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アジア人に向いている矯正治療法とは?~骨格・顔立ち・文化に合わせたベストな選択~
矯正治療は「歯を並べること」だけでなく、「顔立ち全体とのバランス」もとても重要です。
特にアジア人の場合、欧米人とは異なる骨格的特徴や美的価値観があるため、それらに合った矯正治療法の選択が大切になります。
今回はアジア人に多い顔や歯並びの特徴と、それに適した矯正治療のポイントをわかりやすくまとめました。
目次
アジア人に多い顔や歯並びの特徴
- 上下顎前突(口元が出て見える)
→ 上下の前歯やアゴが前に出やすく、横顔で「Eライン(鼻先とアゴ先を結んだライン)」の内側に唇が入らないことが多い。 - 歯が小さいけれどアゴが小さくてスペース不足
→ 小さいアゴに歯が並びきらず、ガタガタ(叢生)になりやすい。 - 笑ったときに歯ぐきが目立ちやすい(ガミースマイル)
- 顎関節症のリスクが高いケースも多い
アジア人に向いている矯正治療法
1. ■ 抜歯矯正(小臼歯の抜歯)
特に上下顎前突がある場合には、第一小臼歯(前から4番目)を抜いて、歯を奥に引っ込める治療が効果的です。
この方法は、横顔のバランスを整えて「口元のスッキリ感」を出すのに向いています。
✅向いている人
・口元が前に出ていると感じる
・横顔をキレイにしたい
・Eラインを整えたい
2. ■ 非抜歯矯正(スペースを作って並べる)
軽度の叢生(ガタガタ)であれば、抜歯をせずに歯列を広げたり、歯の側面を少し削る「ディスキング(IPR)」という方法で対応できることもあります。
✅向いている人
・歯のガタガタが軽め
・なるべく歯を抜きたくない
・口元を大きく変えたくない
3. ■ マウスピース矯正(アライナー矯正)

インビザラインなどのマウスピース矯正は、目立たない・痛みが少ない・取り外し可能という点で人気です。アジア人にも適応がありますが、抜歯が必要なケースや前突の改善にはやや工夫が必要です。
✅向いている人
・仕事中や接客業で目立たせたくない
・軽〜中等度の歯並びの乱れ
・自己管理ができる人(装着時間が重要)
4. ■ 外科的矯正(アゴの手術と矯正の併用)

重度の出っ歯・受け口・骨格性の問題(特に顎変形症)には、外科的矯正が必要になることも。アジア人では「骨格性上下顎前突」や「下顎後退」が原因で、歯だけでは治せないケースもあります。
✅向いている人
・骨格に問題がある(顎変形症と診断された)
・噛み合わせがかなりズレている
・見た目と機能、両方しっかり直したい
アジア人にとっての「美しい仕上がり」とは?
アジアでは「口元が引っ込みすぎない」「自然な立体感」「ガミースマイルの改善」など、西洋とは違う美意識があります。
たとえば欧米では、やや前突していても「セクシーなリップ」と捉えられることがありますが、アジアでは「口元がもたついて見える」と悩まれる方が多いです。
そのため、日本を含むアジアでは、「横顔をすっきり見せたい」ニーズが高い傾向にあります。
まとめ
アジア人に向いている矯正治療は、顔立ちや文化的な美意識、歯やアゴの特徴をよく理解したうえで選ぶことが大切です。
| 症状・特徴 | 向いている治療法 |
|---|---|
| 前突・口元のもたつき | 抜歯矯正+ワイヤー矯正 |
| 軽いガタガタ | 非抜歯+マウスピース矯正 |
| 見た目を気にせず治療したい | マウスピース矯正 |
| 顎の骨格が原因 | 外科的矯正(手術+矯正) |
最も大切なのは、「自分がどうなりたいか」をしっかり伝え、矯正医とじっくり相談して治療法を決めることです。
当院では精密検査の結果を元に、その方に合った矯正治療法を提案しております。
まずは、無料カウンセリングにてご相談ください☺
- Proffit, W.R., Fields, H.W., Sarver, D.M. Contemporary Orthodontics. 5th ed. Elsevier, 2013.
- 鈴木設矢 他「日本人に多い上下顎前突に対する矯正治療の実際」日本矯正歯科学会雑誌, 2017年
- Nguyen T, Turley PK. “Changes in the Caucasian and Asian Facial Profiles as a Result of Orthodontic Treatment.” American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics, 1998.
- 杉本英之「アジア系患者に対する審美的矯正の考え方」歯科評論, 2020年











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