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2016年5月27日

永久歯が生えそろってからではなく、もっと早い時期に矯正治療治療を始めた方がいいのはなぜでしょう?


あごの骨がまだ発育段階にある子どもの場合、矯正治療はその成長発育を促したり、抑制したりしながら正しい方向にリードして、歯とあごを自然で理想的な位置に調整しながら進んでいきます。
  
乳歯や永久歯が混合して生えている早い時期、あごの発育を促して永久歯が良い状態で生えてくるような環境を作れば(簡単に言うと土台作りです)、将来抜歯をせずに歯並びがキレイに整う可能性もあるのです。

一方、すでに成長が止まっている大人の場合は、あごの形 や大きさが完成しているため、それをベースに治療を行います。そのため、あごの大きさに対して歯が並びきらずデ
コボコしている場合や、前歯が出ている場合などは、歯を抜いてそのスペースを埋めるように並び変えていく必要があります。


早い段階とは、いつでしょう?

 受け口の場合は3歳頃。その他は乳歯から永久歯に生え変わる6~10歳頃が最適とされています。
 
 矯正治療の最終目的は、永久歯の正しい歯並び・咬み合わせをゲットすること!

「Ⅰ期」の治療目的が達成できたら、永久歯が自然に生え揃うまで定期的な経過観察を行います。治療期間が「Ⅰ期」と「Ⅱ期」に分かれ、治療期間も数年に渡るのはそのためです。

歯周病って、ご存知ですか?

「聞いたことはあるけど、詳しくは知らない」という方、多いのではないでしょうか?
歯周病とは、プラーク(歯垢)の中の歯周病菌が歯茎に炎症を起こし、徐々に周りの組織を破壊していく細菌感染病です。症状が進行すると歯を支える骨を溶かし、やがて歯が抜けてしまう原因になります。
よく聞く「歯肉炎」も歯周病なんですよ。


実は・・・成人の8割は歯周病にかかっているんです。
そして、歯を失う原因の一番が、虫歯でもなく、歯周病なんです。


歯周病は、矯正治療と関係があるのでしょうか?


歯周病が原因で歯がグラグラになると、歯は動きやすい方向に移動してしまいます。重度の歯周病になると、前歯がすいてきてしまいます。歯が不自然な位置に移動して、それによって噛み合わせが悪くなり、さらに歯周病を悪化させるといった悪循環に陥ってしまうことがあります。

歯周病は、歯周病原菌が増えることで発生する病気ですので、その治療には、病原菌が住みやすい場所をなくすことが必要になります。
矯正治療で歯を正常な位置に戻し歯列を整えることは、歯みがきがしやすくなるだけではなく、個々の歯の負担を軽減し長持ちさせることにつながるのです。

日常生活の中で、夢中になってゲームをしたり、テレビを見ている時に、口をポカーンと開けて上下の歯と歯の間に舌が出ていたり、ツバを飲み込む時に舌を前に押し出すような動きをすることはありませんか?これを舌癖(ぜつへき)と言います。

舌癖があると、いつも舌は前歯を触っていたり、低い位置にあるので、ツバを飲み込む時に前歯を強く押してしまいます。
また、サ行・タ行などが舌足らずな発音になることもあります。

こんな方は要注意!!

 ●口角が下がっている
 ●無意識に口をポカーンと開けていることが多い
 ●ツバを飲み込む時に歯のすき間から舌が押し出される 

このままにしておくと・・・

舌を前に出す癖を続けていると、歯は内側から押されて、上下の前歯の間に隙間が出来てきたり、出っ歯、受け口となってしまう可能性があります。

どうすればいいの?

まずは日々のトレーニング!
矯正を行った場合でも、舌癖があるままだと治療期間が長くなったり、治療終了後に後戻りしてしまう場合もあります。日々のトレーニングと矯正治療で正しい舌の位置に戻し、後戻りのないキレイな歯並びを目指しましょう!

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ひらざわ矯正歯科 院長 平澤建太朗 ひらざわ矯正歯科
https://www.hi-ortho.com/
院長 平澤建太朗

【略歴】
2000年3月 愛知学院大学歯学部卒業
2000年4月 歯科医師免許取得
2000年4月 朝日大学歯学部矯正学講座入局
2002年4月 渡辺矯正歯科クリニック 勤務
2005年8月 ひらざわ矯正歯科 開業

【所属】
日本成人矯正歯科学会 会員
日本矯正歯科学会 会員
近畿東海矯正歯科学会 会員