理解しよう
歯列矯正が終わった後、多くの人が次に直面するのが「保定期間」です。矯正装置を外した後に歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」を防ぐために、保定装置(リテーナー)を装着する必要があります。
ただし、ここでよくある疑問が出てきます。
「このリテーナーって、いつまで着けていればいいの?」
「そろそろ外してもいいんじゃない?」
今回は、そんな疑問に対して、専門的な見解とともに、保定装置の使用期間ややめどきの目安について詳しく解説していきます。
目次
そもそも保定装置(リテーナー)とは?
保定装置とは、矯正治療によって動かした歯を安定させるための装置です。矯正装置で歯を動かしたあと、そのまま放置すると歯が少しずつ元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こります。
そのため、リテーナーを一定期間装着して、歯や歯茎、骨が新しい位置に慣れるのをサポートする必要があるのです。
リテーナーにはいくつかの種類があります
- 取り外し式のリテーナー(マウスピース型)
- 固定式のリテーナー(裏側に細いワイヤーを接着)

FIX 
リテーナー
どのタイプを使うかは、歯科医の方針や患者の歯の状態によって異なります。
使用期間の目安

保定装置の使用期間は、一般的には矯正治療にかかった期間と同程度、もしくはそれ以上と言われています。具体的には以下のような目安が挙げられます。
1. 最低でも1〜2年は毎日着用
矯正治療終了後の1〜2年間は、歯の位置が不安定な時期です。この期間は基本的に毎日の装着が推奨されます。特に就寝中は後戻りが起こりやすいため、夜間は必ず装着しましょう。
2. その後は夜間のみの装着へ
個人差がありますが、半年〜1年が経過すると、歯の位置がある程度安定してきます。この頃からは、歯科医師の指示に従いながら就寝時のみの装着に移行します。使用頻度は次第に減らしていきますが、ここで気を抜かず、継続して着用することが重要です。
3. 長期的には「一生必要」の場合も
実は、保定装置の使用に「完全な終了時期」は明確には存在しません。
歯というのは一生を通じて少しずつ動く性質があり、年齢や噛み癖、生活習慣などによって、数年後に歯並びが乱れることもあります。そのため、長期的には「就寝時のみでも生涯にわたって装着し続ける」ことが望ましいとする専門家もいます。
なぜ長期間必要なのか?

■ 歯は常に動いている
歯は矯正治療を終えた後でも、噛み合わせや加齢によって微妙に動き続けます。特に前歯は後戻りが起きやすい部位で、数年経ってから隙間ができたり、重なったりすることも珍しくありません。
■ 歯槽骨の再構築
歯の位置が変わると、それを支える「歯槽骨」もゆっくりと再構築されます。この骨の安定には時間がかかり、保定装置で歯を固定していないと、骨が不十分なまま歯が元の位置に戻ろうとします。
■ 筋肉や舌の癖
歯並びには、唇や頬、舌などの筋肉の圧力も関与しています。矯正後もこうした癖が改善されていなければ、歯を動かす力がかかり続け、歯並びが乱れる原因になります。
途中で使わなくなったらどうなる?
「面倒くさい」「違和感がある」「見た目が気になる」などの理由で、保定装置の使用を自己判断でやめてしまう人もいます。しかし、それは非常に危険です。保定装置を使わない期間が長くなると、歯が元の位置に戻ってしまい、再矯正が必要になることもあります。
実際、保定を怠ったことで後戻りが起こり、「もう一度矯正をやり直したい」と歯科医院を訪れる患者さんも少なくありません。せっかく時間とお金をかけて手に入れた綺麗な歯並びを保つためにも、保定装置の着用は欠かせないのです。
まとめ:保定装置は「一生のパートナー」と考えて
保定装置の使用期間については、少なくとも矯正治療後2年間は毎日着用し、その後は就寝時の装着を継続するというのが一般的な流れです。しかし、歯並びの安定には個人差があり、「一生を通じて保定を続ける」ことが理想とも言われています。
自分の歯並びを守るためにも、歯科医師の指示に従い、保定装置と上手に付き合っていくことが大切です。もし装着に違和感があったり、破損したりした場合は、すぐに歯科医院に相談しましょう。保定は矯正治療の「最終章」であり、ここをしっかりと終えることで、本当に美しい歯並びを長期的に維持することができるのです。
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参考文献
- 日本矯正歯科学会. 「矯正歯科治療Q&A」https://www.jos.gr.jp/
- Proffit, W. R., Fields, H. W., Sarver, D. M. (2013). Contemporary Orthodontics. Mosby.
- 清水勇人 (2020). 『やさしくわかる矯正歯科』医歯薬出版.
- American Association of Orthodontists. “Retention FAQs.” https://www.aaoinfo.org/











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