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【前歯が見えない】過蓋咬合を放っておくとどうなる?起こりうる弊害と早めの対策
こんにちは、名古屋西矯正歯科クリニックです🦷
歯並びやかみ合わせのお悩みでよくご相談を受けるのが、「過蓋咬合」という状態です。
過蓋咬合とは、上の前歯が下の前歯を覆いすぎているかみ合わせのことで、見た目には一見きれいに見えることもあるため、放置されやすい傾向にあります。
しかし実は、この状態を長年放っておくことで、口の中だけでなく、あごや全身に悪影響を及ぼすことがあるのです。
この記事では、過蓋咬合の原因や放置によるリスク、そして治療のタイミングについてわかりやすく解説します。
目次
過蓋咬合とは?特徴と原因
◆ 過蓋咬合とは

- 上の前歯が下の前歯を大きく覆っているかみ合わせ
- 下の前歯がほとんど見えない、または上の歯ぐきに接触している
- 噛んだときに前歯が深く噛み込んでしまう
◆ 主な原因
| 原因のタイプ | 内容例 |
|---|---|
| 骨格性の要因 | 下あごが小さく後退している / 骨の成長バランスの崩れ |
| 歯列の問題 | 奥歯の高さが足りない / 前歯の傾き・位置異常 |
| 習慣的要因 | 指しゃぶり / 舌の位置が低い / 食いしばり |
過蓋咬合を放置すると起きる主な弊害
① 下の前歯の歯ぐきに強く当たり、歯肉にダメージが出る

過蓋咬合の方は、上の前歯が深くかぶさっていることで、下の前歯が上あごの歯ぐき(口蓋)に当たって傷になることがあります。
放置すると:
- 歯肉が下がってくる(歯肉退縮)
- 歯がしみる・ぐらつく
- 歯根が露出する → 将来的に歯の寿命が短くなることも
② 顎関節症のリスクが高まる
深く噛み込む過蓋咬合では、あごの動きが制限され、顎関節に負担がかかりやすくなります。
→ 特に、あごを横や前に動かしづらいと、
- 顎の「カクッ」という音
- 開けにくさや痛み
- 食事や会話時の違和感
といった顎関節症の症状が出やすくなります。
③ 顔やあごの筋肉に負担がかかる(慢性的な緊張)
噛み合わせが深いと、無意識に食いしばりや噛み締めが起こりやすくなります。
その結果:
- 頬やこめかみの筋肉が硬くなる
- 顔のエラ張り・フェイスラインの左右差
- 肩こりや頭痛につながる場合も
④ 歯がすり減りやすくなる(咬耗)
過蓋咬合では、上下の前歯が強くぶつかり合うため、歯がこすれ合ってすり減りやすい状態になります。
→ 歯の表面が平らになったり、短くなったりし、見た目にも影響が出ることがあります。
⑤ 発音や食べ方に影響が出ることも
前歯の動きが制限されることで、
- サ行・タ行などの発音が不明瞭になる
- 前歯で食べ物をうまく噛み切れない
といった日常生活の中での小さなストレスも積み重なります。
⑥ 子どもの場合、あごの成長や顔つきに影響することも
成長期に過蓋咬合を放置すると、
- 下あごの発育が妨げられる
- 下顔面が短く見える(顎が引っ込んだ印象に)
など、将来的な骨格・顔貌にも影響を与える可能性があります。
矯正治療で過蓋咬合は改善できる?
はい、過蓋咬合は矯正治療で改善が可能です。
治療法は年齢や状態によって異なります。
✅ 子どもの場合(成長期)
- 成長を利用して骨格バランスを整える
- 顎の発育を促す装置(ヘッドギア、拡大床など)を併用
- 将来的な抜歯矯正の回避が目指せる
✅ 大人の場合(骨格が完成している)
- ワイヤー矯正またはマウスピース矯正で歯の位置・傾きを調整
- 必要に応じて奥歯を少し沈めるような治療も(バイトコントロール)
- 顎関節や筋肉への負担を考慮した設計が重要
過蓋咬合は早めの相談がカギ!

過蓋咬合は痛みや目立つ歯並びの異常が出にくいため、軽く見られがちですが、放置による弊害は決して小さくありません。
- 歯や歯ぐきへの物理的ダメージ
- 顎関節や筋肉のトラブル
- 食事・発音・顔貌への影響
これらの問題を防ぐためにも、早めの相談・検査・治療計画の立案がとても重要です。
「なんとなく噛みにくい」「下の歯が見えない」「口の中に違和感がある」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
📌 まとめ
| 過蓋咬合の放置で起こり得る問題 |
|---|
| 下の歯ぐきの傷や退縮 |
| 顎関節への負担・痛み |
| 歯のすり減り・かみしめ癖 |
| 発音や食事のストレス |
| 顔つきや姿勢への影響 |
矯正治療により、かみ合わせのバランスを整えることで、口の中だけでなく全身の健康にもつながります。
気になる方は、早めのご相談をおすすめします。
矯正治療をお考えの方、ぜひ一度当院の無料カウンセリングでご相談ください(╹◡╹)♩
参考文献
- 日本矯正歯科学会「かみ合わせの不正と矯正治療」
https://www.jos.gr.jp/ - 厚生労働省 e-ヘルスネット「不正咬合と全身の健康」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/ - 顎口腔機能学会「過蓋咬合の臨床的特徴と治療指針」
https://www.jsomfr.org/











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