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2016年8月23日

こんにちは。ひらざわ矯正歯科クリニックです。

今回はインビザラインのマウスピースを作製するための検査内容と流れについてのご紹介です。

① 初めに、以前ご紹介したように顎の拡大が必要な方は顎が十分に広がり次第、抜歯が必要な方は抜歯してできたスペースがある程度閉じ次第裏側の固定式装置やブラケットを外します。その後、歯に残った装置の接着剤もきれいに除去します。

② ①で装置を外した後のお口の中の写真を撮ります。
一番最初に行った検査時と比べ、歯列は変化しています。
患者さんひとりひとりのお口の状態を把握し、インビザラインのマウスピース治療に移行する前の歯列を記録しておくため、噛んだままの正面・左右、お口を大きく開け鏡を使っての上下の計5枚を撮影します。

③ 仮のマウスピースを作ります。
インビザラインに移行するまで約一か月~一か月半かかります。
その間装置を外してそのままにしておくと、せっかく動かした歯列が元に戻ろうとして乱れてしまいます。
そういったことを防ぐために、型をとってリテーナーという上下別の透明なマウスピースを作り、一か月~一か月半の間、食事と歯磨きの際以外使用していただきます。
リテーナーはひらざわ矯正歯科クリニックで作製するので検査日中にできあがります。

④ インビザラインのマウスピースのおおまかな型をとります。
お口の大きさには個人差があるので、まずその方にあった大きさのトレイを上下で合わせます。そこにパテという粘土のような材料を2種類練り合わせたものを盛り、パテが直接歯につかないようフィルムを乗せ、お口に入れ歯列全体に押し当てます。
すぐにお口からトレイを外し、フィルムをはがして硬化するまで5分ほどおきます。

 インビザ検査 ブログ2.jpg
 トレイ

⑤ 精密な型をとります。
細部まで正確に型を採取するため、まず特殊なシリコンをシリンジに入れ、噛み合わせる面や歯と歯の間などに注入します。

インビザ検査 ブログ.jpg
 シリンジ

その間に④の固まったパテの上に同じシリコンを流します。
シリンジでの注入が終わったらお口に入れ、また歯列全体に押し当てます。
押し当てたまま2~3分するとシリコンがある程度固まり、約5分すると完全に硬化します。この際、シリコンが喉の方に流れて患者さんが苦しく感じないよう、ひらざわ矯正歯科クリニックではひとりひとりに量を合わせ最低限の材料を使用し、調節しています。
硬化したらお口からトレイを外し、気泡が入っていないこと、正確に型がとれていることが確認できたらインビザラインの検査はすべて終了となります。

装置をつけず、初めからインビザラインのマウスピース治療の方は、④と⑤のみを行います。

検査にかかる時間は、初めからインビザラインのマウスピース治療の方で一時間ほど、顎の拡大や抜歯が必要で装置をつけている方で一時間半ほどです。

採取した型は専用の箱に入れ、アメリカのアライン・テクノロジーという業者に送ります。そこで型をもとに、歯を動かすためのひとつひとつ微妙に形の異なったマウスピースが作製されます。マウスピースを取り変える回数はその方によって違うため、個数や期間にも個人差があります。

検査は患者さんにとって大変ですが、終わったあとは「これで次から透明なマウスピースで歯を動かしていくのですね!」と嬉しそうに話される方もいらっしゃいます。

ひらざわ矯正歯科クリニックでは、矯正の無料カウンセリングを行っています。
インビザラインが気になる方はひらざわ矯正歯科クリニックまでご連絡ください。

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ひらざわ矯正歯科 院長 平澤建太朗 ひらざわ矯正歯科
https://www.hi-ortho.com/
院長 平澤建太朗

【略歴】
2000年3月 愛知学院大学歯学部卒業
2000年4月 歯科医師免許取得
2000年4月 朝日大学歯学部矯正学講座入局
2002年4月 渡辺矯正歯科クリニック 勤務
2005年8月 ひらざわ矯正歯科 開業

【所属】
日本成人矯正歯科学会 会員
日本矯正歯科学会 会員
近畿東海矯正歯科学会 会員