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アフリカ系の人の歯並びはどう治す?特徴に合った矯正治療とは
歯並びの矯正治療は、すべての人に同じ方法が使えるわけではありません。人種や顔立ちによって、歯やアゴの特徴には違いがあります。
今回は、アフリカ系の方に多く見られる歯並びの特徴と、それに合った矯正治療のポイントについて、できるだけわかりやすくご紹介します。
目次
アフリカ系の方の歯並びの特徴
アフリカ系の方の歯並びには、以下のような傾向があります。
● 口元が前に出やすい
上下の歯がやや前に出ている「前突(ぜんとつ)」というタイプが多く見られます。日本では「口ゴボ」とも呼ばれますが、アフリカ系の方の顔立ちでは自然なバランスであることも多いです。
● アゴの骨がしっかりしている
歯だけでなく、アゴの骨自体が前に出ているケースもあります。骨格からくる問題は、歯だけを動かしても完全には治せないことがあります。
● 歯が大きく、歯並びにボリュームがある
歯1本1本がしっかりしていて横幅もあり、笑ったときに白い歯がずらっと並んで見える「ハリウッドスマイル」のような印象になることもあります。
どんな矯正治療が合っている?
アフリカ系の方の歯並びに合った矯正治療を考えるとき、いくつかの大切なポイントがあります。
● 抜歯するかしないかの判断がカギ
歯を後ろに下げて口元をスッキリさせたい場合、小臼歯(前から4番目や5番目の歯)を抜くことがあります。でも、口元がへこみすぎると、顔の印象が不自然になることも。
もともと口元に立体感があることを魅力と考える文化もありますので、「どれくらい引っ込めたいか」は本人の希望をじっくり聞くことが大切です。
● アゴの骨が原因なら外科手術が必要なことも
骨格的に上下のアゴが前に出ている場合は、歯を動かすだけでは限界があります。このような場合、大人ならアゴの骨を手術で動かす「外科的矯正治療」を検討することもあります。
● マウスピース矯正も可能?

最近人気の「マウスピース矯正(アライナー矯正)」も、アフリカ系の方に使えることがあります。ただし、歯の並び方やスペースの状態によっては、従来のワイヤー矯正のほうが適している場合もあるので、専門的な判断が必要です。
見た目のゴールも人それぞれ
矯正治療の目的は、ただ歯を真っすぐに並べることだけではありません。「どんな口元になりたいか」「横顔の印象はどうなってほしいか」といった見た目のゴールを本人がどう考えているかも大切です。
特にアフリカ系の方は、口元のボリュームやリップラインを魅力の一つと考える文化的背景もあります。ですから、治療の前にはしっかりカウンセリングを行い、本人の希望に沿った計画を立てることが重要です。
医師にも求められる“感性”と“理解”
アフリカ系の方が日本で矯正治療を受ける場合、歯科医師側がその特徴を理解していないと、無意識に「引っ込めすぎ」などの過矯正になってしまうことがあります。
矯正治療は「誰にでも同じ治療をするもの」ではありません。顔立ち・骨格・文化的な価値観などを考慮しながら、一人ひとりに合った治療を提案することが、これからの時代にはますます求められています。
矯正治療にかんする質問やお悩みをお持ちの場合は、ぜひ一度無料カウンセリングへお越しください。
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参考文献
- Proffit, W.R., Fields, H.W., Sarver, D.M. Contemporary Orthodontics. 5th ed. Elsevier Health Sciences, 2013.
- Laster, W.S., et al. “The African American Profile in Orthodontics.” American Journal of Orthodontics and Dentofacial Orthopedics, 2005.
- Frazier-Bowers, S.A. et al. “Genetics, Race, and Orthodontics.” Seminars in Orthodontics, 2009.
- オルソジャパン「多様な顔貌に対する矯正治療アプローチ」2022年記事より
- 遠藤晃正 他. 「骨格性上下顎前突に対する矯正治療の考え方」日本矯正歯科学会雑誌, 2018年











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